期待していたフジテレビのスペシャルドラマ『砂の器』見ました。
んんーーーーー🙄
人気のキャストが多数出演していて見ていて楽しくはあったんだけど、この暗くて重いトーリーと合っていない感じがして‥なんだか‥。
そんな感じであんまりいいことは書いていませんが、スペシャルドラマ『砂の器』の感想を書いていきますー!
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フジテレビ開局60周年特別企画『砂の器』とは?
松本清張の長編推理小説『砂の器』を東山紀之主演でスペシャルドラマ化。
フジテレビの開局60周年ドラマとして、2019年3月28日に19時57分から放送予定される。
天才ピアニスト・和賀英良は中島健人が演じた。
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過去の『砂の器』映像作品と歴代今西&和賀
ちなみに松本清張原作の『砂の器』は過去に何度も映像化されている。
原作は1960から1961年に書かれたものであり、本浦千代吉はハンセン氏病患者のため巡礼(お遍路)姿で息子と放浪の旅を続けていたが、時代拝見に伴い、映像作品ではこの描写は変更されている。(1962年版は不明らしいです)
- 1962年 テレビドラマ化(全2回)TBS
(今西栄太郎→高松英郎、和賀英良→夏目俊二) - 1974年 映画化 野村芳太郎監督。脚本に橋本忍、山田洋次。
(今西栄太郎→丹波哲郎、和賀英良→加藤剛) - 1977年 テレビドラマ化(全6回)フジテレビ
(今西栄太郎→仲代達矢、和賀英良→田村正和) - 1991年 テレビドラマ化(全1回)テレビ朝日
(今西栄太郎→田中邦衛、和賀英良→佐藤浩市) - 2004年 テレビドラマ化(全11回)TBS日曜劇場
(和賀英良→中居正広、今西修一郎→渡辺謙) - 2011年 テレビドラマ化(全2回)テレビ朝日
(吉村弘→玉木宏、今西栄太郎→小林薫、和賀英良→佐々木蔵之介)
2019版砂の器での本浦千代吉の設定は、1991年版のテレビドラマの設定に少し近い気がする。
(本浦千代吉は犯罪を犯して息子とともにお遍路を装って逃亡を続けていたが亀嵩に到着して意を決し駐在巡査だった三木謙一に自首した、というもの)
父親自体の問題ではなく兄の連続殺人が発端でありマスコミや周りから叩かれまくり逃げ回る、という設定は現代らしいと感じたw
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スタッフ・キャスト
脚本 – 小峯裕之
演出 – 河毛俊作
今西 栄太郎 – 東山紀之
和賀 英良 – 中島健人
本浦 千代吉 – 柄本明
成瀬 梨絵子 – 土屋太鳳
吉村 弘 – 野村周平
田所佐知子 – 桜井日奈子
佐々木 誠 – 杉本哲太
岡本多恵 – 泉ピン子
田所重喜 – 北大路欣也
三木謙一 – 高嶋政伸
早坂琴美 – 黒木 瞳
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あらすじ
2018年10月—。ハロウィーンの渋谷。街は仮装した若者たちであふれかえっている。
そんな中、駅の裏手の人目につかない場所で中年男性の遺体が発見される。渋谷西署に捜査本部が設置され今西刑事(東山紀之)も加わることに。遺体は顔と手の平を潰され、身元不明のままだった。
現場付近に、血のついた白いシャツを着た青年の目撃証言を得ることができたが、犯人なのか、ただの仮装した若者なのか?さらに、殺害現場へと続くひとけのない道でふたりの男の目撃情報が。ひとりは被害者と推定され、もうひとりの若い青年が有力な容疑者とみられたが暗かったため顔をはっきりと認識することができなかった。しかし目撃者によると、被害者の男性が東北訛(なま)りであったこと、さらに会話の中で「カメダは相変わらずだ」という言葉を発したことが明らかになる。今西は、若手刑事・吉村とバディを組み現場付近の聞き込みへと向かうが、カメダの手がかりが得られず捜査は難航する。
そんな中、世間の注目を浴び始めている天才作曲家・和賀英良(中島健人)が帰国後初となるコンサートを発表、そこで完全新作の協奏曲「宿命」を披露するという。インタビューに応じるも、過去やプライベートについては一切語らず、ベールに包まれた和賀…。そんな彼は、昨夜の犯行を思い返していた。ハロウィーンの渋谷で起こした事件の犯人は和賀だったのだ。計画は完璧だ、そう自分に言い聞かせる和賀は、婚約者の佐知子と、その父で現役の大臣である田所と楽しい時を過ごしていた。実は、事件当夜、和賀は現場付近に住む恋人、梨絵子のマンションを訪れかくまってもらっていたのだった—。捜査が行き詰まりを見せた頃、今西はふと、「東北」にこだわることへの違和感を抱く。そして、言語学者のもとを訪れ、方言について尋ねる。すると、出雲地方の一部にも東北と同じ訛(なま)り方をする地域があることを知る。しかもその区域には、「亀嵩(かめだけ)」という地名があった—。島根県警に問い合わせた結果、被害者が行方不明の男性・三木謙一であることが判明。今西ら捜査員たちはその進展に興奮する。現地で三木という人物について聞いて回る今西と吉村。三木は児童養護施設に勤務し、各種ボランティアにいそしんでおり、三木を知る人物は皆「彼は仏のような人、恨む人間など一人もいない」と口をそろえた。そこまでの善人が、なぜ殺されなければならなかったのか?今西らの捜査は再び暗礁に乗り上げることに—。
しかし、新聞に書かれた「列車の窓から紙吹雪をまく女」のコラムを見つけ、それが直感的に犯人のシャツである可能性を感じた今西は、その紙吹雪がまかれた場所を捜索、そこでその一片を見つけ、ついに血痕のついた布であることを確認する。その血液は、被害者のものと同一であることが断定される。その女こそ、銀座のバーテンダーで、和賀の恋人、梨絵子だったのだ。警察の手が迫っていることを知った和賀は焦る一方、新曲「宿命」の完成に向け鬼気迫る勢いで曲作りに励んでいた。今西は三木の足どりを追い続け、和賀と三木のある“接点”を見つけることに。
そして、和賀の父である本浦千代吉(柄本明)の存在にたどり着く——。
(公式ホームページ引用 https://www.fujitv.co.jp/sunano_utsuwa/index.html)
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『砂の器』登場人物・相関図
個人的解説付き(あくまで個人の意見です)で気になった登場人物を紹介します。
※ネタバレ含みます。
今西 栄太郎(いまにし えいたろう) – 東山紀之
警視庁捜査一課の刑事。
2018年10月に、駅の裏手の人目につかない場所で中年男性の遺体が発見された事件の捜査本部に加わる。
和賀 英良(わが えいりょう) – 中島健人
天才ピアニストで作曲家。
本名、本浦秀夫。
幼い頃、兄が連続殺人を犯し、一家は日本中から責められる。
母は心労で死に、父も殺人を犯してしまった。秀夫は逃亡の身となった父と、お遍路姿で旅をすることになった。
そこで三木謙一と出会い、父親は自主。秀夫は子どものいない夫婦に引き取られる。
しかし、引き取られた先の夫婦に子どもが宿り、秀夫の居場所は無くなる。追い討ちをかけるように兄が殺人犯であることがバレ、いじめを受ける毎日を送る。そして秀夫は家出。
和賀こうすけと出会い、息子の英良になりきる。
ケンティー好きだけど、今回はちょっと役不足を感じた🙄
本浦 千代吉(ほんうら ちよきち) – 柄本明
和賀英良(本浦秀夫)の父。
かつて、広島県呉市に住んでいて、英良の兄が14歳にして連続殺人を犯す。
そのせいで家族である千代吉達はマスコミや住人から嫌がらせを受ける。秀夫の母は心労で死亡。
そんな折、近所のDQNから嫌がらせ受け、千代吉は秀夫を守るためにDQNを殺してしまう。
千代吉は秀夫と巡礼(お遍路)姿で放浪の旅を始め、島根県の亀嵩に到達し、三木謙一に出会い、自主。三木に秀夫を任せる。
今西に和賀英良の写真を見せられたシーンでの柄本明さんの演技、神すぎて泣いた。
成瀬 梨絵子(なるせ えりこ) – 土屋太鳳
美人バーテンダー。和賀英良の愛人。
過去に虐待されていて孤独を抱えている。
親しい友達も特にいなく猫と暮らしていた。
英良に頼られることに喜び、殺人の証拠隠滅を手伝っていたが、警察に尾行されていることを悟って自殺。
クールビューティーな感じの太鳳ちゃん可愛かったけど
男のために命はるのは理解できない😭
それだけ好きだったのでしょうけど、もっと自分を大切に生きて欲しかった。
吉村 弘(よしむら ひろし) – 野村周平
今西とバディを組む若手刑事。
普通にいい奴。あと野村周平イケメンだった。
出会ったばかりであるのに、今西への懐き具合は異常。
「俺が今西さんと出会ったのは宿命ですかね」にはときめいた。
田所佐知子(たどころ さちこ) – 桜井日奈子
フルート奏者で和賀英良の婚約者。
パパは文武科学大臣。
出番少なすぎて、とくに印象はない。
フツーに可愛いかった。
和賀に権力目当てで婚約されてたのはかわいそうだったな〜🤔
三木謙一(みきけんいち) – 高嶋政伸
事件の被害者。
和賀英良に殺される。
いい人だったのに不憫であった。
『砂の器』ネタバレ感想・考察
冒頭で書いた通り、あまりいい感想は持てませんでした。
『砂の器』は中居くんのドラマを見たのと昔小説を読んだのをうろ覚え。
そんな感じでストーリーに新鮮さを持てないこともあって「微妙」と感じたのかもしれないです。
『砂の器』を初めて見た人は、きっと違った感想を持ったかと思います。
初見なのに「原作は〜」「前作品は〜」とか言われるのって本当にめんどくさいですもんねw
ですが、あえて言わせてもらいます。
めちゃくちゃライトな『砂の器』だった!すごい薄っぺらく感じた😩
※以下、視聴後の感想になります。ドラマ未視聴の方はネタバレご注意ください。
現代を舞台にしている割に溢れる昭和感
原作は1960から1961年に『読売新聞』夕刊に連載された小説です。
それを現代版にリメイクしたのが本作なんだけど、何この昭和感。
ハロウィンやスマホなど出て来たものの、画面から漂う昭和臭がすごい。よくて平成初期w
説明されなければ時代風景が謎ではあったけど、和賀がピアニストという芸術的な仕事に携わっていることもあり、浮世離れしてる雰囲気が出ていてよかったんじゃないかと思ってる🤔
大誘拐みたいに無理にSNSを取り入れられても萎えるし。
和賀英良の過去に潜んだ闇
本作での和賀英良の境遇は、すごい可哀想でしたね。
兄が世間を騒がせた連続殺人を犯し、加害者家族として日本中から非難される。母は心労で亡くなり、父とは離れ離れに。引き取られた先でも居場所はなく、本当に壮絶で孤独な人生だったと思う。(ちなみにパパがDQNを殺したのは正当防衛だよね?)
この英良の人生は想像しただけで辛いものですね😭
作中で今西が言っていたように「秀夫少年の気持ちを思うと、心を傷めずにはいられません」という言葉に尽きる。
そんな英良の創作の礎は、父・千代吉との放浪だったと今西は推測します。
英良にとって創作(作曲)はこの世に生きた証であると。
この結末には感動でした。
柄本明さん演じる父・千代吉が和賀英良の写真を見て知らないと言い張る姿はこのドラマで唯一泣かされたシーン。
「2人は音楽で会っている」という今西の言葉も心に響いたな〜😭
まとめ
満足度 100点中60点
あまりいいことは書いていませんが、わたし、ケンティーと土屋太鳳ちゃん大好きです。
なので画面に2人がいっぱい出るだけで楽しかった。
でもまあ『砂の器』ファンからしたら「なんだこれ」といった出来だったのは間違いないと思います。
ちなみにケンティーを本気で好きな層からすれば、土屋太鳳とのベッドシーンなど見たくないだろうし、本当に誰得のドラマだったのかと‥‥。
