見てきました!
期待してましたが、期待以上に面白かった。
私はかなり好きな部類でした。
とりあえず『半沢直樹』 『下町ロケット』などが好きな人なら楽しめること間違いないです!
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映画『七つの会議』とは?
池井戸潤の小説『七つの会議』を野村萬斎主演で映画化。2019年2月1日に公開された。
監督はテレビシリーズ『半沢直樹』『下町ロケット』、映画『私は貝になりたい』『祈りの幕が下りる時』などの福澤克雄。
現代に生きる全ての日本人に捧ぐ、企業犯罪エンターテイメント。
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スタッフ・キャスト
原作 – 池井戸潤『七つの会議』
監督 – 福澤克雄
脚本 – 丑尾健太郎、李正美
主題歌 – ボブ・ディラン「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」
八角民夫 – 野村萬斎
北川誠 – 香川照之
原島万二 – 及川光博
坂戸宣彦 – 片岡愛之助
三沢逸郎 – 音尾琢真
新田雄介 – 藤森慎吾
浜本優衣 – 朝倉あき
佐野健一郎 – 岡田浩暉
田部 – 木下ほうか
淑子 – 吉田羊
三沢奈々子 – 土屋太鳳
奈倉翔平 – 小泉孝太郎
星野 – 溝端淳平
飯山高実 – 春風亭昇太
江木恒彦 – 立川談春
加茂田久司 – 勝村政信
村西京助 – 世良公則
梨田元就 – 鹿賀丈史
宮野和広 – 橋爪功
徳山郁夫 – 北大路欣也
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映画『七つの会議』あらすじ
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどのこの会社にもいる、所謂ぐうたら社員。
トップセールスマンである課長の坂戸忠彦(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。
絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、1人飄々と日々を送っていた。ある日突然、社内で起こったパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。
そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島万二(及川光博)が新課長として着任する。会社の顔である一課で、成績を上げられず、場違いにすら感じる原島。
誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた・・・・。(公式ホームページ引用 http://nanakai-movie.jp/index.html)
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キャスティング
日本を代表する豪華な俳優陣、池井戸ファミリー勢ぞろい。
これだけで見る価値はある。
気になったキャストさんたちについて一言書いておきます。
八角民夫 – 野村萬斎
日本を代表とする狂言師の野村萬斎さん。
狂言方面は詳しくないので、個人的に『陰陽師』、『オリエント急行殺人事件』、『のぼうの城』などのイメージが強い。
『シン・ゴジラ』でゴジラ(モーションアクター)を演じていたの最近まで知りませんでしたw
北川誠 – 香川照之
圧倒的な存在感とか顔芸は素晴らしかった。
野村萬斎さんとの顔芸対決は見ものでした。
坂戸宣彦 – 片岡愛之助
まんぷくの加地谷さん然り、当て馬やかませ犬的な役割が多いイメージ。
今回もまたはまり役だったw
新田雄介 – 藤森慎吾
お笑い芸人さんが俳優をやる場合、どうしても普段のキャラのイメージがついて回ることが多い。物語の途中で笑ってしまうことすらある。ですが、彼の場合はそういったことはなかったです。
坂戸以上のかませ犬でしたが、普段のおチャラけた雰囲気など全く出ていなくて素直にすごいと思った。
もっと俳優業やった方がいい。
浜本優衣 – 朝倉あき
あまり知らない女優さんでしたが、清楚系で可愛かった。
声も綺麗だし、女性の少ない話だったので画面にたくさん出てきてくれて癒された。
吉田羊と土屋太鳳の出演は合わせて5分ほどなので(もっと少ないかも)、彼女がいなかったら114分間オッサンしかスクリーンに映らないことになる。
淑子 – 吉田羊
好きなタイプの吉田羊さんだった。
無愛想な役が合ってると言う人もいますが、私は吉田羊さんには、いい奥さん&いいお母さん役が1番合ってると思う。
あの短い時間で八角さんとの関係性を想像させる演技力がすごい・・。ほんと好きな女優さん!出演時間が少なすぎるのが残念でした。
三沢奈々子 – 土屋太鳳
出番2分くらいかな・・・。
もっと少ないかもしれない。
また出てきてくれることを期待しましたが、本当にあれだけだったのがファンとして残念。
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ネタバレなしレビュー
2時間全く退屈せずに見れました。
テンポもいいし、二転三転するストーリーで油断する暇がなく、最後まで気が抜けない映画でした。
同じ池井戸潤原作の同監督作品である『半沢直樹』や『下町ロケット』が好きな人なら楽しめること間違い無いです。
キャストも大物揃いで見応え充分でした。
ネタバレあり感想・考察
※以下、鑑賞後の感想になります。映画未視聴の方はネタバレご注意ください。
ネタバレありあらすじ
まずは、ネタバレあらすじでポイントを整理しておきます。
都内にある中堅メーカー・東京建電では、ぐうたら社員・八角に関わった社員が次々と異動になっていきます。
- 営業一課の課長・坂戸宣彦(片岡愛之助)
八角にパワハラで訴えられ異動に。 - 経理部課長代理・新田雄介(藤森慎吾)
社内の犬猿の仲である営業部の粗を探し中、坂戸の異動後に下請けのネジ業者がコストの高い【ねじ六】に変わっていることにことに気づき、指摘。その後、地方への転勤を命じられる。 - カスタマー室長・佐野健一郎(岡田浩暉)
元は華の営業一課で出世街道を走っていた。自分を切り捨てた北川に一泡吹かせようと、【とあるリスト】を作っていたところ異動となる。
この不自然な人事異動に、新しく営業一課の課長に就任した原島万二(及川光博)と、浜本優衣(朝倉あき)は、違和感を抱き2人で調査をすることに・・。
それが次第に大きな組織の闇を見ることになります・・・・。
ここからネタバレあり
- 八角は知り合いから「東京建電の製品であるパイプ椅子が壊れた」という連絡を受け、ネジの強度が基準を満たしていなかったことを知る。
- もともと取引をしていた【ねじ六】から【トーメイテック】製のネジに変わってからのネジが強度を満たしてないことが判明。【トーメイテック】と下請け契約したのは坂戸だった。
- 強度不足のトーメイテック製のネジは飛行機や電車などの公共交通機関でも使われており、リコールするとなれば莫大な費用がかかる。
- 社長・宮野和広(橋爪功)、北川誠(香川照之)を含む、副社長以外の幹部の命令で、調査のため、坂戸をパワハラで訴えた。
- 八角は一連のことを公表してもらえると思っていたが、社長は隠蔽すると主張。
- 怒った八角は告発文を親会社・ゼノックス本社に送る。
- 坂戸の言い分は、「トーメイテックの方から取引を持ちかけてきた」というものだった。そんなことがあるわけがないと言う一同に八角は驚くべき事実を突きつける。
- 八角の調査の結果、トーメイテックの社長の方から坂戸へ取引を持ちかけていた。その取引を指示していたのは、東京建電社長・宮野和広(橋爪功)だった。部下に責任を押し付けて自分は手を汚さずに不正行為をしたというわけです。
- 東京建電の親会社であるぜノックス代表取締役・徳山郁夫(大路欣也)は一連の件を聞いて大変お怒りでしたが、このことを世間に公表するつもりはないと。
- 八角は世間に公表しようとしますが、ぜノックスによって証拠を消去されていた。この件は闇に葬られるのかと思いきや、最後に北川がネジを一本持っており、八角に託す。
- 八角はマスコミ各社に告発文を送り、東京建電は解体され、役員はそれぞれは処罰を受けることになった。
と言った感じだった。
テンポのいいストーリーで、あっという間の2時間でした。
ブラック会社並みのノルマを課せられているであろう原島が、八角のことを調べ上げる気力があるのには驚いたけどそこら辺はツッコマないでおこう。

最後まで黒幕が分からない
本当に最後まで誰が黒幕か誰か分からなくてハラハラドキドキでした。
見ていて不快になるレベルのパワハラを原島に食らわせていた北川が、八角と裏で繋がっていた時点でまずびっくり仰天だったし、繋がっていても「やっぱり怪しんじゃない?」と思わせる香川さんの存在感と演出。これはもう油断する隙はなかった。
最初から最後まで気の抜けない面白さでした!
八角が、坂戸をけしかけて裏で操っていた人物を暴くシーン。
「北川の悔しそうな顔が目に浮かぶ」と思っていた私は見事に裏をかかれた。
鋭い人なら先は読めるのかもしれませんが、私には最高の企業犯罪エンターテイメントでした。
まとめ
評価 ★★★★☆(星5つ中4つ)
このブログを読んでくれている読者の皆様はお気づきかもしれませんが、私はしょーもないことにつっこんだり難癖をつけるのが得意。
しかしこの映画は見事なまでの伏線回収だった。さすが池井戸潤さん原作映画です。
『香川照之が怪しそうじゃね?』と思わせといて黒幕は社長だったので度肝抜かれました。
二転三転どころか、四転するほどの展開で、退屈な時間が全くなかった。
連続ドラマでもいいところかもしれませんが、2時間映画だからこそここまで楽しめた気もする。
映画というより日曜劇場のような仕上がりで見やすい映画だと思います。
