映画『サムライマラソン』ネタバレあり感想・考察・レビュー。これが外国人の描く時代劇!疑問点が残るものの満足できる映画。

 

『サムライマラソン』見てきました・:*+.\(( °ω° ))/.:+
史実を元にした作品でお堅いモノを想像していましたが意外にも笑える部分もあってサラッと見れた。

ネタバレなしで言えるのは小松菜奈が可愛かったということと、ちょっとグロいシーンがあるので注意という点です。
ツッコミどころは多々ありましたが私はそれなりに楽しめました♩

 

映画『サムライマラソン』とは?

日本で初めて開催されたとされるマラソン『安政遠足』を元にした幕末エンターテイメント。
監督は『不滅の恋 ベートーヴェン』などのイギリスの映画監督、バーナード・ローズ。
2月22日に公開された。

 

スタッフ・キャスト

監督 – バーナード・ローズ
原作 – 土橋章宏
脚本 – 斉藤ひろし、山岸きくみ

唐沢甚内 – 佐藤健
雪姫 – 小松菜奈
辻村平九郎 – 森山未來
上杉広之進 – 染谷将太
植木義邦 – 青木崇高
木幡竜
小関裕太
深水元基
カトウシンスケ
岩永ジョーイ
若林瑠海
栗田又衛門 – 竹中直人
筒井真理子
門脇麦
阿部純子
奈緒
中川大志
ダニー・ヒューストン
五百鬼祐虎 – 豊川悦司
板倉勝明 – 長谷川博己

 

『サムライマラソン』あらすじ

260年間、日本は国を守るために鎖国してきた。だが、それもいよいよ終わりを迎えようとしていた、1855年、幕末。幕府大老の五百鬼祐虎(豊川悦司)は、黒船でアメリカからやって来た海軍総督ペリー(ダニー・ヒューストン)と面談し、和親条約という名の開国を迫られる。

安中藩主の板倉勝明(長谷川博己)は、アメリカは口では和平を唱えているが、日本への侵略が目的だと疑っていた。「国と藩を守らなければならない」と腹を決めた勝明は、藩士たちの心と体を鍛錬するために「明日、十五里の遠足を行う」と宣言する。「優勝者はどんな願いも叶えられる」と聞いて、藩士たちは色めき立つのだった。

ところが、その夜、江戸城では、安中藩の人々にとって、絶体絶命の指令が下されていた。以前から勝明を「何をするかわからん」者だと警戒していた五百鬼が、安中藩のと遠足を【謀反の動き】と見て、アメリカの最新式の拳銃を備えた刺客を放った。

翌朝、五百鬼の企みに気づいた男がいた。
彼の名は唐沢甚内(佐藤健)、安中藩に使える勘定方は仮の姿で、実は代々幕府の隠密として、不穏な動きを察知したら直ちに報告する役目を負っていた。藩の上司の植木義邦(青木崇高)にはもちろん、妻にさえ打ち明けてはならない秘密だった。
だが、何かを感じた妻の結衣(門脇麦)は、秘かに忍びを武器を着物に仕込んだ夫に、「どうかご無事に」と声をかけるのだった。

それぞれの思いを抱えた参加者たちが、出発地点に集まってくる。どうしても娶りたい雪姫は消えたが、虚栄心から不正をしてでも1着を取ろうと気合いを入れる辻村。
だが、その背後には、遠足に乗じて江戸まで行こうと計画し、男装に身を隠した雪姫がいた。
守衛番を解雇された栗田又衛門(竹中直人)は、最後にひと花咲かそうと、亡き親友のまだ幼い息子と出場する。

太鼓の音が響き、開始の掛け声で、一斉に元気よく飛び出す藩士たち。だが、程なく刺客たちも到着し、まずは赤子が襲撃される。幕府か藩か揺れるなか、愛する者たちとは、すべてここで出会ったことに気づいた甚内は、仲間たちに危機を告げ、一刻も早く城へ戻ろうと全力で走り始める。

果たして、甚内は大切なものを守れるのか?そして、ゴールのその先に待つ日本の未来とは?

(公式ホームページ引用 https://gaga.ne.jp/SAMURAIMARATHON/)

※以下、映画鑑賞後の感想になります。未鑑賞の方はネタバレご注意ください。

映画『サムライマラソン』感想・考察

何かが惜しい!
つまらなかったということはないんだけど、何かが惜しい映画だった。
イマイチ盛り上げりに欠けるというかツッコミどころが多いというか・・・。

登場人物の心情が読み取りにくい

佐藤健演じる唐沢甚内は、安中藩に使える勘定方は仮の姿で、安中藩主の板倉勝明(長谷川博己)が不穏な動きをしたら直ちに江戸へ報告するという役目を負っている隠密です。
そのことは上司の植木義邦(青木崇高)や妻の結衣(門脇麦)にも秘密にしているという悲しい定めを背負っています。

しかし、江戸から刺客が送り込まれたことを知った甚内は、仲間たちに危機を告げ、一刻も早く城へ戻ろうと全力で走り始めます。

自分が送った手紙が原因で刺客が送りこまれたことによる葛藤や【代々幕府の隠密としてきたこと】と【愛する者たちとはすべてここで出会ったという事実】との間で、幕府か藩かで揺れ、愛するものを取ったということなのでしょうけど、描写薄すぎませんか?

愛する者との絆なんて、何かを感じた妻の結衣に「どうかご無事に」と声をかけるくらいしかなかったような。

むしろ染谷将太演じる上杉広之進のバックグラウンドの方がしっかりと描かれていたイメージがある。
賄賂を渡され、大金を手にするか優勝するかの間で揺れる彼の方がしっかり悩み葛藤していたように感じた。
愛する者との絆も同じく広之進の方が強く見えた。

そもそも唐沢甚内が主人公かどうかも怪しいほど影が薄かった・・。
これだけ豪華なキャストが揃っていればエピソードが分散するのは仕方ないとは思いますが、変なところで掘り下げて物語の本筋は薄いという感想しか持てませんでした。

成瀬
隠密としては唐沢の影の薄さは一流ですね・:*+.\(( °ω° ))/.:+

疑問点が多い

全体を通して楽しめたストーリーではありましたが、疑問に思える点も多かった。

何故、栗田又衛門(竹中直人)は雪姫の男装を見抜けなかったのか不思議でなりません。
唐沢・辻村共に一目で雪姫だと気づかれ、門番にも見破られた雪姫の男装を、どうして守衛番だった又衛門が分からないのか。しかも一緒に食事をしたり行動を共にしているのに・・・・。

江戸へ行きたいと言う見ず知らずの男(雪姫)に、遠足に乗じて門をくぐればいいと提案したり、商いの品物であるキノコを落としてしまった子どもを気遣って筒井真理子に多めのお題を渡すなど気遣いはできるようなので
雪姫の心情を察して気づかないフリをした可能性もありますが・・・守衛番時代の仕事ぶりを見ればただ単に気づいてないだけのようにも思えるw

雪姫の男装に又衛門だけ気づかない問題を差し置いても、藩士たちがマラソンから帰ってくるまでわざわざ待っていたハヤブサさんの行動が不思議で仕方なかったです。
女性陣が竹槍や弓を使えないと思っていたとしても、唐沢のように瞬時に攻撃してくる藩士がいる可能性を何故考えない。

それだけ安中藩を甘くみていたのか、ピースメーカー(拳銃)を持っていたので強気だったのか。
どちらにしてもおバカさんとしか思えなかった。藩士が手薄のうちに殿やっちゃえば確実に城とれたのに。

成瀬
これらの疑問点がせっかくいい題材なのに『惜しい』と感じる要素でありました。
もう少ししっかり描いてくれたらもっと面白くなったのになーと感じてます。

時代劇らしくない時代劇

ストーリー的には悪いところの方が目立ちましたが、映像的にはいい意味で時代劇らしくない時代劇でした。

大声で喋ったり一対一の斬り合いでサムライ魂を見せつけるなどのお決まり要素はなく、西洋風時代劇と言った感じで新感覚だった。

監督には『不滅の恋 ベートーヴェン』『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』やホラー映画の『キャンディマン』などのバーナード・ローズ監督。
プロデューサーには『ラストエンペラー』などのジェレミー・トーマスを迎えるなど外国の手が加わっています。

映像の撮り方や死体にカマキリが登るなどの表現も、日本ぽくなくて斬新で新たな時代劇エンタテイメントとして楽しめました。

成瀬
お姫様が男装をして活躍するなどのアイデアも外国っぽい・:*+.\(( °ω° ))/.:+

 

まとめ

評価 ★★★☆☆(星5つ中3つ)

ということで『サムライマラソン』嫌いじゃないけど色々と惜しい感じの映画でした。

イマイチ盛り上がりに欠けるしツッコミどころも多々あって残念な映画だった。
ただ、細かいところに目をつむればフツーに楽しめたし映像も綺麗なので見に行って損とは思ってません。

小松菜奈が可愛くて、竹中直人は見ていて楽しい。冒頭の中川大志の件などコメディー要素もある。
細かいことを気にしなければ新感覚な時代劇エンタテイメントとして楽しめる作品でありました。
まあ、このブログを読んでくれてる人なら分かると思いますが、私は細かいことを気にして難癖つけるのが得意なので星3つのフツー評価とさせてもらいます。