映画『閉鎖病棟−それぞれの朝−』ネタバレ感想・レビュー!ファンタジーだけど魂を揺さぶられる衝撃作!小松菜奈の演技に圧巻!

 

映画『閉鎖病棟−それぞれの朝−』を見てきたので感想とレビューを書く。

前情報と予告を見て、この映画は心温まるヒューマンストーリーなのかと思っていた。
元死刑囚と心に傷を負った若者たちが心を通じ合わせる系の話なのかと🤔

ストーリーのはじめは確かに思った通りの内容だった。
それがびっくり。
後半からこれでもかってほどに辛い出来事の連続でスクリーンを見るのが辛かった。
まさかここまで重い内容とは😭

これから映画を見る人は覚悟して観た方がいいかと思います。

それではそんな感じで映画『閉鎖病棟−それぞれの朝−』の感想とレビューを書いていきます。
(感想レビューだけ読みたい人は目次から飛んでください!)

 

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映画『閉鎖病棟−それぞれの朝−』基本情報

帚木蓬生の同名小説を平山秀幸監督、笑福亭鶴瓶主演で映画化。
笑福亭鶴瓶は『ディア・ドクター』以来10年ぶりの単独主演となる。
時代設定は2006年から2008年に変更されている。
2019年11月1日に公開された。

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スッタフ・キャスト

原作 – 帚木蓬生『閉鎖病棟』
監督・脚本 – 平山秀幸
音楽 – 安川午朗
主題歌 – K「光るソラ蒼く」

梶木秀丸 – 笑福亭鶴瓶
塚本中弥(チュウさん) – 綾野剛
島崎由紀 – 小松菜奈
丸井昭八 – 坂東龍汰
キモ姉 – 平岩紙
ムラカミ – 綾田俊樹
ダビンチ – 森下能幸
ハカセ – 水澤紳吾
テッポー – 駒木根隆介
フーさん – 大窪人衛
オフデちゃん – 北村早樹子
おジギ婆さん – 大方斐紗子
ドウさん – 村木仁
由紀の母 – 片岡礼子
由紀の父 – 山中崇
チュウさんの母 – 根岸季衣
酒井弁護士 – ベンガル
大谷 – 高橋和也
石田サナエ – 木野花
重宗 – 渋川清彦
井波 – 小林聡美

登場人物紹介

梶木秀丸 – 笑福亭鶴瓶

妻とその不倫相手、母親を殺して死刑宣告を受けたが、死刑執行が失敗して下半身麻痺となる。
その後、精神病院をたらい回しにされている。

塚本中弥(チュウさん) – 綾野剛

サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れだすようになり、精神科病院に入院している。

島崎由紀 – 小松菜奈

義理の父親からDVを受けて部屋に引きこもるようになり、精神科病院に入れられた。

 

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映画『閉鎖病棟−それぞれの朝−』あらすじ

長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生きながらえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。
サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野 剛)。
父親からのDVが原因で入院する女子高生の由紀(小松菜奈)。
彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。
そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは—– ?

(公式ホームページ引用 https://www.heisabyoto.com/)

 

 

 

以下、鑑賞後の感想になります。
ネタバレを含みますので映画未鑑賞の方はご注意ください。

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映画『閉鎖病棟−それぞれの朝−』ネタバレ感想・レビュー

冒頭でも書いた通り、予告と前情報で、元死刑囚と心に傷を負った若者たちが心を通じ合わせる系の映画かと思っていた。

前半はその通りの内容だったんだけど、後半から急展開。
由紀に襲いかかった出来事と秀丸が下した決断には度肝を抜かれた。
これは魂を揺さぶられる衝撃作と言ってもいい。

由紀は母親の再婚相手である父親から性的虐待などのDVを受けており、それを苦に自殺未遂。病院へやってきた時は妊娠までしていた。
これだけでも絶望的に辛い境遇なのだが、彼女はさらにこの病院でヤク中の重宗(渋川清彦)にレイプされてしまう。(たぶん重宗はヤク中だったと思うのですがあってるかな?)

そんな悲しい出来事の直後、由紀が泣き叫ぶシーン。
この小松菜奈の演技は圧巻だった。
悲しさと悔しさが入り混じった咆哮。役が乗り移ったような叫び。感情移入するには十分過ぎた。
小松菜奈ちゃんのことはもともと好きだったけど今作品でさらにファンになりました。この人、天才だね。

そんで傷ついた由紀は病院から姿を消します。
事情を知った秀丸は重宗を殺害。
秀丸は由紀のことを思って、彼女がされたことを誰にも言わなかった。

しばらく経ち、逮捕された秀丸の裁判に消えた由紀が姿をあらわす。
由紀は法廷で重宗にされたことを証言し、自分は秀丸に救われたことを話します。

ありきたりな言い方になるのだが、このシーンは涙無しでは見られない。
劇場中からは鼻をすする音がいくつも聞こえた。(わたしは鼻啜るほど泣いてないですけどね)

この映画はどんでん返しが起きたり、見終えてスッキリするような映画ではない。
というよりめちゃくちゃヘビーな映画である。
「なんでこの子にこんな不幸なことばっかり起こるの!?」と立ち直れないレベルに辛い映画なのだが、秀丸、由紀、チュウさんの繋がりを見ているとどこか救われる部分もある。

辛いことが起こっても人との結びつきや誰かのためになら生きていける。
そんな気持ちにさせてくれる映画だった。

ファンタジーだけどリアル

舞台の精神科病院について、危険人物・重宗を野放しにしたり、閉鎖病棟という割に簡単に由紀が脱走できたり、ところどころ「なんてずさんな病院なんだ」と思うところがあった。
小林聡美が丁寧に施錠してんのに患者が自由に庭とかタクシー乗り場まで行けちゃうところとかファンタジーすぎて🙄

しかし原作者の帚木蓬生さんは小説家であり精神科医でもあるということなので、精神病院の様子はある程度リアルなものなんじゃないかと思う。
いろんな精神科病院があることは事実だし、物語の時代設定は2008年と少し昔なのでここまでずさんだったのも頷ける・・・でもさ、2008年って結構最近www
ここまで酷く描くなら20年前くらい前の設定でよかったのでは?と思ってしまった。

病院によって違いはあるため精神病院のリアルさについてはさておき、幻聴が聞こえるチュウさん(綾野剛)の様子はリアルだったと思う。
というより、このファンタジー映画の中で1番リアルなのは彼だと断言できる。

チュウさんは元々は普通のサラリーマンだったのだが、ある日幻聴が聞こえるようになって入院。
普段の彼は至って普通。だけど精神的な負担がかかると幻聴が聞こえてくる。

普通なのに普通じゃない。発作が起こってしまった時の苦しさや悔しさ。
このチュウさんの心の葛藤は決して人ごとではない。
現代の日本人は、病とまではいかなくても落ち込んだり、精神的な何かを抱えている人は多いはず。
誰もがなり得る立場の人物として、1番感情移入できる人物だった。

そんで綾野剛のチュウさんも本当にリアル。
表情1つ1つが本当にその人そのもので、先週見た『楽園』の豪士と同一人物とは思えなかった。

 

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まとめ

満足度 100点満点中70点

満足度は高めですが、やはり精神科病院のリアリティーのなさは気になった。

でも、1番気になったのは秀丸さんの殺人が美化されているところだな。
簡単に人を殺しすぎでしょ。この人を野放しにしたら絶対また人殺すよ。

先月見た『楽園』も殺人犯が悲劇的に描かれた映画だったのだが、楽園の殺人犯と秀丸さんの決定的な違いは、殺人が美化されているかどうかだね。
秀丸さんは由紀を守ったヒーロー的な描かれ方をされている気がする。

確かに重宗は問題のある最低な人間だった。
大切な仲間を傷つけられて許せないのも分かる。
でもだからって殺していいってわけじゃないからね。
由紀をこれ以上辱めるわけにはいけないと思ったのだろうけど、ここはぐっと堪えて司法に任せて欲しかった。

そんでこの場合、悪いのは病院。
重宗は問題を抱えてるから病院に入れられたわけだから、他の患者に危害を加える可能性も十分に考えられた。
そんな人間を野放しにしてカラオケ大会に参加させるとかマジでこの病院頭おかしいんちゃう?

ってな感じで理解できない場面もありましたが、最終的にはガン泣きしたし本質的なものは理解できたので満足度は高い。
でもやっぱり細かいところは気になった。そんな感じの映画でした!

ページ内画像引用元→https://www.heisabyoto.com/

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