映画【DESTINY 鎌倉ものがたり】感想・考察。安藤サクラの死神が素敵!ファンタジー要素強めのファミリー向け映画。

 

正直予告を見た感じ全く期待しておらず、レンタルの数合わせで借りたのですが結構好きな部類。
ファンタジー作品好きな人にオススメしたいです。

とりあえず安藤サクラの死神がよかった。中性的な感じとかいい。

 

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映画【DESTINY 鎌倉ものがたり】とは?

『まんがタウン』にて連載中の西岸良平原作の漫画『鎌倉ものがたり』を実写映画化。
「ALWAYS 三丁目の夕日 」や「永遠の0」「寄生獣・寄生獣 完結編」「海賊とよばれた男」などの山崎貴が監督を務めて2017年12月9日に公開された。興行収入は24億円。U-NEXTでDESTINY 鎌倉ものがたりを見る

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スタッフ・キャスト

原作 – 西岸良平『鎌倉ものがたり』
監督・脚本・VFX – 山崎貴
音楽 – 佐藤直紀
主題歌 – 宇多田ヒカル「あなた」

一色正和 – 堺雅人(少年時代:生駒星汰)
一色亜紀子 – 高畑充希
本田 – 堤真一(魔物本田(小):水無月サリー、(中):山本勧、(大):村上和成)
死神 – 安藤サクラ
貧乏神 – 田中泯
キン – 中村玉緒
本田里子 – 市川実日子
本田浩子 – 粟野咲莉
ヒロシ – ムロツヨシ
稲荷刑事 – 要潤
川原刑事 – 大倉孝二
恐山刑事 – 神戸浩
大仏署長 – 國村隼
天頭鬼 – 古田新太(声の出演)(体:櫻井章喜)
一色絵美子 – 鶴田真由
小料理屋女将 – 薬師丸ひろ子
瀬戸優子 – 吉行和子
優子の旦那 – 橋爪功
甲滝五四朗/一色宏太郎 – 三浦友和
金満麗子 – 瀬戸たかの
金満和夫 – 木下ほうか
恵子 – 池谷のぶえ
恵子の息子 – 小山春朋
偽亜紀子の亭主 – 中村靖日
偽亜紀子の子供 – 後藤由依良
大家 – 稲川実代子
駅員 – 飯田基祐
赤い手の魔物 – 中台あきお
豚頭鬼 – 神原哲
象頭鬼 – 村上和成

 

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『DESTINY 鎌倉ものがたり』あらすじ

鎌倉に住むミステリー作家・一色正和(堺雅人)のもとに、年若い亜紀子(高畑充希)が嫁いでくる。
しかし、この鎌倉という土地、何やらおかしい。そこここに人ならざる者がいるようなのだ。
道を歩く正和と亜紀子の前を貉(ムジナ)か河童か通り過ぎて心底驚く亜紀子に、正和は、「鎌倉は何千年も昔から妖気が溜りに溜まって、いろいろな怪奇現象が起こるけれどもここでは普通のこと、すぐに慣れる」と言ってのけるのだが・・・。一色先生は犯罪研究の腕を買われ、迷宮入りしそうな事件の折には鎌倉警察に協力している。何しろ魔物や幽霊も事件に関係するのだから、鎌倉の事件解決は一筋縄ではいかない。心霊捜査にも精通する一色先生は名探偵でもあった。
ある日、大金持ちの殺人事件の捜査を依頼される一色先生。どうやら人間の仕業ではないようで・・・。
古都鎌倉―ここは、人間だけでなく幽霊、物の怪、魔物に妖怪、神様、仏様、死神、貧乏神も住んでいる。魔界や黄泉の国のはざまで、生者と死者の様々な思いが交錯する都。鎌倉ビギナー・亜紀子の嫁入りで静かだった正和の生活が大きく変わってくのだった。(引用元

以下全文ネタバレを含みますので未視聴の方は注意してください。

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映画【DESTINY 鎌倉ものがたり】感想・考察

冒頭で書いた通り、全く期待していなかった作品だったので面白かったです。
予告映像見た限りはテーマなど理解できないし興味もあまりなかったのですが、割と楽しめました。
ジブリ作品などファンタジー系が好きな人なら楽しめそうです。

映像やCGが綺麗

物語の内容よりまず、映像の綺麗さがこの映画の最大の魅力だと思う。
鎌倉の風景はもちろん、魔物や黄泉の国のCG技術が素晴らしかった。
特に黄泉の国の風景は圧巻で劇場のスクリーンで見たかったほど。

一昔前はアニメでしか映像化できないような作品でも今はこうしてCG技術で実写化することができるなんて、技術の進歩ってすごい。

ファンタジーな世界観

物語の舞台の鎌倉では魔物が住んでいたり、死者が幽霊申請をして現世に一時的に留まれたり、黄泉の国へ通じる電車が通っていたり。
世界観がめちゃくちゃファンタジー。しかも結構なんでもあり。
魔物が住んでいて死者まで住んでて黄泉の国へ通じる電車まで通ってるって。

1番びっくりしたのが、黄泉の国での出来事ですね。
「お前も作家なら想像力で戦うんだ」
と、甲滝先生改めお父さんが想像力で四角い置物の形を思うだけで変えていくシーンを見て驚き。

まじでなんでもありじゃん。

想像力だけで戦いに勝てるなんて常に妄想してる妄想が趣味の私とか最強な気がする。すぐに天頭鬼倒して黄泉の国牛耳る。

ストーリーについて

ファンタジー系好きなのでストーリーに関しても満足でした。

一見、このシーン無駄じゃない?
と思うシーンでも後のストーリーと関連があったり重要な場面で役に立ったりと全体を通しての一貫性がありました。

  • 魔界松茸で魂が抜けやすくなったお陰で死神の姿が見えるようになる
  • 魔界松茸で魂が抜けやすくなっているせいで本当に魂が抜けちゃうby亜紀子
  • 生まれて来た時に手に握っていた牙が物語終盤で明かされる
  • 貧乏神がくれた茶碗が終盤の山場で大いに役に立つ

などなどどうでもいいことかと思っていたことが実は伏線できちんと回収されてました。

特に貧乏神さんエピソードには感動。
「このくだりいるか?」と思わせておいてそれが後々役に立つとは。
役に立たないとしてもまあいいエピソードではあったけど‥。
亜紀子の人柄が出たね!
「いいことしてたらいつか必ず救われる!」と思わせてくれるいいシーンでした。

ラブストーリー的要素

正和と亜紀子は新婚です。

本作ではラブストーリー的な要素もあり、黄泉の国から亜紀子を連れ戻そうとする正和がかっこよかったですね。

そして
『前世も前前世も夫婦だった』
『だから一目見た時から惹かれあった』
という設定が素敵すぎて。

まさに 君の前前前世から前に君を探し続けたよ じゃん。

この「前世も前前世も夫婦だった」にはちょっとキュンとしましたね。

納得いかない部分

映画だからフィクションだからと言えば終わりだし、こういうところにケチつけるものではないと分かってるんですけど言わせてください。

  1. 金満夫人殺害事件の謎。
    家から江ノ電に飛び乗って移動したことはわかった。しかし降りる時と帰る時にどういう手を使ったのかを説明してください。
  2. 幼い頃の一色先生はなぜ父親のヘタクソな変装を見抜けなかったのか。
    たいして凝っていない変装でなぜ父親と甲滝が同一人物だと気がつけなかったのか。子どもの頃は遠くから見ていたし怪しいという先入観で分からなかったとしても大人になって間近で見ていて言われるまで気がつかないのにはびっくり。
  3. 甲滝の原稿が未完で終わっているのは現世に帰ってこれなかったから、という発想に至らないのが謎。
    鑑賞している私はすぐに考えついたのになんで一色先生は思いつかなかったの?よくそれで作家できるな。

この3つがどうしても気になりました。

死神役の安藤サクラ

しばらく、死神が安藤サクラって気づかなったです。
ウィッグや衣装のせいもあるけど若い男の子かと思ったほど。
安藤サクラさんの演技の振り幅には毎度脱帽する。

しかも死神のキャラが面白くて、この映画の中で1番好きなキャラクターでした。
人間からしたら死ぬのって重大でショックなことなのに「みなさんお葬式まで見て逝かれる方が多いですね〜」軽いノリで言っちゃうところがジワジワくる

堤真一さん途中からカエルになる

正和の担当編集者の本田さん(堤真一)が中盤で亡くなり、魔物のカエルとしてこの世に留まることになったのには驚いた。
なんと堤真一さんは途中から声のみの出演。
しかしそのカエルもリアルで完成度が高かった。
CG班といい、特殊メイクさんといい素晴らしい人材が集まってる映画だと思います。

ファミリー向け映画でもある

ファンタジー要素が強いので子供でも楽しめる映画だと思います。
いやむしろ子供向けかも。
黄泉の国へ行き天頭鬼を倒すというストーリーは子供向け冒険映画に近いものを感じる。

天頭鬼がまた「倒すべき敵」を絵に描いたようなやつで、シンプルなのがいい。
こじらせて実はかわいそうなやつでした、とか実はいいやつだった、などは全くなく亜紀子を嫁にするために汚い手を使って正和と亜紀子を引き裂こうとする悪者です。
そんなラスボスをきっちり成敗しちゃったりと、子供でも楽しんで見れちゃう内容の映画でした。
グロいシーンなどもないしファミリーにもおすすめ。
そしてファンタジーな世界観もお子さん好きそうですね。

 

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まとめ

この映画は世界観や、CGの風景だけでも楽しめる作品だと思います。
本当に映画館のスクリーンで見ればよかった。全く注目してなかった自分に後悔。

一言で表せばファンタジー要素強めのファミリー向け映画、だと思いました。
この映画をアニメではなく実写で映画化しようと思った監督さんすごいし、高クオリティで再現出来たのもすごい!

そしてわたし、世界観とCG映像が素敵すぎてブルーレイ購入しました。
ファンタジー系が苦手な人はつまらないと感じてしまうかもしれませんがわたしはこの映画、かなり好きです。