2夜連続ドラマ『二つの祖国』見ました!
2日合わせて約5時間の大作なだけあって見応え充分でした。
ただ、原作小説も大作なのでやや詰め込み感がありましたが…
それでは『二つの祖国』個人的な意見と感想を書いていこうと思いますー。
スポンサードサーチ
ドラマスペシャル『二つの祖国』とは?
「テレビ東京開局55周年特別企画 ドラマスペシャル」として2019年3月23日(土)、3月24日(日)に二夜連続で放送された。
山崎豊子原作の『二つの祖国』を小栗旬主演で描く。第二次世界大戦前後のアメリカで生きる日系二世らの物語。
ちなみに1984年にはNHK大河ドラマ第22作として『山河燃ゆ』のタイトルで放送された。
スポンサードサーチ
スタッフ・キャスト
原作 – 山崎豊子『二つの祖国』
脚本 – 長谷川康夫
音楽 – 稲本響
監督 – タカハタ秀太
天羽賢治 – 小栗旬
井本梛子 – 多部未華子
天羽エミー – 仲里依紗
天羽忠 – 高良健吾
天羽勇 – 新田真剣佑
チャーリー田宮 – ムロツヨシ
井本広子 – 池田エライザ
小田万里子 – 橋本マナミ
天羽春子 – 原菜乃華
松井竹虎 – 仲村トオル
オーソン相川 – 田中哲司
池島努 – 柄本佑
倉石隆信 – 甲本雅裕
広田弘毅 – リリー・フランキー
横山喜三郎 – 中村雅俊
天羽鷹 – 余貴美子
畑中万作 – 泉谷しげる
天羽テル – 麻生祐未
天羽乙七 – 松重豊
広田静子 – とよた真帆
鬼塚誠 – 今野浩喜
伊佐新吉 – 長田成哉
山崎総一郎 – 髙橋洋
ケネス阿川 – 福山翔大
ジョン小寺 – 浜田学
ホセ森 – 中島歩
小松原彌之助 – 福田雄一
小松原実花 – 蜷川実花
小松原玲子 – 吉倉あおい
ナレーター – 阿川佐和子
ウェッブ – モーリー・ロバートソン
ムーラー – セイン・カミュ
ホプキンズ – 厚切りジェイソン
マイケル坂田 – ハリー杉山
クラーク – チャック・ウィルソン
パーカー – ケント・ギルバート
ピーターソン – ダニエル・カール
カミング – デーヴ・フロム
ケヴィン – ジョージ・ウィリアムズ
アメリカ人技術者 – 村雨辰剛
愛新覚羅溥儀 – 織田信成
スポンサードサーチ
相関図
個人的解説付き(あくまで個人の意見です)で気になった登場人物を紹介します。
天羽賢治 – 小栗旬
天羽家の長男。日系二世。
日本語新聞社「加州新報」で記者をしていた。
いい小栗旬だった・:*+.\(( °ω° ))/.:+
すごい細いこと言います。後編でムーラー中佐から「モニターの中で君が特に親日感情が濃厚だという指摘が上からきている」と指摘されるシーンの小栗旬の演技めちゃくちゃうまくないですか?
自然な演技が上手いのってすごい演技派な気がする。
チャーリー田宮 – ムロツヨシ
日系二世。
幼いころに強盗に父を殺されるなど苦労を重ね、アメリカで成功するため日本人であることを捨て去ろうとしていた。
賢治の友人で、梛子と結婚する。
大変申し訳ありませんが、ムロさんの出演ドラマはギャグドラマしかまともに見たことがないので思わず笑いそうになりました。
慣れるまで時間かかったけど………やっぱり真面目な顔してるとイケメンに見える。
井本梛子 – 多部未華子
日系二世で日本語新聞社「加州新報」での賢治の同僚。
チャーリーとつき合っていて一度は結婚するも、賢治のことが好き。
日本語のセリフの時もアメリカ人ぽい喋り方(吹き替えとかの感じね)で笑いそうになったけど、病気の時の顔つきとか体当たりな演技を感じた。
天羽エミー – 仲里依紗
賢治の妻。賢治と同じ日系二世で、梛子の学生時代からの友人。
賢治と離れて暮らしている間に辛い思いをすることとなる。
すごい嫌な女に描かれていたが同情する部分もあるし、非常に人間らしい人物だと思った。私は好き。
仲里依紗さんにヒステリーな役をやらせたら右に出るものはいないと改めて感じた
なんか最近、こういう役ばっかりな気もするけど・:*+.\(( °ω° ))/.:+
天羽忠 – 高良健吾
天羽家の次男。日系二世。
日本の大学に在籍中に日本とアメリカが開戦し、日本軍に徴兵される。
天羽勇 – 新田真剣佑
天羽家の三男。日系二世。
日系人が収容されたマンザナール強制収容所でアメリカ軍への志願を決意し、戦地に赴く。
さすがアメリカ生まれの真剣佑!
英語も上手だしリアリティーがあった。
そして相変わらずめちゃくちゃイケメン。
小松原彌之助・実花夫妻 – 福田雄一、蜷川実花
全く気がつきませんでした!!!
チャーリーの結婚相手の小松原玲子のご両親が福田雄一と蜷川実花だったとは!!!
「誰だこのおじさん」って思ってたら福田監督だったらしく、ツイッターで見たときはガチで叫んだ。
🎉 #小栗旬 さんから #ムロツヨシ さんへサプライズ🎉
チャーリー(ムロ)が婚約者の両親の前で悔しく惨めな思いをする重要なシーンで、なんと‼️ #福田雄一 さんと #蜷川実花 さんが、その両親役として登場✨帰りのお車の中で「芝居するのって難しい…」とこぼしていた福田監督ですが、名演技必見です⚡️ pic.twitter.com/slmfMcj0bU— 【二つの祖国】小栗旬×ムロツヨシ!テレビ東京3/23土&24日よる9時から (@sokoku_tvtokyo) 2019年3月20日
スポンサードサーチ
ドラマスペシャル『二つの祖国』あらすじ
アメリカで生まれた日系二世の天羽賢治(小栗旬)は日本で教育を受けた後、UCLAで学び、卒業後はロサンゼルスの邦字新聞「加州新報」の記者として働いていた。賢治は社説で「良き日本人たろうと努力することが、立派なアメリカ市民たり得る」と説き、自らもその生き方を貫こうとしていた。職場の同僚・梛子(多部未華子)は賢治のUCLA時代の同級生・チャーリー田宮(ムロツヨシ)と交際しており、賢治は2人の交際に複雑な思いを抱きながらも、梛子の友人で二世のエミー(仲里依紗)と結婚した。
だが、太平洋戦争が始まり、賢治を取り巻く状況は一変する。賢治や父・乙七(松重豊)、母・テル(麻生祐未)ら日系人たちはマンザナールの強制収容所に送られ、不自由な生活を強いられる。やがて、日系人の中からアメリカ陸軍への徴兵を募ることになり、日系二世はアメリカか日本か、どちらの国に忠誠を誓うか、選択を迫られる。賢治の末の弟・勇(新田真剣佑)は日系人部隊に志願し、賢治は情報戦で戦争を早期終結させようと、陸軍情報部で日本語教官や暗号解読の仕事に就く。一方、開戦当時に日本で教育を受けていた弟の忠(高良健吾)は、日本兵として徴兵され、フィリピンの戦地へと送られる。そんな中、賢治も語学兵のリーダーとしてフィリピンへ向かうが…。
日本とアメリカ「二つの祖国」の狭間に立たされた賢治を待ち受ける運命とは…!?(公式ホームページ引用 https://www.tv-tokyo.co.jp/futatsunosokoku/)
スポンサードサーチ
ドラマスペシャル『二つの祖国』ネタバレ感想・考察
原作未読でNHK大河ドラマ版は見ていないので新鮮な気持ちで見れました。
なので、面白くなかったという批判はしませんが、正直、期待していたほどではなかった。
※以下、視聴後の感想になります。ドラマ未視聴の方はネタバレご注意ください。
つめこみすぎて感動が薄れた
もちろん、ところどころでは感動しました。
ですが、やっぱり詰め込みすぎだな、と感じてます。
山崎豊子さんの原作小説は単行本で4巻あります。なかなかの量である。
それを5時間弱に無理がありますよね。
しかも1984年の大河ドラマは1年かけてやってる訳だから、せめて連ドラにするべきだったと思ってます。
日曜劇場あたりでやって欲しかったな〜。
しかし、やはり一流の俳優さんばかりを揃えただけのことはある。
ところどころでは感動したし、泣いた。
特に天羽家の兄弟感の確執には感情移入しすぎて号泣でした。
長男、次男、三男とそれぞれ違う道を選ぶところは、作中でお父さんが言っていた通り「これがお前たち二世の酷い定め」だと感じました。
あとやっぱ高良健吾上手いよな〜🙄
忠が勇の死を知った時、1番泣いたもん。
他にも、勇の死や梛子の死、エミーの葛藤も見ていて心が痛んだし、ちょいちょい涙が滲んだ。
こんなに泣ける要素が詰まってるのに「惜しい」と感じるのは、やっぱり尺不足なのは確定ですね。
こちらは余韻に浸りたいのにすぐさま次のシーンに変わるのでついていくのにいっぱいっぱいw
見終えた後の虚脱感(ロス)もほとんどなかったです。

賢治とチャーリーの対立
このドラマのメインの一つでもある、賢治とチャーリー。それぞれの日系2世という生き方。
ごめん、ムロツヨシ。ちょっと役不足では?と感じた。
もちろんムロツヨシ好きだし、福田雄一作品には欠かせない存在だと思ってるんですけど‥…今回の役はそんなに響かなかったな。ファンの方ごめんなさい。
コメディー以外のムロさんも普通に好きなので(DESTINY 鎌倉ものがたりとか)、ムロさん批判ではないです。
これはムロさんだけの問題ではないんだけど、ドラマ全体を通してチャーリーの描写は薄かったと感じてます。
賢治の思いや、賢治の父、賢治の兄弟たち、梛子、エミーの思いはひしひしと伝わってきましたが、チャーリーのことだけは本当によく分かんなかった。
もうちょっと彼の出演シーンを多めにして欲しかったなー、と感じてます。
クールな役なので私が彼の考えを読み取れなかったのが原因かもですね〜😭
BGMが残念すぎた
プロデューサーが禁じ手とか言っていたBGMについてですが、全く合っていなかった(^O^)/
「日本とアメリカの話で、なんでイギリス・リヴァプール出身アーティスト?という理屈をふっとばすくらい、シーンと合っている。(引用元 https://www.nack5.co.jp/oricon_2132139.shtml)
という記事を読んでいたので、楽しみにしてたんですけど、蓋を開けてびっくり。
本当に全く合っていない。びっくりして調べてみたんですけど、BGMを残念に思っている人は結構いるようでした。
なぜ、この曲で行こうと思ったのだろう…。
大奥スペシャルといい、SPドラマのBGMの方向性はちょっと間違ってないか?
『月曜から夜更かし』で見た、2006年のスペシャルドラマ『伝説の秋田犬 ハチ』でマドンナの曲が流れてきたのと、同じ感覚を覚えたw

ラストシーンについて
さすが山崎豊子作品だったー。
ラストはまさかの賢治の自殺。
『華麗なる一族』の万俵鉄平が自殺したの思い出した🤔
主要人物を自殺するはお得意のようです……。
このラストには、賢治には生きていて欲しかったです、としか言いようがない。

まとめ
満足度 100点中78点
割と批判的な意見を書きましたが、結構満足してます。
もともとな期待値が高かった分、残念だった部分が目立ったということかな
俳優陣の演技が素晴らしくて、感情移入は十分にできた。
キャストの演技はいいけど演出が微妙、という感じですね。

キャスティング最高なだけに残念でした。