映画『寝ても覚めても』ネタバレ感想と考察。朝子の行動に理解できないが独特の世界観に魅了される!

 

評価が高くて気になっていた『寝ても覚めても』。
やっと見ました\(^o^)/

映画『寝ても覚めても』とは?

2018年9月1日に公開された日本とフランスの合作映画。
監督は『ハッピーアワー』などの濱口竜介。原作は柴崎友香による長篇恋愛小説『寝ても覚めても』。

 

スッタフ・キャスト

原作 – 柴崎友香『寝ても覚めても』
監督 – 濱口竜介
脚本 – 田中幸子、濱口竜介
音楽 – tofubeats
主題歌 – tofubeats「RIVER」

丸子亮平 ・鳥居麦 – 東出昌大
泉谷朝子 – 唐田えりか
串橋耕介 – 瀬戸康史
鈴木マヤ – 山下リオ
島春代 – 伊藤沙莉
岡崎伸行 – 渡辺大知(黒猫チェルシー)
平川 – 仲本工事
岡崎栄子 – 田中美佐子

 

映画『寝ても覚めても』あらすじ

東京。
丸子亮平は勤務先の会議室へコーヒーを届けに来た泉谷朝子と出会う。ぎこちない態度をとる朝子に惹かれていく亮平。真っ直ぐに想いを伝える亮平に、戸惑いながら朝子も惹かれていく。しかし、朝子には亮平に告げられない秘密があった。亮平は、2年前に朝子が大阪に住んでいた時、運命的な恋に落ちた恋人・鳥居麦に顔がそっくりだったのだ――。

5年後。
亮平と朝子は共に暮らし、亮平の会社の同僚・串橋や、朝子とルームシェアをしていたマヤと時々食事を4人で摂るなど、平穏だけど満たされた日々を過ごしていた。ある日、亮平と朝子は出掛けた先で大阪時代の朝子の友人・春代と出会う。7年ぶりの再会。2年前に別れも告げずに麦の行方が分からなくなって以来、大阪で親しかった春代も、麦の遠縁だった岡崎とも疎遠になっていた。その麦が、現在はモデルとなって注目されていることを朝子は知る。亮平との穏やかな生活を過ごしていた朝子に、麦の行方を知ることは小さなショックを与えた。

一緒にいるといつも不安で、でも好きにならずにいられなかった麦との時間。
ささやかだけれど、いつも温かく包み、安心を与えてくれる亮平との時間。
朝子の中で気持ちの整理はついていたはずだった……。

(公式ホームページ引用 http://netemosametemo.jp/)

 

映画『寝ても覚めても』感想・考察

すごくよかった。フランスとの合作なだけあって納得。
雰囲気が出ていて、見ていて引き込まれる映画でした。

内容については、見る人や感情移入する登場人物によって違う感想が持てるんじゃないかなー、と思います。
わたしは亮平の立場から見ると朝子を絶対に許せないし、でも朝子の気持ちも分かる部分もありました…。
見終えてずっしりと来る、考えさせられる映画だった。

※以下、鑑賞後の感想になります。映画未鑑賞の方はネタバレご注意ください。

引き込まれる世界観

まず、物語やストーリーの前に、この映画の世界観の素晴らしさについて書く。

独特なテンポと心地よい音楽で、全体を通してゆったりとした雰囲気の映画だった。

恋愛映画を邦画で表現するとなると退屈なものになりがちだけど(個人的な偏見)、本作では独特な世界観でグッと映画に引き込んでくれた。

朝子は決して応援できるヒロインではないし、嫌いだと断言する人もいると思う。それほど彼女のした行動は理解しがたいことだった。
そんな、”誰もが応援できるヒロイン”ではない朝子の物語であるにも関わらず、ここまで映画に引き込まれたのは、演出の力といっても過言ではないでしょう。
改めて撮り方や魅せ方の大切さ、映画の素晴らしさを感じた作品でした。

朝子の行動が理解できない

きっと私と同じ感想を持った人は多いのではないでしょうか。

最後の朝子の行動が理解しがたい

まずは、亮平を置いて麦と一緒に北海道へ行こうとする神経。
ここを理解できない人は多かったと思う。
しかし私はここでの朝のことは批判はしません。
「最低な奴め」とは思うし、亮平の立場から考えるとたまったもんじゃないですけど、1度本気で人を好きになったことがある身としたら、何となく理解できる行動でもある。(理解できてもこんな行動しないけどね)

それより解らないのが、なぜ、再び亮平の元へ戻ろうと思ったのか。
麦と一緒に行くことで亮平の大切さや愛しさが分かった、ということなのでしょうけど、1度裏切っておきながら亮平の元へ帰る神経が理解できなかった。
麦ではなく亮平のことが好きだと気づいたのなら、どちらとも縁を切るのがせめても礼儀なのではないのかと思います
自分の一時的な感情で亮平を傷つけて振り回すなんて、本気で理解不能でした。

友人・島春代がいいヤツすぎる件

伊藤沙莉演じる朝子の友人・島春代がめちゃくちゃいい味出してた。

伊藤沙莉が演じている役はだいたい好きなんだけど、春代は特に好きな人物でした。

恋愛映画のヒロインの友人として”過去の恋愛を知る人物”というよくある役割を請け負っているだけではなく、発言やセリフに味のあって、彼女が画面に映るだけで癒された。
この独特な世界観の中でも伊藤沙莉という色を出せてるのはすごいし、存在感がすごい。これからも伊藤沙莉は応援する。

伊藤沙莉のことばかり褒めているが、春代自体いいヤツだった。
朝子が亮平を置いて麦と一緒に去ってしまうシーンでは、春代は朝子へ
【朝ちゃん。
やりおったなー
でも私はこうなるって最初から思ってたで。感謝と愛情は違うんやからな。
人間的には完全にクズだけど、ちょっとだけカッコよくもあった。
いつかおばあちゃんにでもなったら笑話になるとええな。
またー】
というLINEを送っている。

これって、本当に最高の友だちじゃない!?!?!?
『あなたのためを思って言ってるのよ』と正論をブチまけられるより『あなたが幸せならいい』と言ってくれる友だちこそが真の友だちだと思ってる。(恋愛の面ではね)
春代ちゃん、本当に尊い存在だった…‥

 

まとめ

満足度 ★★★★☆(星5つ中4つ)

最後にハッキリ言います。
朝子みたいなクソヒロインでも、グッと引き込まれる演出力と映画の世界観がすごかった!!!!
改めて映画というものの素晴らしさを感じた作品でした。

散々言葉を濁してきたけどハッキリ言っておく。朝子ちゃんまじ最低。稀に見るクソヒロインだった…‥。(でも役者の唐田えりかちゃんは可愛いし儚い感じでよかった)