本屋で推されていたので月9の『トレース 科捜研法医研究員の追想』を買ってみた。
予想を上回る面白さだった!
さすが月9でドラマ化されるだけある。
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漫画【トレース 科捜研法医研究員の追想】とは?
月刊コミックゼノンで2016年3月号から連載中の医療漫画。作者は古賀慶。
警視庁科学捜査研究所の男性法医研究員が、様々な殺人事件で残された証拠品を鑑定しつつ、事件を深く追及していく物語である。
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【トレース 科捜研法医研究員の追想】のあらすじ
23年前の6月、当時小学生だった真野礼二は学校から帰宅後に、自宅で何者かに惨殺された家族の変わり果てた姿を発見する。葬儀で真野はこの事件の真相を自らの手で解明することを涙ながらに誓い、警視庁科学捜査研究所の法医科に所属する法医研究員となる。他の研究員とは異なり、推論や憶測ではなく、あくまでも鑑定結果を第一と考える。時に見解の違いから警察とぶつかることも多いのだが、警察が事件とは無関係であると判断した証拠品であっても、自身の中で納得が得られなければ、真野はあらゆる方法を駆使し徹底した鑑定を行う。そして、鑑定を行うことで被害者が現場に遺した無念を明らかにしていくことになる。(ウィキペディア引用)
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漫画【トレース】感想・考察
まず、思ったより重い話で驚いた。
主人公の真野礼二の抱える過去がなかなか壮大。
ミステリー系漫画が大好きな私からすればめちゃくちゃ面白かったです。
以下、ネタバレを含む感想になりますので未読の方は注意してください。
コミックス第5巻まで読んだ考察になります。
23年前、礼二の家族を殺害した犯人は?
いきなり核心をつきますが、礼二の家族を殺害した犯人について。
黒幕は現・警視庁刑事部長の壇浩輝で間違いないでしょう。
礼二と対峙したシーンでの壇の表情、言動全てが犯人以外の何者にも見えない。
(これで実はいい奴だったとかだと震える)
壇がどうやって礼二の家族を殺したかを明らかにするかがこの漫画の見どころかと思います。
『推論や憶測ではなく、あくまでも鑑定結果を第一と考える』
という科捜研ならではの見解でどのように事件を解明してくれるのか今後の展開が楽しみである。
礼二が自身の家族についても同じように推論や憶測を抜きにして考えられるのかも気になるところです。

事件の全貌は
その後2階から礼二の兄が首を吊って死亡しているところが発見された。遺書が見つかったこともあり、「この家に住む長男が 両親と妹の3人を殺害した後に自殺した」ものとし、被疑者死亡のまま書類送検された。
というものでした。
しかし礼二は事件当日に姉が「客が来る」と言っていたことを思い出し、遺品整理で客用の湯のみがなくなっていることに気づきます。
真犯人は兄ではなく別にいると考えた礼二は、警視庁科学捜査研究所の法医科に所属する法医研究員となり、自らの手で事件を解明するこを心に誓います。
礼二は姉の同級生などに聞き込み調査を行い、当時、姉の副担任をしていた男にたどり着く。
先生の情報から礼二は
- 壇浩輝
- 佐保優作
- 新妻大作
が犯人だと目星をつけます。
3人の命令で兄は体育館倉庫に仁美を呼び出す。そこで仁美は強姦されてしまい、妊娠してしまいます。
お腹の子に罪はないと言うことで子供を産むことにした仁美ですが、仁美の父が「謝罪してほしい」と3人を自宅に呼び出します。
その後、一家の変わり果てた姿が見つかります。
礼二たちは仁美のお腹の子供の父親を突き止めることで、犯人が誰なのかを特定する鍵だと思っているようですが、DNA調査の結果3人共父親ではありませんでした。
お腹の子の父親でないとしても、3人が事件当日家に招かれたことは間違いないので、この3人の誰かが犯人だという考えは変わっていないようです。
(トレーストレース 科捜研法医研究員の追想から引用)
姉のお腹の子供の父親
以上のことを踏まえてのわたしの憶測と推理は、
仁美のお腹の子の父親は先生なんじゃないの?
ということですね。
仁美の副担任だったということですが、それだけで仁美が「レイプされて妊娠した」という事実を副担任である男性教師に話しますか?(しかも担任でなく副担任)
私だったらちょっと伏せたいかな。
事件の真相を解明しようとする姿勢も親身すぎるし、仁美に生徒以上の感情を持っていたんじゃないかと思う。
この2人は実はつき合っていたんじゃないかと予想してます。
壇、佐保、新妻以外に共犯者がいる
この3人が犯人であると思われていますが、実は他にも共犯者がいたんじゃないかと。
この説でいっても、先生が共犯者なんじゃないかなーと思えます。
他に目星のつく人物がいないのもありますが、過去を悔やんで泣いてるシーンが怪しくも見えるんですよね・・・。
壇の指示で礼二に近づいて情報を流したんじゃないかと考えました。
それだと壇が、名字を変えている礼二をすぐに分かったのも頷けます。
先生が共犯者の場合だと仁美の恋人説は消えますが、これもなかなか有力なんじゃないかと思ってる。
犯行方法
仁美のお腹の子供の父親や共犯者の考察をしていきましたが、私の中でブレていないのが壇が黒幕ということ。
ですがその壇がどのように一家を殺害したか、それは全く予想もつきません。
残念ながら権力で隠蔽されているようですしヒントが少なくて推理も憶測もできないです。
それでも黒幕が壇だということは間違いないかと思ってます。
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まとめ
- 礼二の姉のお腹の子供の父親は先生
- 実は先生も共犯者説
- 黒幕は壇
など考察と予想をしてみました。
正直、先生が共犯者説や父親説は疑惑のレベルで自信のない推理ですが、黒幕が壇だということは揺るぎないです。これで実は事件と無関係だったら匂わせがひどすぎるww
主人公の礼二の過去以外にも、礼二たちが科捜研として担当する事件も重みのある話が多くて考えさせられました。
誰も救われない話も多くて重い話好きにはたまらん漫画となっています。
特に1巻に収録されている区議会委員が息子に殺害される話とか、2話に収録されている美人が殺害されて遺体をバラバラにされちゃう話とか救いようがなさすぎて絶望・・・。
これテレビドラマでやるのかな?と思うような展開が多くて読み応えありました。
評価 ★★★★☆(星5つ中4つ)
