気になっていた映画『チワワちゃん』見てきました!
スポンサードサーチ
映画『チワワちゃん』とは
『ヘルタースケルター』『リバーズ・エッジ』などの岡崎京子原作の『チワワちゃん』を門脇麦主演で実写映画化。
2019年1月18日に公開された。 映像時間は104分でR-15指定。
「SLUM-POLIS」「MATSUMOTO TRIBE」などで注目を集めた二宮健監督がメガフォンを取る。
スポンサードサーチ
あらすじ
その日、東京湾バラバラ殺人事件の被害者の身元が判明した。千脇良子・20歳・看護学校生。ミキはそれが、自分の知っている“チワワちゃん”のことだとは思わなかった。
ミキがいつものミュージックバーで、仲間のヨシダ、カツオ、ナガイ、ユミらと飲んでいる時、ヨシダの新しいカノジョとして“チワワ”が現れた。以前、ヨシダのことが好きだったミキは、フクザツな気持ちで二人を見ていた。その時、バーテンダーのシマから、VIP席にいる男たちのバッグの中に、政治家に届ける600万円が入っていると教えられる。皆がザワつくなか、意を決したチワワが、あっという間にバッグを奪って、走り出した!
翌朝、昨夜の男たちが贈賄罪の疑いで逮捕されたとニュースで報じられていた。宙に浮いた大金をめでたく頂いて、バカンスに繰り出すミキたち。毎晩が豪華なパーティと、最高のお祭り騒ぎ。だが、600万円をたった3日で使い切り、皆は日常に戻っていった。 そんななか、チワワだけが“パーティ”を続けていた。インスタがきっかけとなり人気モデルとなったチワワは、サカタという有名カメラマンと付き合い始めていた。やがてチワワとミキたちは住む世界も違い始めていった。
チワワを偲ぶために、仲間たちが久しぶりに集まったが、誰も最近のチワワを知らなかった。そんな中、ファッション雑誌のライターのユーコから、チワワの追悼記事の取材を受けるミキ。もっと話を聞かせてほしいと頼まれたミキは、仲間たちにあらためてチワワとの思い出を聞きに行く。しかし、ミキを待ち受けていたのは、それぞれの記憶の中の全く違うチワワだった──。
(公式ホームページ引用 https://chiwawa-movie.jp)
スポンサードサーチ
スタッフ・キャスト
原作 – 岡崎京子「チワワちゃん」
監督・脚本・編集 – 二宮健
主題歌 – Have a Nice Day!「僕らの時代」
挿入歌 – Pale Waves「Television Romance」
ミキ – 門脇麦
ヨシダ – 成田凌
カツオ – 寛一郎
ユミ – 玉城ティナ
チワワちゃん(千脇良子) – 吉田志織
ナガイ – 村上虹郎
仲万美
古川琴音
篠原悠伸
上遠野太洸
松本妃代
松本穂香
成河
ユーコ – 栗山千明(友情出演)
サカタ – 浅野忠信
スポンサードサーチ
映画『チワワちゃん』感想・考察
オシャレな映画だった・・!!
岡崎京子原作でこの映像だと『ヘルタースケルター』を思い出す。
映像にこだわりすぎて無意味なシーンが多く思えましたが、岡崎京子さんの物語の雰囲気とマッチしていて、わたしは好きです。
※以下、視聴後の感想になります。未視聴の方はネタバレご注意ください。
オシャレな演出
まずは演出について。
大まかに言うとこの映画は、死んだチワワちゃんのことを回想していく映画です。
この回想される過去の演出が素敵すぎて私にはハマりました。
人生で1番高揚しているであろう20代前半という時期にピッタリのキラキラした演出。
楽しいけど、どこか不安定。そんな雰囲気が伝わってきました。
ただ「MVでも見ているのかな?」と思えるほどキラキラシーンが多いので、見る人が見れば「つまらない」と感じるかもですね。
わたしにはどれも必要なシーンに思えたし、踊り狂ったり無意味に思えるシーンも好きでした。
『チワワちゃん』に吉岡里帆、DEAN FUJIOKA、志磨遼平、白石和彌らコメントhttps://t.co/yiB2NLnTPr pic.twitter.com/yXhMvuGJ23
— CINRA.NET (@CINRANET) 2019年1月17日
チワワちゃんが殺された理由
東京湾バラバラ殺人事件の被害者。それがチワワちゃんです。
ファッション雑誌のライター・ユーコからチワワちゃんの追悼記事の取材をしたいと頼まれたミキが、仲間たちにあらためてチワワとの思い出を聞きに行く。
というところからストーリーは始まります。
ミキが仲間たちに聞き込みを行うことで、それぞれの記憶の中での全く違うチワワちゃんを知ることに。
カツオ、ユミ、ナガイ、そしてヨシダ。
ミキが知っているチワワとは違うそれぞれの中のチワワちゃん。
『人によって認識の違う1人の人物』というミステリーにはありがちな展開ですが、この映画ではチワワちゃんを殺した犯人については重要ではありません。
それぞれの中のチワワちゃんと向き合うことで、チワワちゃんを追憶する
青春映画であり、若者に見て欲しい映画でした。
とくに、ヨシダくん。
女癖悪くて最低な奴だったけど、チワワちゃんのこと好きだったんだなーと見ていて胸が痛んだ。

チワワちゃんが可愛い。
チワワちゃん(千脇良子)役の吉田志織ちゃん。
今作ではじめて見ましたが可愛かった。
そしてものすごい逸材の予感・・・!!!
ビジュアルブックも発売され、注目度◎!『チワワちゃん』で新星女優・吉田志織の魅力がスパーク https://t.co/WbtU9ZAhBn pic.twitter.com/SwFxXxfANG
— 映画サイト | Movie Walker (@Movie__Walker) 2019年1月18日
吉田志織ちゃんの演技と笑顔で『チワワちゃん』という物語に入り込めました。
彼女のおかげでチワワちゃんが愛される理由も憎まれる理由もなんとなくわかった。
裏表があったり、二面性があったりするわけではないのに、見る人間それぞれが違った感情を向けるチワワちゃんという存在。
周りの見る目が違うだけでチワワちゃん自体はいつもチワワちゃんなんだけど、ふとした瞬間に見せる表情が「この子何考えてるんだろう?」と観客の関心を惹きつけます。
そんな細かい演技とか、いつもチワワちゃんであるチワワちゃんを体当たりで演じた吉田志織ちゃんには逸材という言葉以外見つからない。
正直、顔は玉城ティナの方が好みだけど本作で吉田志織ちゃんのファンになった・・・!

スポンサードサーチ
まとめ
この映画を見終えて思ったことは、『外から見ただけでは人間の本質なんてわからない』ということ。
ミキが仲間たちにチワワのことを聞いて回り、彼女について知ろうとするものの、分かったのは『それぞれの中のチワワ』だけ。
本映画ではチワワちゃん視点で語られることはなく、結局チワワが何を考えていたのかは分からないままです。
映画を見ている側からしても「チワワちゃんってだらしない」「チワワちゃんファンキー」と思う反面「チワワちゃん可愛い」「本当は誰よりも気の利く子なんじゃないかな?」とも思えた。
わたしはこの映画を見てチワワちゃんのことを、本能に忠実で貞操観念がかなり低い。だけどナイーブで優しい子なんじゃないかと思いました。
ヨシダのことを好きだったミキに気づいて「楽しい?」と問いかけたり、サカタに図星を指されて泣いたり、カツオに「女の子は気を使う」的なことを言っていた場面でもそう思えた。
わたしも結局チワワちゃんがどんな子かは分かりませんでしたが、ミキと一緒にいろんな彼女について知っていくうちにチワワちゃんのファンになった。
最後にはみんなと一緒にチワワちゃんへ哀悼の意を表しました。
映画『チワワちゃん』ではチワワが殺された理由や犯人がわかるものではないため、見終えてスッキリ爽快!といった感じの映画ではありません。
ですが非常に考えさせられたストーリーではありました。
映像と音楽もオシャレで映画に入り込めます。
ストーリーが好きじゃなくても、映像と音楽だけでも見る価値あるかも・・!
見に行くか悩んでたけど、見にいってよかった映画でした。

評価 ★★★★☆(星5つ中4つ)
2019年1月公開映画の感想一覧映画『十二人の死にたい子どもたち』ネタバレあり感想・考察・レビュー。期待は裏切られたけど納得のラスト!