映画【ナラタージュ】の感想・考察。原作小説との違いは?

 

 

映画ナラタージュとは

2017年10月7日に公開された日本映画。
嵐の松本潤主演で、監督は「世界の中心で、愛をさけぶ」「クローズド・ノート」などの行定勲
原作は直木賞作家・島本理生の代表作品「ナラタージュ」

 

 

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スタッフ・キャスト

原作 – 島本理生「ナラタージュ」(角川文庫刊)
監督 – 行定勲
脚本 – 堀泉杏
音楽 – めいなCo.
主題歌 – adieu「ナラタージュ」(ソニー・ミュージックレコーズ) / 作詞・作曲:野田洋次郎

葉山貴司 – 松本潤
工藤泉 – 有村架純
小野玲二 – 坂口健太郎
山田志緒 – 大西礼芳
黒川博文 – 古舘佑太郎
塚本柚子 – 神岡実希
金田伊織 – 駒木根隆介
新堂慶 – 金子大地
葉山美雪 – 市川実日子
宮沢慶太 – 瀬戸康史

 

 

映画ナラタージュ感想・考察

原作者島本理生さんは渡部篤郎をイメージして葉山貴司を書いたらしいです。

渡部篤郎と松本潤全く違いますね‥!

 

わたしは原作の「ナラタージュ」は大好きで文学的に素晴らしい作品だなと思っていたので映画化には複雑の心境。

「ナラタージュ」は文章で表現することでいい作品に出来上がっていると思ったので、映像化しても安っぽい内容になるんじゃないかと思ってました。

 

映画を観終わって「やっぱり原作は超えられなかった」とは思いましたが、つまらなかったと言うほどまではなかったですね。

映像や完成度が高いので、そこらへんの恋愛映画よりかは素敵な映画に思えました。

 

 

原作ファンがキャスティングについて意見してみる

監督の行定勲は、原作出版からほどなくの頃より映画化の構想を練っていたらしいですが、葉山のイメージに合う俳優がなかなか見つからなかったため映画化は難航していたそう。

 

ある時プロデューサーを勤める小川真司が行定に「葉山役に松本潤はどうか?」と提案したことから行定は少しちがうかも?と思いつつも松本を葉山役にすることを検討し、最終的に「自分の想像を超えるキャスティングは、面白いかもしれないと思った」ことから長年の懸念材料だった葉山役に収まる人物が決まり話が進んで行ったとのこと。

 

監督とプロデューサーはこういう意図でキャスティングしたようですが、

原作を読んでいるわたしから言わせてもらうと

こんなの葉山先生じゃない。

松本潤は嫌いじゃないけどキャラと合ってなさすぎだし全くの別物。

 

ただ、原作の葉山先生とは違うけど「全く違う先生」として見れば松潤イケメンだしお芝居もお上手なので普通に物語を楽しめるかも。

個人的には葉山先生はもっと線が細くて塩顔の俳優さんの方が良かったです。

ぴったりとこの人って人はいないけど、ディーンフジオカとか高橋一生とか加瀬亮あたりがよかったかな。

 

一方、工藤泉役の有村架純に関しては行定は「僕の泉像に一番ぴったりだった。彼女が今の時代にいてくれてよかった」と述べている。
とのこと。

有村架純に関してはわたしも同じ意見。

 

あとは、小野くん役の坂口健太郎はなかなかぴったりでした。

演劇部のみんなも伊織くんを筆頭に割とイメージと合ってたしよかったです。

志緒はちょっと違ったけど許容範囲。

 

やっぱり松本潤素晴らしい

松潤と言えば、未だにわたしは「花より男子の道明寺司」のイメージが強かったのですが

本作の葉山貴司は過去の出来事から精神的にもろくどこか儚げ。

 

原作のイメージとは違うものの、そんな葉山先生を見事に演じきった松本潤さすがすぎる!

道明寺みたいな強めな役が合うと思っていたので、「こういう儚げな役もできるんだー」と素直に感心しました。

 

これが「運命」と思える恋

原作「ナラタージュ」を読んだときは、これが「運命」とよべる恋か。と感動したことを覚えている。

 

泉が夜道で変質者に後をつけられ、小野と電話で口論。

「泉のピンチになんで小野すぐに駆けつけないんだよ!?」

と思いましたが、そこに葉山先生がたまたま通りかかったシーンでは運命を感じずにはいられなかった。

諦めようと思っている矢先、自分が誰かに側にいて欲しい場面に現れてくれるなんて。

 

話の波長や趣味が合うなど、泉と葉山先生の相性はピッタリだし、「彼に奥さんさえいなければ」と思っちゃいますね。

 

小野くん(坂口健太郎)の豹変ぶり

坂口健太郎の演技力がすごい!

泉が葉山先生を忘れられず、小野くんに別れを告げるシーンで土下座を強要するなどなかなかのクズな小野くんを違和感なく演じられた坂口健太郎まじすごい!

嫌味たらしいセリフもうまいし、葉山先生の咬ませ役としての仕事を全うされたかと思います。

 

 

松本潤・有村架純のベットシーン

某事務所への忖度で松本さんとのベッドシーンはないのかと思ってましたが、結構直接的な描写で驚きました。

有村架純ちゃんは坂口健太郎ともベットシーンがあり、本作では頑張ってます。

 

残念だったところ

原作の最後で、社会人になった泉が葉山先生の友達に出会って「葉山先生が泉の写真を大切に持っていた」ということを知り涙を流すシーンがカットされていたのにはがっかりだった。

あの場面は原作で1番好きだったし1番感動したシーンでもある。

葉山先生は泉にとってかけがいのない人物だったけど、葉山先生も泉のことを想っていたことがわかる大切な場面だったのでカットされたのにはがっかりしました。

 

 

まとめ

時系列がごちゃまぜで、小説で読む分には平気でしたが、映像で見ると少々テンポの悪さが目立ちわかりにくかったです。

 

泉が小野くんとつき合うことや、最後に葉山先生と寝るシーンなど、映像化することで泉の心理描写が読み取れず【ビッチ】に映ってしまうのではないかと心配でしたが、そこは有村架純ちゃんの腕の見せどころ。演技力でカバーしてくれたと思います。

 

原作が素晴らしすぎてわたしの中での映画の評価は微妙ですが、映像も綺麗だし完成度・音楽などもいいので原作未読の方は楽しめる映画なんじゃないかと思います。

 

ただスローテンポな映画が苦手な人にはおすすめできません。