映画【祈りの幕が下りる時】の感想・考察。新参者シリーズ最高傑作!

 

 

以前からファンの新参者シリーズですが、劇場に見にいけずじまいで、TUTAYAで出てたので見ました。

控えめに言ってめちゃくちゃ面白かった。

そして号泣しました。

 

さすがシリーズ完結作だけありました。

ストーリーも分かりやすいので本シリーズ未視聴の人も楽しめると思います。

 

ネタバレを含みますのでまだ本編を見てない人は注意してください。

 

映画【祈りの幕が下りる時】とは?

2010年4月18日から6月20日までTBS系の「日曜劇場」枠で放送されたドラマ『新参者』シリーズの映画2作目で『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』の続編に当たる。
2018年1月27日公開された。
監督は『私は貝になりたい』やドラマ『半沢直樹』『下町ロケット』『陸王』などの福澤克雄。
原作は東野圭吾の『加賀恭一郎シリーズ』の第10作に当たる『祈りの幕が下りる時』。

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スッタフ・キャスト

監督 福澤克雄
脚本 李正美
原作 東野圭吾『祈りの幕が下りる時』

加賀恭一郎 – 阿部寛
浅居博美 – 松嶋菜々子
松宮脩平 – 溝端淳平
金森登紀子 – 田中麗奈
浅居厚子 – キムラ緑子
宮本康代 – 烏丸せつこ
大林(警視庁捜査一課主任) – 春風亭昇太
石垣(警視庁捜査一課刑事部長) – 上杉祥三
坂上(警視庁捜査一課刑事) – 須田邦裕[8]
横山一俊 – 音尾琢真
浅居博美(20歳) – 飯豊まりえ
押谷道子 – 中島ひろ子
浅居博美(14歳) – 桜田ひより
米岡彰文 – 恵俊彰(カメオ出演)
上川菜穂 – 杏(カメオ出演)
田倉慎一 – 香川照之(カメオ出演)
苗村誠三 – 及川光博
田島百合子 – 伊藤蘭
浅居忠雄 – 小日向文世
加賀隆正 – 山﨑努

 

あらすじ

小菅のアパートで滋賀県在住の40代女性・押谷道子の腐乱遺体が発見された。アパートの住人は越川睦夫と名乗る男性で、現在越川は消息を絶っていた。捜査一課の松宮は殺害時期や現場が近い新小岩での河川敷で発生したホームレス焼死事件との関連性を感じながらも、道子の住む滋賀県での捜査で道子が中学の同級生で演出家の浅居博美を訪ねに上京したことを突き止める。しかも博美は松宮の従兄で日本橋署の刑事・加賀の知り合いだった。松宮から博美についての意見を求められ、初めは管轄違いということもあり捜査の助言を送る程度だった加賀だったが、アパートで見つかった日本橋にある橋の名前を月毎に書き込んだカレンダー(1月:浅草橋、2月:左衛門橋、3月:西河岸橋、4月:一石橋、5月:柳橋、6月:常盤橋、7月:日本橋、8月:江戸橋、9月:鎧橋、10月:茅場橋、11月:湊橋、12月:豊海橋)の存在が、この事件を思わぬ形で加賀の中で燻っていた失踪した母に関する謎と直結させることとなる。
(ウィキペディア引用)

 

映画【祈りの幕が下りる時】の感想・考察

久々に号泣するほどの映画に出会いました。

加賀恭一郎(阿部寛)が探し続けていた母親(伊藤蘭)の謎が、松宮(溝端淳平)が追う押谷道子(中島ひろ子)殺害事件・ホームレス焼死事件と繋がった時、事件解明の爽快感より先に涙が。

推理サスペンス以前に親子物語であり、涙なしには見れない感動作でした。

以下、完全ネタバレありなので未視聴の方は注意してください。

 

演出、脚本、演技パーフェクト

私は原作未読ですが分かりやすいストーリーで見やすい作品です。

推理サスペンスを2時間にまとめているのに、本作初登場の浅居博美(松嶋菜々子)のバックグラウンドなども分かりやすく描かれていて物語に引き込まれる感覚でした。

松嶋菜々子さん・小日向文世さん・子役の桜田ひよりさんなどの演技が素晴らしかったこともあり、登場人物の心情も読み取りやすい。

演出、脚本、演技パーフェクトの映画だと思います。

 

鋼の絆の親子

まず本作を語るのに欠かせないのが、浅居博美(松嶋菜々子)と浅居忠雄(小日向文世)の親子の絆。

家を出て行った母親が作った借金のせいで、借金取りから逃げる生活を送っていた博美と父の忠雄。
ある日、親子はラーメン屋で横山一俊という男と出会う。
横山は全国の原発を渡り回る仕事をしていた。
そこで博美は横山にバイトをしないかと誘われ、あとで自分の車に来るように言われる。

その頃逃亡資金も尽きて、忠雄は自殺を考えていた。
そのことを悟った博美は、父親の金銭の助けになろうと、横山の車へ向かう。
そこで博美は恐怖で横山を箸で刺し殺してしまう。

博美が横山を殺したことを知った忠雄は横山の死体を崖から落とし、自分が自殺をしたことにして横山として生きていくことを決める。

このシーンは、小日向文世さんと14歳の博美を演じた桜田ひよりさんの演技が素晴らしくて号泣しました。

自分のせいで父親が死んだこととなり、堂々と会えない関係になってしまった。

 

その後、博美は施設で育ち、舞台女優になります。
その頃から忠雄と博美は人目を盗んで会うようになるのだけど、博美の中学時代の担任教師、苗村誠三(及川光博)や同級生の押谷道子(中島ひろ子)など、自分が生きていることを知った人間を父・忠雄は殺害していく。

忠雄は演出家として博美が成功するために、自分の存在が公になることを恐れていた。
そのために殺人を繰り返ないといけなかった。

罪に罪を重ねてしまう、という負の連鎖に陥ったわけですね。
なんて悲しい殺人犯なんだ。

 

トリックについて

死んだはずの博美の父親が生きている点はそこまでびっくりはしませんでしたが、

『恭一郎(阿部寛)の母親の田島百合子(伊藤蘭)と博美(松嶋菜々子)の父親の忠雄(小日向文世)が繋がっていた』というアイデアはすごいと思いました。

恭一郎の母親の件は事件ではないのですが、2つの謎が繋がって初めて事件が解明されるという点は、素晴らしくてアッパレでしたね。

余談ですが「繋がっていなはずの二人が繋がっている」というところが本作の原作者、東野圭吾さんの作品『白夜行』に似ている気がします。

光のような存在と影ような存在の二人が罪を共有している部分も似ている。

今回はその二人が親子ということで、余計に泣けました。

東野圭吾さん原作の作品は、「罪を隠すために罪を重ねる」という話が多く、殺人犯の心情などもはっきりしていてただの推理物と思えないほど感情移入してしまう作品が多い気がします。

 

 

さいごに

やはり一度罪を犯したら罪を隠すためにさらに罪を犯すことになるんですね。

果たして罪を犯すことが娘の幸せになったのだろうか、という疑問点はさておき父娘の強い絆は涙無しでは見られなかったです。

松嶋菜々子さんって、何やっても同じような演技なのかと思ってましたが、さすが第一線で活躍し続けるだけあって、演技お上手ですね。感動させられました。泣かされました。

ヤマトナデシコや救命病棟24時くらいしかまともに見たことなかったので反省してます。

東野圭吾さん原作作品はやっぱりハズレなしですね。

「新参者シリーズ」の完結編としては最高の映画だと思います。