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映画 「累 -かさね-」とは
人気漫画「累」を土屋太鳳、芳根京子のダブル主演で映画化。2018年9月7日に公開された。
土屋太鳳、芳根京子がそれぞれ累とニナの二役を演じることになる。
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スタッフ・キャスト
監督 – 佐藤祐市
脚本 – 黒岩勉
音楽 – 菅野祐悟
主題歌 – Aimer「Black Bird」
製作 – 石原隆、市川南、吉羽治
淵累 – 芳根京子
丹沢ニナ – 土屋太鳳
烏合零太 – 横山裕(関ジャニ∞)
淵峰世 – 筒井真理子
丹沢紡美 – 生田智子
富士原佳雄 – 村井國夫
淵透世 – 檀れい
羽生田釿互 – 浅野忠信
主題歌
また9月5日にリリースされたAimerのニューシングル『Black Bird』が主題歌として起用されたことも話題に。
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映画「累 -かさね-」あらすじ
「わたしは、あなたに、なりたいの」
そして二人はくちびるを累ねる―。幼い頃より自分の醜い容姿に劣等感を抱いてきた女・累(芳根京子)。
今は亡き伝説の女優・淵透世を母に持ち、母親ゆずりの天才的な演技力を持ちながらも、母とは似ても似つかない容姿に周囲からも孤立して生きてきた。そんな彼女に母が唯一遺した1本の口紅。
それは、キスした相手の<顔>を奪い取ることができる不思議な力を秘めていたー。
ある日、累の前に、母を知る一人の男・元舞台演出家の羽生田(浅野忠信)が現れる。累は羽生田の紹介で、圧倒的な“美”を持つ女・ニナ(土屋太鳳)と出会う。ニナはその美しい容姿に恵まれながらも、ある秘密を抱え、舞台女優として花開かずにいた。母ゆずりの“天才的な演技力”を持つ累と、“恵まれた美しさ”を持つニナ。運命に導かれるように出会い、“美貌”と“才能”という、お互いの欲望が一致した二人は、口紅の力を使って顔を入れ替える決断をする。
累の“演技力”とニナの“美しさ”。どちらも兼ね備えた“完璧な女優”丹沢ニナは、一躍脚光を浴び始め、二人の欲求は満たされていく。しかし、累とニナ、二人がともに恋に落ちた新進気鋭の演出家・烏合(横山裕)が手掛ける大作舞台への主演が決まり、それぞれの欲望と嫉妬心が抑えられなくなっていく―。
(公式HP引用 https://www.toho.co.jp/movie/lineup/kasane-movie.html)
ここからネタバレあらすじ
利害が一致し、入れ替わることになった累(芳根京子)と二ナ(土屋太鳳)。
累の演技力とニナの美しさで新進気鋭の演出家・烏合(横山裕)が手掛ける大作舞台への主演が決まった”丹沢ニナ”。
烏合はニナにとって憧れの人だった。
しかし女優”丹沢ニナ”として烏合の側で演技をするのはニナの容姿の累だ。
ある日、累が烏合に食事に誘われた。
口紅の力は12時間しか持たない。
稽古の後に烏合と会うとなるともう一度ニナとキスをして顔の入れ替えの延長をしないといけない。
ニナには舞台のスッタフ達との決起集会があると嘘をついた。
ニナは顔の延長を承諾したが、直前になって拒否する。
ニナは羽生田(浅野忠信)から決起集会などないと聞いていたのだ。
累が烏合に会いに行くと悟ったニナは直前になり累から顔を取り返す。
「わたし、ココにほくろがあるの。一度抱かれたら烏合さんは私の体を覚えるわ。あんたは二度と烏合さんと繋がれない」
好きな男を奪われ、自分の容姿をバカにされた累は泣き叫ぶ。
しばらくしてニナが帰ってきた。
ニナは烏合との夜がどれだけ素晴らしかったか累に聞かせる。
この上なく劣等感を味わう累。
もうたくさんだ・・・。
2人の関係はこれで終わったかと思われた。
しかし累が出ていく直前、ニナが倒れた。
累は羽生田を呼ぶ。
ニナはターリヤ病という持病を持っていた。
いきなり発作が訪れて何か月も眠り続ける。
それがニナの病気だ。
次にニナが目を覚ますと、五か月ほど経っていた。
烏合が手掛けた舞台は無事に終了。累がやりきった。
別の舞台も一本やり切って、今ではCMにも出演。
それから今、丹沢ニナは次の公演に向けて稽古をしている。
フランスの賞も受賞している有名舞台演出家の手掛ける「サロメ」だ。
今後の丹沢ニナの女優人生がかかっている大役だ。
累と再会したニナは、開口一番で烏合とのことを聞く。
実はニナは累に烏合と寝たと嘘をついていた。
あの日、ニナは烏合にいつもと見抜かれて泣く泣く家に帰ってきたのだ。
だから執拗に累の容姿をからかい挑発していたというわけだ。
「あのあと、烏合さんに誘われた。自分が処女なことを驚かれなかった」とニナに話す累。
さらに烏合との関係はもう終わっているという。
女優として恋愛なんてしている暇ではないという累。
ニナはショックを受け、入れ替わるのをやめようと言うのだが・・・・そこへニナの母親がやってくる。
ニナの容姿の累は、ニナの母親に累の容姿のニナを紹介する。
母親はニナが女優として活躍していることを喜んでいた。
ずっと身体の弱かったニナが元気に活躍していることがうれしいのだという。
母親を悲しませたくないニナは、累との入れ替わりを受け入れるしかなかった。
累は舞台「サロメ」の稽古で忙しい毎日を送る。
難しい役どころに苦労もした。
一方、ニナは累の人生を探ろうと累の実家に足を運ぶ・・・・。
累は小学生のころ。はじめて口紅を使って入れ替わりを行った。
累の容姿をからかっていじめていた子だ。
しかし入れ替わった相手が屋上から転落死してしまった。
その時に累は顔に傷を負ったのだった。
真実と知ったニナは累と言い合いになる。
累はニナに大量の睡眠薬を飲ませて発作の状態に追い込んだ。
そして「サロメ」本番に挑む!
しかしニナは眠ったフリをしていただけで目を覚ましていた。
「さっき累が塗った口紅は偽物よ。もうすぐアイツは醜い顔をさらす・・」
舞台を見に来たニナは羽生田にささやく。
だが累の顔はなかなか元には戻らない。
舞台にさっとはける累。
舞台裏へと累を追いかけるニナ。
屋上にて対峙する累とニナ。
みるみるうちに2人の顔はもとに戻る。
累は部屋の時計を5分遅らせていた。
ちょうど累が舞台からはけている時間に顔が戻るように設定されていたのだ。
「だから何?」
そう言ってニナはすり替えていた本物の口紅を踏み潰す。
これでもう入れ替わりはかなわない。
しかし累は爆笑。
実は累はニナが口紅を入れ替えようとしていたことに気づいていて、先に本物と偽物を入れ替えていたのだ。
つまり今、累が持っている口紅こそが本物の口紅。
「どうしてそんなことを?」
「あんたのその顔を見たかったからよ」
大爆笑の累。
そんな累を見たニナは自らの顔をナイフで傷つけようとする。
「わたしはあんたとは違う!自分自身でいられるなら醜い姿だってかまわない!わたしはあんたみたいに中身まで醜くないから!」
舞台に戻りなくてはならない累はニナに口づけを迫る。
2人はもみ合いとなりおくじょうから1つ下の屋根に落下してしまう。
ニナは大けが。
累も負傷するが、累は舞台に戻りたい。
「終わらせないから・・・丹沢ニナは終わらせない」
ニナに口づけした累は顔を取り戻す。
駆け付けた羽生田にニナを助けるように頼む。
「お前はどうするんだよ、累」
「わたしは丹沢ニナよ」
舞台に戻った累。
圧巻の演技を見せる。
ヨカナーンに口癖をするサロメ。
累なのかニナなのかサロメなのか・・・・境目が分からなくなっていく・・・。
「お前の唇にキスしたよ、ヨカナーン。あたしお前の唇にキスしたのヨカナーン。おまえの唇にわたしキスをした」
舞台の幕が下りるのと同時に映画も終わる。
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映画「累 -かさね-」感想・レビュー・考察
主演二人の演技が圧巻だった!!!
土屋太鳳はただの青春女優じゃなかった!!!
土屋太鳳と芳根京子。共に1人2役を演じたわけですが、二人とも素晴らしかった。
どっちも累に見えるし、どっちもニナに見えた。
陰キャと陽キャで正反対なところは演じ分けやすいのかな?とは思いましたが、それでも違和感ナシに演じきれる2人はやっぱりスゴイ。
とくに土屋太鳳ちゃんの評価はダダ上がりでした。
「オレンジ」「となりの怪物くん」「PとJK」などで青春映画に出ているティーン女優のイメージしかなかった太鳳ちゃんが、きちんと大人の悪女を演じていたのはなんだか感慨深かった。
芳根京子ちゃんも「ここさけ」のイメージが強かったので、ニナの高飛車の感じの演技を見たときは「おお!」となりました(=゚ω゚)ノ
ただ、こんだけ美人な芳根京子ちゃんがブス役ってどういうことなん?w
口の傷がつく前からのブスっていう設定だよね?非現実すぎてしんどかった。
てか、いくらブスだからってそこまでヒドイ世の中でもない気がするんだけどな。
世間ってブスにそこまで冷たいの?
しかも累の場合は顔に傷があるんだから、まともな人間なら顔に触れるような会話は避けるはず。
ニナは外面も内面も美しいのか?
累がブス設定と同じくニナの美少女設定も違和感があった。
累とニナ。どっちもかわいいし、見る人が見れば累のほうがカワイイってこともあるんじゃない?って感じです。
こういう設定の映画を作るなら、佐々木希や北川景子レベルの美人とブスを売りにしている女芸人で実写化したほうがよいのではないかと・・・。
美人の女優を使ってブス設定は無理があるよねぇ。
そんでニナさん。
最後に「私は中身まで醜くない!」と熱弁してましたが、十分中身まで醜いじゃねぇかwww
初対面で累の容姿を哂い、常に累をバカにした態度をしておきながら「自分は性格がいい」発言には驚いた。
中身は真っ黒だよwww
そもそも入れ替わりについては自分が承諾したのに最後の最後で足掻くってのもなんだかなぁ(-.-)
すべて累が悪いみたいな言い方にはイラっとしてしまいました。
でもラストの足掻きは、累との演技力の差や、大好きな烏合に中身を見破られてしまったこと、さらには累に烏合を取られたことからくる劣等感なんだろうね。
累が容姿について劣等感を抱いていたように、ニナも累に劣等感を抱いていた。
そういうことなのかなぁ。
しかし最後の累の態度で累も落ちたな~と。
烏合が選んだ心のキレイな累はもういないよ。
ニナが絶望する顔がみたいがためにホンモノの口紅を隠し持っていただなんて趣味が悪すぎる。
さんざんニナにバカにされ嗤われてきたからニナを好きになれないのは分かるけど、そんな女の顔を使わせてもらっていることには感謝するべき。
そんな感じで物語の設定は面白かったですが、登場人物たちの性格が悪すぎて共感と感情移入ができませんでした。
終盤の舞台シーンがくどい
終盤のサロメのシーンは長くてクドかった。
こういうレビューの書き方は好きではないんですが、邦画のダメな部分が詰まったラストシーンだったwww
終わりが近づくにつれて湧いてくるアノ億劫で不精な感情。
そういった負の感覚が一斉に押し寄せてくるような終わり方なんだよね・・・この映画。
こんな抽象的な例え方でビミョーさを伝えるなんて失礼だとは思いますが「あーこの演劇いつまで見なきゃいけないんだ」といった億劫な気持ちが今でも蘇るw
もちろん主演2人の演技力は認めてます。
けど、映画を観に来てるのに舞台を長々と見せられるのはメンドクサイ以外の言葉では表せないほどにめんどくさかった。
累なのかニナなのかサロメなのか分からなくなるような曖昧なラストでしたが、そこはハッキリさせてほしかった(‘Д’)
ラストを濁して観る側に訴えかける映画は好きなです。
しかしこの映画にはそういうメッセージ性は感じなかった。
ただ単に「ラストはどうすればいいのか分からないので個人で解決してくだい」と匙を投げたように感じてます。
そんな感じで終盤から一気につまらなくなった映画でした。
最初のほうはスピード感あってよかったんだけどね・・・。
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まとめ&個人的評価
満足度 100点満点中60点
序盤はテンポよく、主演の2人の演技にも魅了されて「これは商業映画として大成功の部類では?」とワクワクしながら観ていた。
それが終わりが近づくにつれてビックリ。
どんどんつまらなくなっていき、ラストは匙を投げたような終わり方。
非常にガッカリしました( ;;)
まあでも、この映画は主演二人の演技力が一番の見どころだと思います。
太鳳ちゃんのダンス姿も見れるし、土屋太鳳ちゃんファンなら大満足の映画なんじゃないでしょうか???
ワタシも太鳳ちゃんは好きなので太鳳ちゃんの美しい腹筋とボディーラインが拝めて眼福でした。
しかしそんな太鳳ちゃん好きのワタシでさえ「ラストはくどいな~」と思ってしまったので、土屋太鳳ファン以外が見るともっとつまらないかもしれない・・・。
それでも主演2人の演技力と序盤のテンポのよさは必見だと自信を持ってオススメできます!
DVDが出たら終盤は倍速でもいいので見てほしいw
「累 -かさね-」を観てきたので感想とレビューを書く。