ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』10話(最終回)感想・考察。アッサリ真犯人(武田真治)が自供するも納得の最終話。

 

ついにイノセンスまで終わってしまった‥‥( ; ; )

 

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ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』とは

身近に潜む冤罪の恐怖。犠牲となった弱き人々を救う弁護士たちを描いたヒューマン・リーガル・エンターテイメント。
2019年1月19日にスタート。毎週土曜。夜10時放送。主演は坂口健太郎、脚本は『LIAR GAME』や『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』などの古家和尚が担当している。

トライアル期間中は無料で見れます!
 

 

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スタッフ・キャスト

脚本 – 古家和尚
音楽 – UTAMARO Movement
音楽プロデュース – 岩代太郎
主題歌 – King Gnu「白 日」
参考資料 – 「冤罪弁護士」今村 核 著(旬報社 刊)

黒川 拓 – 坂口健太郎
和倉 楓 – 川口春奈
城崎穂香 – 趣里
指宿林太郎 – 小市慢太郎
登別次郎 – 正名僕蔵
石和徳則 – 赤楚衛二
鳴子恭輔 – 中島広稀
別府長治 – 杉本哲太
湯布院和人 – 志賀廣太郎
有馬聡子 – 市川実日子
黒川 真 – 草刈正雄(特別出演)
秋保 恭一郎 – 藤木直人

 

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ドラマ『イノセンス 冤罪弁護士』10話あらすじ

謎の男から拓(坂口健太郎)をかばい刺された楓(川口春奈)。一方聡子(市川実日子)は、殺された京香と殺人を疑われている富士田(坂本真)のSNS上の共通の“友達”である『KooZ』という人物が、11年前に殺された彩花あやかと自殺した浅間(鈴之助)の両方のブログにもコメントを残していることに注目していた。『KooZ』のSNSの画像に被害者の傷と同じ形“勾玉”の模様があるのを見た秋保(藤木直人)は、勾玉が英語で所有を表す「’(アポストロフィ)」に似ていることから「被害者は自分の所有物だ」という犯人の主張かもしれないと推測。

そんな中、楓を刺したという男・神津一成(武田真治)が自首をする!拓は、神津が京香の通う大学の職員だということと、『こうづ』が『KooZ』に似ていることが単なる偶然ではないと感じ、接見を願い出る。翌日、接見室での何気ない会話に11年前の事件との関係を匂わせる神津は、立会いの警察官が席を外した隙を狙い、今回の2件と11年前の事件で被害者を殺したのは自分だと拓に囁く……!!

証拠がないため真犯人を前に何もできないことに苛立つ拓は、11年前捜査に当たっていた元刑事・草津(佐藤B作)に会い、現場の遺留品だった煙草の吸殻が、浅間が喫煙者でなかったために証拠として採用されなかったことを知る。地裁に対し証拠品の開示と再審請求に踏み出す拓だが、そんな矢先検察が想定外の暴挙にでる!!果たして閉ざされた真実への扉は開くのか!?それぞれの思いを胸に真実に迫る衝撃と感動の最終回!!

(公式ホームページ引用 https://www.ntv.co.jp/innocence/)

 

以下、ネタバレを含みます。
ドラマ未視聴の方はご注意ください。

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『イノセンス 冤罪弁護士』最終話のネタバレあらすじ

  • 有馬は、殺された京香と殺人を疑われている富士田(坂本真)のSNS上の共通の“友達”である『KooZ』という人物が、11年前に殺された彩花あやかと自殺した浅間(鈴之助)の両方のブログにもコメントを残していることに注目していた。
  • 『KooZ』がSNSに使っていた画像と、被害者の傷と同じ形“勾玉”の模様があるのも偶然とは思えない。
    秋保はその勾玉模様を「’(アポストロフィ)」に似ていることから「被害者は自分の所有物だ」という犯人の主張かもしれないと推測する。
  • 和倉を刺したという男・神津一成(武田真治)が自首した。
    神津が京香の通う大学の職員だということと、『こうづ』が『KooZ』に似ていることが単なる偶然ではないと感じ、神津への接見を願い出る。
  • 神津に接見した黒川。
    接見室での何気ない会話に11年前の事件との関係を匂わせる神津は、立会いの警察官が席を外した隙を狙い、今回の2件と11年前の事件で被害者を殺したのは自分だと黒川に囁く。
  • 証拠がないため真犯人を前に何もできないことに苛立つ黒川だが、
    11年前捜査に当たっていた元刑事・草津(佐藤B作)に会い、現場の遺留品だった煙草の吸殻が、浅間が喫煙者でなかったために証拠として採用されなかったことを知る。
    検察は証拠品の取捨選択が可能。自分たち(浅間を犯人とするため)に不利となる証拠を渡さなかったということになる。
    タバコの吸い殻を調べれば神津の関与を裏付けられるかもしれない。
    黒川は、横浜地裁に11年前の事件の再審請求と回収したタバコの開示請求を行う。
  • 今回の事件の現場付近にも、たばこの吸い殻が落ちていたことが判明する。
  • しかし、横浜地裁は再審請求を棄却。証拠であるタバコの吸い殻の該当品は無しとの通知が届く。
    同じ頃、保駿堂法律事務所が東京地裁により差し押さえられた。
    パラリーガルの石和が友人に法律に関するアドバイスをし食事をおごってもらったとこを理由とするが、11年前の事件を蒸し返したことによる嫌がらせだった。
  • 黒川は実家に戻り、父・真に
    真犯人が見つかったこと、証拠品があれば立証できることを伝え、検察は自分たちのメンツのために見逃すのか、と訴える。
    父は「私は知らなかった。タバコのことなど知らない」とだけ黒川と和倉に告げ、その場を跡にしてしまう。
    父からはぐらかされたと思った黒川に、和倉は「本当に知らなかったのではないか、警察から上がってきてなかったのでは?」と新たな可能性を考える。
  • 一方、ピンチに陥った保駿堂法律事務所。
    このピンチを乗り切るためには、事務所の正当性を明らかにし、今回の事件も、11年前の事件も冤罪ということを明らかにするしかない。
    しかし、11年前の事件は再審請求を棄却されている。
    そこで、所長のアイデアで、富士田の裁判で神津を証人として引っ張り出し、そこで証拠を突きつけて犯行を立証するという裏技を使うことに。
  • 保駿堂法律事務所の全員の協力と、元刑事・草津の協力により、煙草の吸殻を入手することができた。
    そして黒川は秋保にたばこの吸い殻の検証を依頼する。
  • 裁判当日。
    黒川は秋保を法廷に呼び、今回の事件と、11年前の事件、2件の現場に落ちていた煙草の吸殻には同一人物=神津のDNAが付着していたことを証明した。
  • 続いて、神津を証人として法廷に呼んだ。
    黒川は、神津が花巻京香と被告人周辺の監視カメラに写っている事と、山代奈々と一緒にいる目撃証言がある事、たばこの吸い殻のDNA鑑定の結果を突きつけ「本件と11年前の事件に関与していた可能性が極めて高い。それを否定できるのであればご説明をお願いします」と意見を求める。
    すると神津は「できませんけど?弁護士さんには全てお話しましたよね」と、犯行を自供。
  • 神津は犯行の理由を、日本の警察や検察の問題点を浮き彫りにすることが目的だったと告白。
    「こいつが絶対犯人だろ、というようなやつを用意して人を殺したら、お宅らどうするだろうと思って」と。
    神津は殺す相手と犯人役をじっくり選んで、証拠を用意した。そしてまんまと警察と検察は罠にかかったそうだ。
  • 黒川はそんな神津の過去を語り始める。
    神津一成(35)。父親は高名な法医学者で本人も法医学を学ぶため東央大学生を受験し、4度失敗。4浪したあとついに合格して入学を控えていた2006年3月20日、乗っていた電車内で女子高生から痴漢を疑われ、その後逮捕。否認し続けたため起訴され、58日間の勾留。刑が確定した。結果、念願だった大学入学は叶わなかった。
    黒川は、神津を痴漢として訴えた女性に会ってきたと言う。その女性は示談金目的として神津を痴漢に仕立て上げ、今は神津の人生をめちゃくちゃにしたことを反省しているようだった。
    「僕はあなたが許せない。あなたが何の反省もせずに刑を受けることなんて、僕は絶対に認めない!
    あなたが自分のしたことをしっかりと見つめない限り、被害者や家族を失った遺族の無念は晴れません。
    分からなかったから。あなたのことをとことん知りたい。分かりたいと思った。
    3人の女性を殺害した連続殺人犯。それだけであなたを分かったつもりにはなりたくなかったから。
    神津一成。12年前あなたは無実だった!無実だったんです。だからこそ僕は、悔しくて仕方ありません。
    冤罪の苦しみを、あなたは誰よりも分かっていたはずなのに。人として、最後の最後までその心の痛みと向き合ってください」
    と声をかける。
  • 裁判を傍聴していた黒川真は「たった今、11年前の事件と本件の真相が明らかになりました。私が起訴し、有罪を主張して、浅間大輔くんを死に追いやった。司法に携わる者として私の判断が、1人の人間の命を奪ってしまった。心から謝罪をしたいと思います」と頭を下げる。
  • 裁判後、秋保は黒川に声をかける。
    黒川「でも、やっぱりスッキリしません。あやかさんも浅間先輩も、今回の2人の被害者も、もう帰ってこないですから」
    秋保「ああ、だが、少なくとも俺は救われた。あやかの死の、あやかの愛した浅間の死も、これで悼むことができる」

こんな感じだった。
最終回までエンディング「白日」のタイミングが絶妙で最高だった🤔

 

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『イノセンス 冤罪弁護士』10話の感想・考察

いきなり出てきた武田真治が真犯人だったのには、若干肩透かしを食らった。
黒川たちが苦労して犯人を突き止める感じを期待していたので、いきなりの神津の告白には驚きました。

ですが、いい最終回だったと思ってます。
パッと出の割に、神津のバックグラウンドもしっかりしていたと思う。
12年前、痴漢冤罪の被害に遭い、人生が無茶苦茶になった神津が、警察と検察の問題点を浮き彫りにするために一連の事件を起こしたという真相は、このドラマのテーマ的に納得だった。
殺された側や冤罪被害側からしたら、神津の過去が辛いものだったからと言って許せたものではないですが…ドラマのテーマ的には納得な犯人像。

それにしても黒川くんは本当に立派。
浅間を死に追いやった神津のことさえ分かろうと思うなんて、冤罪弁護士の鏡だわ…。もはや仙人。

対立していると思っていた所長はただのツンデレ

1話の時点では「事務所内にも敵がいるのかよ」と思っていましたが、なんだかんだ所長、いいヤツでした。

前半では黒川を目の敵にしている態度が目立ちましたが、記者にインタビューされる和倉を気遣うシーンなど見て、そこまで悪い人でないのかと感じ始めた。
そして、8話で、とっさに指宿から黒川を庇ったシーンで確信した。別府所長は単なるツンデレ。割といい人だと。

ちなみに、庇った直後の「いざとなったら黒川を切り捨てるしかない」と意見がブレブレなところも好き。

成瀬
「勘違いするなよ」というセリフからしてツンデレ要素満載ですよねー( ´∀`)

ラストシーン

ラストシーンで秋保さんが黒川先生に「少なくとも俺は救われた」と声をかけたシーンはエンディングの流れるタイミングが絶妙だったこともあり、最高だった。

秋保さんが救われたことで、黒川先生も救われたと思う。

 

『イノセンス 冤罪弁護士』全話通しての感想

全話を見終えての感想や個人的な満足度を書きます。

評価 100点満点中85点

冤罪をテーマにしているだけあって社会風刺やメッセージ性の強いドラマだったと思います。
明るい気持ちで見れるドラマではないですが、真面目すぎて意味がわからないというほど難しくもなく、個人的には観やすいドラマでした。
重いテーマの割に視聴率も悪くないようで、弁護士ドラマが乱立する今期でこの数字って大成功と言っても過言ではないかと。

変わり者の男と、しっかり者の女性という、事件解決モノドラマでよく見るコンビですが、
黒川先生の考え方や、法廷での熱弁(特に5話、6話、7話、8話は痺れた)を聞いてどんどんドラマと黒川先生のファンになりました👍
和倉先生も最初は「キーキーうるさい」と感じていましたが、黒川先生を側にいるうちに考えを改めたんでしょう。次第にいいコンビになっていきましたね!
最後の方のこの2人には癒された……和倉先生の的確なタイミングでのアドバイスは、もはや初登場とは別人でした😌

こんな感じで3ヶ月楽しませてもらいました!
特に後半からおもしろさが増したイメージ・:*+.\(( °ω° ))/.:+