松本清張ドラマスペシャル『疑惑』ネタバレあり感想・考察。黒木華の悪女役がすごすぎた!【2019年版・疑惑】

 

グッドワイフと3年A組を見ていたので録画で見ました。

すごく面白かった〜・:*+.\(( °ω° ))/.:+
黒木華の悪女役・・・ハマっていた!!

 

松本清張ドラマスペシャル『疑惑』とは

2019年2月3日の『日曜プライム』にて放送されたスペシャルドラマ。
『テレビ朝日開局60周年記念松本清張ドラマスペシャル・疑惑』のタイトルで放送された。
原作での舞台は富山県だが、SPでの舞台は熱海市としている。
また2018年8月4日に逝去した津川雅彦の遺作、最後の出演作品となった。
過去に松本清張原作の『疑惑』は、1982年に松竹系で映画化され、またこれまで5回テレビドラマ化されている。
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スッタフ・キャスト

原作 – 松本清張「疑惑」
脚本 – 竹山洋
演出 – 松田秀知
音楽 – 住友紀人
法律監修 – 本山信二郎
警察監修 – 石坂隆昌

佐原卓子 – 米倉涼子
白河球磨子 – 黒木華
原山正雄 – 津川雅彦
小田秀子 – 余貴美子
秋谷茂一 – 板尾創路
豊崎勝雄 – 永山絢斗
野田さかゑ – YOU
前田健次 – 勝村政信
大木暁子 – 堀田茜
佐々木圭子 – 宮田早苗
木下保 – 伊武雅刀
加藤正義 – 平泉成
大貫由紀 – 萬田久子
白河福太郎 – 中村梅雀

 

スペシャルドラマ『疑惑』あらすじ

どんな手を使ってでも真実を追求し、その有能ぶりとは裏腹に「最低の弁護士」とも揶揄される佐原卓子(米倉涼子)。彼女のもとに弁護士・原山正雄(津川雅彦)から直々の依頼が舞い込んだ。体調が思わしくないため、ある女性の弁護を引き継いでほしいというのだ。その女性とは、疑惑に満ちた事件の渦中にいる白河球磨子(黒木華)――世間から「鬼クマ」と呼ばれ、好奇の目に晒されている悪女だった!

その事件は激しい雨の日、熱海港の岸壁で起こった。球磨子は夫・白河福太郎(中村梅雀)と2人でドライブに出かけたのだが、車ごと海へ転落。泳げない福太郎はそのまま車内で溺死し、脱出に成功した球磨子のみが生き延びたのだ。球磨子は夫の運転ミスによる事故を主張したが、まもなく不審な点が散見し始める。車内からスパナが発見された上に、球磨子が夫にDVを振るう動画がなぜかSNSで拡散。周囲の人々からも日頃の悪行を糾弾する声が浮上し、前科四犯という過去を持つ球磨子にとっては、すこぶる分の悪い状況だった――。

それでも無実を主張し続ける球磨子。業を煮やした警察はついに、別件逮捕という強硬手段に! だが、それで折れるタマではない球磨子は、留置場に入るや看守をたぶらかし、いきなり襲われたと話を捏造して騒ぎ立てる。連絡を受けた卓子が駆けつけると、甘えるように感謝する球磨子。だが、卓子が真正面から、福太郎を殺したのかと問いただした途端、貝のように口を閉ざしてしまい…。

まもなく、卓子の中でひとつの疑問が浮かび上がる。そもそも球磨子は本当に世間で言われるような“悪女”なのだろうか――。卓子は球磨子の本性と、事件の真相を解明するため、巧みな話術でゴシップ記者・秋谷茂一(板尾創路)らから情報を収集。不透明な球磨子の生い立ちをひとつずつ紐解いていこうとする。一方、何が何でも球磨子を有罪にしたい検事正・小田秀子(余貴美子)は、卓子を陥れようと画策し…!

(公式ホームページ引用 https://www.tv-asahi.co.jp/giwaku_yonekura/#/?category=drama)

 

米倉涼子と黒木華

メインキャストの2人について書きます。

佐原卓子 – 米倉涼子

『松本清張 黒革の手帖』
『松本清張 けものみち』
『松本清張・最終章 わるいやつら』
『松本清張没後20年・ドラマスペシャル 熱い空気』
『松本清張 強き蟻』
『松本清張スペシャル かげろう絵図』
に続き米倉涼子と松本清張のコラボでした。

今回の米倉涼子さんの役どころは敏腕弁護士。
リーガルVと全く違ったタイプの出来る女感が出ていて格好よかったです。

白河球磨子 – 黒木華

米倉涼子演じる佐原卓子が弁護することになった悪女・白河球磨子(しらかわくまこ)を演じたのが黒木華。

球磨子は世間から「鬼クマ」と呼ばれ、生命保険金目的で夫を殺害したと疑われています。
ちなみに前科四犯で、男をたぶらかすのが得意の様子。
世間も警察もみんな球磨子が殺害したと「疑惑」を持ちます。

この悪女・くま子を演じた黒木華さんの演技が本当にすごくて見入った。
特別美人じゃないけど男を魅了する力、それがヒシヒシ伝わってきて改めて黒木華の逸材さを実感しました。

気性が激しく、ああ言ったかと思えばこう言ったりと供述をコロコロ変え、何を考えているのか理解できない。
そんな変幻自在な姿に魅了された視聴者も多いのではないだろうか。
もちろんわたしは黒木華の評価はだいぶ上がった。(もともと高かったのに)

そして極めつけが米倉涼子とのレズキス。
レズ展開には驚きましたが、これで彼女の怪しいミステリアスさが際立った。

成瀬
黒木華が悪女役!?と驚いてたけど期待以上で最高でした・:*+.\(( °ω° ))/.:+

 

松本清張ドラマスペシャル『疑惑』感想・考察

ドロドロ系ドラマは好きな部類なのでかなり面白かった。

わたしは元々、悪女を題材にした作品は好きなので過程も結末も好みで見応え充分でした。
ちなみに原作は未読です。

※以下、視聴後の感想になります。未視聴の方はネタバレご注意ください。

結末ネタバレと感想

感想を書く上で結末をネタバレしておきます。

  • くま子は福太郎を殺害していない。
  • 生命保険をかけられていることで福太郎は自分が殺されるのではないかと感じていた。
  • 車のブレーキにスパナと靴を細工し、心中をはかったものだった。
  • 静岡北地方裁判所は白川球磨子に無罪判決を下した。

真相はこんな感じでした。

この結末に至るまでの卓子とくま子のやり取りがこのドラマの見どころでした。
どうしようもない悪女である(のように見えた)、球磨子の半生を追い、球磨子に振り回されながらも卓子が彼女を認めたシーンでは傍聴席、裁判員につられてわたしも泣いた。

卓子「福太郎さんにどのような感情を抱いていますか。福太郎さんに言いたいことはありますか」
くま子「会いたいです。ごめんなさい。わたしがバカな女でした」
卓子「ごめんなさい。わたしがバカな女?わたしはあなたが可愛い。大好き

卓子がくま子を大好きと言ってくれて、わたしは救われました。

殺人でなく心中

スパナと靴の謎はなるほどした。
トリック的には難しくありませんが、卓子が運転中に猫のバカボンがブレーキの下に潜り込んだことが伏線となっていたなんて。

猫がブレーキの下に入り込むなんて「何これ危なすぎでしょ。こんなの放送していいの?」と思っていたシーンだったので伏線回収されて安心。
意味がないシーンだったら文句言ってましたw

 

まとめ

評価 ★★★★☆(星5つ中4つ)

とても好みの作品だった。録画を消すのが勿体無いレベル。
悪女役を演じた黒木華の演技も素晴らしかったし、終わり方も好きでした。

ただ、裁判での小田秀子(余貴美子)が弱すぎて、卓子の思い通りに進む展開には御都合主義を感じたw
でもこの作品は裁判や弁護をメインとしているものではないので仕方ないといえば仕方ない。

そして昨年亡くなられた津川雅彦さんの遺作、最後の作品となりました。
津川さんが亡くなったのって8月4日なので、このドラマの撮影はだいぶ前なんですね・・!