映画『運び屋』ネタバレあり感想・考察・レビュー。ほっこり系ロードムービーでスリリングさゼロ!終わり方が微妙?

 

あのイーストウッドが監督と主演を務めると聞いて楽しみにしていた本作。案の定面白かった。

この映画を見る前は、運び屋となったイーストウッドが逃亡を繰り広げる中、捜査官であるブラッドリー・クーパーと攻防劇を繰り広げるスリリングな映画かと思ってました。
それが蓋を開けてみれば、ほっこり系ロードムービー。普通に癒された。
これが映画界の巨匠の力かー。見終えて余韻も残るいい映画だった。

 

映画『運び屋』とは?

2018年のアメリカ合衆国で公開された犯罪映画である。
監督・主演はクリント・イーストウッド。イーストウッドの映画出演は2012年の『人生の特等席』以来であり、自身の監督作品での出演は2008年の『グラン・トリノ』以来である。
『ニューヨーク・タイムズ』のサム・ドルニックの記事「The Sinaloa Cartel’s 90-Year-Old Drug Mule」であり、脚本はニック・シェンク。原案は実話に基づいる。
日本では2019年3月8日に公開された。

 

スッタフ・キャスト

監督 – クリント・イーストウッド
脚本 – ニック・シェンク
原案 – サム・ドルニック『The Sinaloa Cartel’s 90-Year-Old Drug Mule』

アール・ストーン – クリント・イーストウッド
コリン・ベイツ捜査官 – ブラッドリー・クーパー
主任特別捜査官 – ローレンス・フィッシュバーン
トレビノ捜査官 – マイケル・ペーニャ
メアリー – ダイアン・ウィースト
ラトン – アンディ・ガルシア
フリオ – イグナシオ・セリッチオ
アイリス – アリソン・イーストウッド
ジニー – タイッサ・ファーミガ

 

映画『運び屋』あらすじ

90歳になろうとするアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、ないがしろにした家族からも見放され、孤独な日々を送っていた。ある日、男から「車の運転さえすれば金をやる」と話を持ちかけられる。なんなく仕事をこなすが、それはメキシコ犯罪組織によるドラッグの運び屋。気ままな安全運転で大量のドラッグを運び出すが、麻薬取締局の捜査官(ブラッドリー・クーパー)の手が迫る……。 果たして男は逃げ切れるのかーーー!?

(公式ホームページ引用 http://wwws.warnerbros.co.jp/hakobiyamovie/)

 

映画『運び屋』ネタバレ感想・考察

期待通り面白かった。

90歳である主人公・アール(イーストウッド)が麻薬の運び屋になるという設定から、すんごい真面目で重い映画なんじゃないの?という鑑賞前のイメージをいい意味で裏切られた。

おとぼけ老人の逃避劇はもはや痛快。だけど見終えた後はしっかりと余韻が残る。そんな映画でした。

以下、鑑賞後の感想になります。映画未鑑賞の方はネタバレご注意ください。

ロードムービーだった

冒頭で書いた通り鑑賞前、この映画はスリリングな逃避劇かと思っていた。
映画のポスターや予告を見るとそう思っちゃうのも仕方ない。だってみんなすごい神妙そうだもん。
それが本編では、このおじいちゃん、めちゃくちゃ自由気ままでファンキー。
麻薬運んでる途中に寄り道はする、美女とダンスする、マフィアも驚いちゃうくらいに自由奔放。
そんなおじいちゃんにマフィアたちまで振り回されちゃう姿は見ていて楽しかった。

重い展開だと思っていただけだけど、前半のコメディーチックなロードムービーぶりには癒されました。

結末について考える

前半の心温まるロードムービーとは打って変わって後半はグッとクライマックスへ。

マフィア内の人事の入れ替わり、妻の死、捜査官との逃亡劇も大詰めを迎える。

前半とは温度の違いすぎる展開にいきなりハラハラドキドキが増してきました。

逮捕の瞬間は盛り上がりに欠けた気がするけども、マフィアで過激派ぽい人達がクーデターを起こしてボスが入れ替わったら辺ではアール以上に緊張した。
友達になりかけてた二人の運命は悲しかったな〜

そしてこの映画が言いたいあろうテーマ。
家族との絆。

家庭を顧みず仕事ばかりしていたアールは、家族からも見放され孤独に生活していた。
そして麻薬の運び屋に手を出し、多額の報酬を受け取るようになる。
孫の学費や結婚資金を出すことで徐々に家族との距離を取り戻しいくが麻薬を運んでいる最中、妻が危篤だと連絡を受ける。
アールを監視しているマフィアは過激派のため寄り道をしているなんて知れたら殺されかねない。アールはそれでも妻の元へ向かい、妻を看取りました。

最後の最後で妻と分かり合えて娘とも和解できた。ということでした。
そしてアールは捕まり法廷で刑を言い渡され、刑務所の中での農場で花を育てる日々を送ります。

こんな感じで映画は終わりましたが正直、終わり方は微妙だと思った。

妻の最後を看取り、妻と和解できたシーンでは感動はしましたが娘が母を看取っただけで態度を急変させたのには驚いた。
自分の結婚式をすっぽかされたことで父親を毛嫌いしたいたことは分かる。しかし、母親を看取り葬儀に出たくらいで全てチャラにできるのだろうか?

超絶塩対応だった娘が「居場所がわかってるだけで安心」と父に寄り添ういい娘に大変身するまでの過程が薄ぎると感じた。
妻との関係は『徐々に修復していっているな〜』と思える過程も描かれていましたが娘の態度は突如急変したこともあり、御都合主義としか思えませんでした。

もちろん、妻との別れや法廷でのシーンは感動したし余韻も残るいい終わり方だとは思ったのですが、娘との和解だけが解せぬ。
ということでなんだか納得できない終わり方だな〜と感じました。

 

まとめ

満足度 ★★★☆☆(星5つ中3つ)

前半は斬新で面白かったです。
90歳のおじいちゃんが麻薬の運び屋をするという設定だけでも驚きなのに(これが実話に基づいてるっていうのも驚き)、そのおじいちゃんがファンキーで自由奔放。マフィアにも物怖じしないスーパーおじいちゃんっていうのが本当に面白くて、見ていて楽しかった。

後半では家族との絆が描かれていて、感動はしたのですが、娘との和解など御都合主義に思えて、そこら辺がちょっと残念だったかな。
ということで星3つのフツー評価とさせてもらいます。

成瀬
相変わらずブラッドリー・クーパーめちゃくちゃイケメンだった・:*+.\(( °ω° ))/.:+