映画『引っ越し大名!』ネタバレ感想・レビュー!エンタメ時代劇のお手本!星野源の童貞力と高畑充希の歌唱力がすごい!

 

星野源主演『引っ越し大名!』見てきました。

本作『引っ越し大名!』は、姫路(兵庫)から日田(大分)への国替え(引っ越し)を描いた映画。
江戸時代の引っこしをコメディーチックに描いた時代劇です^^

先週は『おっさんずラブ』で大爆笑して、今週もまた『引っ越し大名!』で大爆笑・・・!
コメディー映画はやっぱりいいね!笑顔になれるって素敵!

それではそんな映画『引っ越し大名!』のネタバレ感想・レビューを書いていきます。
(感想・レビューだけを読みたい人は目次から飛んでください!)

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映画『引っ越し大名!』とは?

2019年8月30日公開。
生涯に7回もの国替えをさせられ、“引っ越し大名”とあだ名された実在の大名・松平直矩をモチーフにした土橋章宏の小説「引っ越し大名三千里」を映画化。
監督は『ジョゼと虎と魚たち』『のぼうの城』などの犬童一心。
脚本・原作は『サムライマラソン(幕末まらそん侍)』『超高速!参勤交代シリーズ』などの土橋章宏が手がけた。

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スタッフ・キャスト

原作・脚本 – 土橋章宏「引っ越し大名三千里」
監督 – 犬童一心
音楽 – 上野耕路
主題歌 – UNICORN「でんでん」

片桐春之介 – 星野源
鷹村源右衛門 – 高橋一生
於蘭 – 高畑充希
松平直矩 – 及川光博
山里一郎太 – 小澤征悦
中西監物 – 濱田岳
藤原修三 – 西村まさ彦
本村三右衛門 – 松重豊
仲田小兵衛 – 山内圭哉
勘定奉行 – 正名僕蔵
高橋四郎 – 飯尾和樹
田中衆三郎 – 和田聰宏
和泉屋若旦那 – 岡山天音
綾瀬主水 – 松岡広大
波津 – 富田靖子
蛭田源右衛門 – 中村靖日
戸田采女 – 矢野聖人
音松 – 鳥越壮真
小野田真之 – 斉藤暁

丘みどり(特別出演)
柳沢吉保 – 向井理(友情出演)
ナレーション – 立川志らく

登場人物紹介

片桐春之介(かたぎり はるのすけ) – 星野源

姫路藩書庫番。
引きこもって本ばかり読んでいるのでついたあだ名は「かたつむり」。
引っこし奉行に指名される。



星野源またもや童貞役。(逃げ恥に続いて)

鷹村源右衛門(たかむらげんざいもん) – 高橋一生

姫路藩御刀番。
春之介とは幼馴染。
春之介を引っこし奉行に指名した張本人。



高橋一生ぽくなくて新鮮だった。
コメディーだから気にならなかったけど、笑顔で人を斬るってなかなかのサイコパス・・・!

於蘭(おらん) – 高畑充希

前引越し奉行の娘。
子持ちの出戻りで、音松という息子がいる。

松平直矩(まつだいらなおのり) – 及川光博

姫路藩主。
幕府より何度も国替えを命じられたため「引っこし大名」のあだ名をつけられる。



美少年を側近につけたり、向井理に誘われてまんざらでなかったりとそっちのけがあるみたい。
ウィキにも書いてあったので史実でも美少年好きだったようです。

音松(おとまつ) – 鳥越壮真

於蘭の息子。



めっちゃ可愛い子役出てきたやんと思ったら鳥越壮真くん♡
『ボイス』『TWO WEEKS』からファンです。

柳沢吉保(やなぎさわよしよしやす) – 向井理

江戸幕府小納戸役。
松平直矩に恨みがあり、嫌がらせのため日田(大分)への国替えを推薦する。



直矩への恨みが誘いを断られたから・・・というまさかのおっさんずラブ(向井理はおっさんではないが)!

 

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映画『引っ越し大名!』あらすじ

姫路藩書庫番の片桐春之介(星野源)は、書庫にこもりっきりで人と話すのが苦手な引きこもり侍。
あるとき、藩主の松平直矩(及川光博)は、幕府に姫路(兵庫)から日田(大分)への国替え(引っ越し)を言い渡される。

当時の引っ越しは全ての藩士とその家族全員で移動するという、桁外れの費用と労力がかかる“超難関プロジェクト”。
しかも藩の財政は逼迫しているため、引っ越しを成功させるためには家財を減らし、人も減らし(リストラ)、さらには商人から借金までしなければならない。
全ては国替えの総責任者、【引っ越し奉行】の手腕にかかっている。

お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから色んな知識があるだろうと、なんと春之介に白羽の矢が立った!

突然の大役に怖気づく春之介は、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門(高橋一生)や前任の引っ越し奉行の娘である於蘭(高畑充希)に助けを借りることに。こうして前代未聞の引っ越し準備が始まった!
移動人数10,000人!距離600km!予算…なし!?
果たして春之介はこの超難関プロジェクトを知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うことができるのだろうか?!

(公式ホームページ引用 http://hikkoshi-movie.jp/)


以下、ネタバレを含むレビューとなります。
映画をまだ見てない人は注意してね!

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映画『引っ越し大名!』 感想・レビュー・考察

時代劇なので若干構えたけど、全然そんな心配はなかった。

とっても分かりやすいし、難しい言葉も出てこないし、めっちゃ人斬るのに血が出ない・・・!
老若男女誰もが楽しめるコメディー時代劇でした。
分かりやすい勧善懲悪で、エンタメ時代劇のお手本のような作りであった。

この作風だから許せるけど、笑いながら人を斬る高橋一生。なかなかのサイコパスだったわ🤔
あれだけ大乱闘しといて人も死んでるだろうに、全く重く暗くならないのはある意味怖いw
さすが勧善懲悪のチャンバラ映画だった。

とにかく笑えるコメディー時代劇。

本作『引っ越し大名!』は、“引っ越し大名”とあだ名された実在の大名・松平直矩をモチーフとした作品。

幕府小納戸役・柳沢吉保(向井理)からの夜のお誘いを断った直矩(ミッチー)。
このことが原因で直矩は、日田藩への国替えを命じられる。

まじで「そんなことで」という理由で
仲田小兵衛 (山内圭哉)さんと一緒に「それぇー」と叫びたくなった。

【引っ越し奉行】に指名されたのは、いつも書庫にこもっている引きこもりの片桐春之介(星野源)!

いつも書物を読んでいる春之介なら引越しの知識もあるだろうと指名されたのだが、春之介には引っこしの知識は全くなかった。それどころか人とまともに話せないw

そんな春之介は、亡くなった元・引越し奉行の娘・於蘭(高畑充希)に会いに行く。
於蘭は旦那と離縁して出戻った子持ちの女性なのだが、とっても頼もしい。
紆余曲折あり、春之介に協力することになった於蘭。
於蘭のおかげで引っこしのノウハウや段取りは分かった。

引っ越しを成功させるためには、家財を減らし、人も減らし(リストラ)、さらには商人から借金もしなければならない。
家財を減らさなければならい藩士たち、リストラをせざる終えない藩士たちから、ブーイングを受けながらも春之介は国替えという“超難関プロジェクト”を進めて行くーーーー。

こんな感じで、【引っ越し奉行】春之介を中心に、笑いあり、涙あり、恋ありの痛快時代劇だったのだが、散りばめられた小ネタがとにかくおもしろく、常に笑いながら見てました。
特に正名僕蔵さんの勘定奉行には二度も笑わせていただいた。私の中ではMVP。

さすが『超高速!参勤交代』の原作&脚本・土橋章宏さん!
2月に見た『サムライマラソン』がそんなに面白くなかったのはギャグが少なかったからかな🙄

江戸時代じゃなくてもしんどい!姫路(兵庫)と日田(大分)の距離を考えて分かる春之介の凄さ。

国替えがこんなに大変なプロジェクトだとは知らなかった。

時代劇や歴史モノのフィクションを見ているとき、「国替えしました」とサラッと新しい城に住む大名が映されることがしばしばで、深く考えたことは1度もなかった。

よくよく考えてみれば、姫路(兵庫)から日田(大分)までの引越しは、現代でもなかなか疲れる距離である。
それを藩ごと引っこすとなると、かなりの大引越し。

【1つの会社の社員とその家族を丸ごと移動させる。】と考えたら、どれだけ大変なのかよく分かります。
現代にある文明や科学を使ったとしてもかなりしんどい。
姫路から大分まで車だと高速道路を使っても7〜9時間かかるはずだ。
国替えはフェリーを使うと聞いたが、フェリー乗り場までの移動もそれなりに大変なはず。

移動だけでも身震いするような距離を、藩士たちの家財減らし、人員削減(リストラ)、商人から借金の何から何まで・・・・。春之介がいかに頑張ったのか、改めて思い知らされる。

引っこし大名・片桐春之介!

春之介は、引っこしを行う上で主に

  • 藩士たちの家財減らし
  • 人員削減(リストラ)
  • 商人から借金

を行うのだけど、どれも精神的にくるものがあった。

人とまともに会話もできなかった春之介が、藩士たちに家財を減らすように命じ、リストラを言い渡し、商人から借金をしなくてはならない。
同じ引きこもり気質を持つわたしから見たら、逃げ出したくなるような酷な仕事であった。

だが、春之介はやり切った。
これは春之介の持つ人柄のおかげだと言える。
この時代にしては珍しい、わけ隔たりなく人と接することのできる驕りのない性格。

「武士こそが1番」「男尊女卑当たり前」の時代で、春之介のような振る舞いのできる人がどれだけいただろうか。

於蘭や中西(濱田岳)、姫路に残るよう言い渡された藩士たち、金を貸してくれた商品。
みんな春之介の人柄と熱意にやられて協力してくれた人たちだ。
春之介の【引っ越し大名】なかなか適役であった・・・。指名をした鷹村(高橋一生)はお手柄である。

まさか時代劇コメディーで高畑充希の歌唱力が生かされるとは

亡くなった引越し奉行の娘で出戻りで子持ちの於蘭を演じた高畑充希。

NHKの音楽番組「おげんさんといっしょ」で夫婦役で共演した星野源と高畑充希の2度目の夫婦役(性別はこっちが正しいw)ということで、胸熱ファンも多いのではないだろうか。

本作は時代劇コメディーでありながら、まさかの歌うシーンが度々ある。
“国替え”という一大プロジェクトに挑む藩士たちを昂ぶらせるためにみんなで歌を歌うのだ。

歌手が本職の星野源と、歌が上手いことに定評のある高畑充希が歌えば、藩士たちの気力が昂ぶるのは間違いないだろう。
それどころか劇場内のわたしまで昂ぶった。

 

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まとめ

満足度 100点満点中 75点

面白かった。
『娯楽時代劇映画』だと過度な期待はしていないかったので、予想よりよかったですw

とにかく分かりやすく、時代背景などもナレーションで説明してくれるので、時代劇初心者にも優しい。
ほぼほぼコメディーシーンなので、歴史に興味がなくてもコメディー好きなら楽しめる内容でした。

そして1番の見どころはコメディーシーン。
星野源、高橋一生、高畑充希、濱田岳の4人のやりとりはコントみたいで最高だった!
みんなキャラが立ってて楽しい面白い!

あと、星野源さんの童貞力はすごいなぁ。
残念な訳ではないのに、どこか冴えない感じが出せるのがすごい。
実際の星野源さんはモテそうですがw

成瀬
エンタメ時代劇のお手本みたいな作りだった。
お年寄りとか絶対好きだと思う\(^o^)/
分かりやすくて老若男女楽しめるよ!