【ネタバレあり】『彼方のアストラ』全巻を読んだ感想。刺客の正体とは?疑問点を徹底考察!散りばめられた伏線回収が鮮やか!

 

どうも!@成瀬です。

このマンガがすごい!2019で3位に輝き、マンガ大賞2019では大賞を受賞した『彼方のアストラ』読みました!

率直に感想を言うと、めちゃくちゃ最高に面白かった‥‥!!!
ここ最近読んだ漫画の中でダントツでした。

正直、2巻くらいまでは「なんだこの宇宙旅行マンガ…これがマンガ大賞受賞作品かよ」とか思ってたんですけど、3巻辺りからはページを捲る手が止まらなかった。

とくに伏線回収やミステリーの部分が秀悦してました😌
表紙を見てSFマンガだと敬遠している人にも是非読んでほしい。
ちなみに全5巻完結済みなので1日で読めるところもオススメ。

それではそんな『彼方のアストラ』のネタバレ感想と残る疑問点などを考察していきますー!
(感想・考察だけ読みたい方は目次から飛んでね!)

 

漫画『彼方のアストラ』とは?

ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて2016年5月9日から2017年12月30日まで連載された。
作者は『SKET DANCE』の篠原健太。全5巻で完結済みである。
『次にくるマンガ大賞』(2017年)Webマンガ部門で5位、『このマンガがすごい!2019』オトコ編で3位、『マンガ大賞2019』で大賞を受賞するなど評価が高い。

 

漫画『彼方のアストラ』あらすじ

宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!!

引用元

 

 

登場人物を紹介する

個人的な解説付きで、気になった登場人物を紹介していく。
※ネタバレ含みます。

カナタ・ホシジマ

キャプテンに立候補。その行動力からアストラ号でのキャプテンとして認められるようになる。
将来の夢は宇宙探検家。
過去に山で遭難したことがあり信頼していた教師を亡くす。この経験もあってサバイバルに対する知識がある。体も鍛えていて、いい筋肉を持っている。

アリエス・スプリング

ど天然なヒロイン。オッドアイ。
一度見たものを忘れない映像記憶能力を持っている。

キトリー・ラファエリ

褐色の美少女。ツンデレ。
家が病院で母親が医師であるため、本人も医師を目指し医学を専攻している。
ザックとは幼馴染。

成瀬
女子キャラの中で1番好き!ザックとお幸せに😌💕💕💕

フニシア・ラファエリ

キトリーの義理の妹で10歳。フニと呼ばれている。
本作の癒し的存在。

ザック・ウォーカー

IQ200を誇る天才メガネ男子。その上、宇宙船の操縦免許を持っているというハイスペック。
父親と同じく科学者を目指している。
高校生にしては冷静で落ち着いている。

成瀬
スケットダンスのスイッチに似てると思ったのは私だけではないはず🤔

ルカ・エスポジト

可愛い顔に似合わず一人称はオイラ。手先が器用。
「子供が嫌い」だとフニの同乗には批判的だったにも関わらず、わりと初期からフニと打ち解けていた。
実は男でも女でもないIS(医学的に男女の区別がつかない状態)である。

シャルス・ラクロワ

イケメン。
生物に関する知識が豊富で、食料調達の際には大いに活躍した。
5巻での彼のメイン回は名シーンすぎて永久保存。

ユンファ・ルー

長身の黒髪で眼鏡の女子。母親はルーシー・ラムという有名な歌手。引っ込み思案な性格。
アストラ号で自分が役に立てていないという劣等感を抱いていたが、得意の歌で娯楽のない宇宙生活を和ませ、存在意義を見つけた。
以後、メガネを外して(実は伊達眼鏡)髪を切りイメチェンをする。案の定イメチェン後はめちゃくちゃ可愛い。

ウルガー・ツヴァイク

3巻までは他のメンバーと関わろうとせず非常に尖っていたが、ルカと一悶着あり、カナタに救われすっかり丸くなる。

成瀬
わたしの推しキャラ😌
ルカにからかわれてるところとか可愛い。

ポリーナ・リヴィンスカヤ

通称ポリ姉。
惑星イクリスの宇宙船で、コールドスリープ状態になっていた女性。ブロンド美女という言葉がふさわしい人物。
彼女の出現で物語はめちゃくちゃ面白くなる。

 

漫画『彼方のアストラ』感想・考察

いやー。面白かった。
大大大大満足でした。

完結済みの作品を一気に読んだこともこの満足度に繋がるんでしょうけど、単行本5巻にここまでの壮大なストーリーを詰めこめるのがスゴイ。

これは評価が高いわけだわ……スケットダンスを間違いなく越してる。(スケダンも好きですよ)

※全巻読了後の感想になります。未読の方はネタバレご注意ください。一部核心にも迫ります。

ただのSF漫画ではない。ミステリ漫画として楽しめる

SF漫画が苦手な人にも是非読んで欲しい漫画だった。
表紙だけ見ると【ザ・SF漫画】である本作ですが、ミステリーの部分が秀逸していた🤔

実はわたしもSF漫画は好きな部類ではない。
冒頭でも書きましたが、序盤は「これがマンガ大賞受賞作品か〜」と言った感じの漫画でした。

それが3巻あたりから一気に面白くなった。
伏線回収にあたる4巻と5巻では、衝撃的な真相に鳥肌が立ちました。

物語を簡単にストーリーを説明すると
高校生のカナタ、アリエス、キトリー、ザック、ルカ、シャルス、ユンファ、ウルガーの8名と、キトリーの義理の妹・フニシア(10歳)の9人は、学校の行事で惑星キャンプに出かける。
しかし、キャンプ先の惑星で、光の球体に襲われ、宇宙空間へと飛ばされてしまうーーー。
飛ばされた宇宙空間で運よく無人船を見つけた9人は、5012光年の距離を、力を合わせて帰ることを決める。

こんな感じで、2巻までは9人が力を合わせてサバイバル生活を繰り広げる様子が描かれているんだけど、3巻以降は9人が集められた理由9人の中に潜む【刺客】の正体などが明らかとなり、ミステリー好きにはたまらない展開となります。

9人の出世の秘密と刺客の正体をネタバレ

ここで感想と考察をしていく上で核心となるネタバレを書いておく。

アストラ号に乗るB5班9人が消される理由とは?

旅の途中でカナタたちは、フニが児童養護施設で「B5に入れて一斉処分」という会話を聞いていたことを知る。
このことからB5班には消される必要のあるメンバーが集められたのではないかとカナタたちは推測する。

ここまでが3巻までのカナタの推理だが、4巻でポリ姉が登場したことをキッカケに一気に物語は進む・・・。

わたしは親から愛されていなかったメンバーが多数いたことから【子どもを愛せない親たちが、子どもを処分するためにB5に入れて一斉処分するのかな?】と、安易に予想していた。
が、そんなありふれた話ではなかった。

B5班の9人は、全員クローン

ザックの父親は記憶の移植という研究をしていた。
Aの記憶を丸ごとBに移植すると、肉体はBのまま人格はAになる。つまり体の乗り換えが可能となる。

しかしこの体の乗り換えは、同じ遺伝子情報を持つ体同士のみ可能
双子の片方に記憶移植をする人間なんているはずもなく、ザックの父による大発明は現実的に使い道がないという結論に至った。
だが、移植目的のクローンを作ったらどうだろう?
老いた体を捨てて、若いクローンの身体に乗り換えることが出来る。持って生まれた才能はそのままに・・・。

親たちの目的は若返りだった。

老いた身体を捨てて若返るためクローンを産み、乗り換えの適正年齢になるまで育てていた。
そのためB 5班のメンバーたちは親から十分な愛情を注がれていなかったのだ。

そんな中、ゲノム管理法というDNAを管理する新たな法律が設立された。
DNAを採取されれば子どもたちがクローンだとバレてしまう!
人間のクローンを作ることは投獄レベルの重罪。
親たちは子どもたちのDNAが採取される前に、事故に見せかけて9人の子ども(クローン)たちを処分しようとした。

これが9人が集められた理由だった。

この事実は衝撃的だった。
親との確執なり家庭環境なりをそれぞれが抱えてるだけなのかと思いきや、まさかの全員クローンですよ。
3巻で登場した親たちを見る限りロクな親たちじゃないな〜と思ってましたが、ここまでとは。

自らの出世の事実を明かされた彼らの気持ちは想像しただけでやるせない。
「家族には無条件の愛情があって わたしは愛してたし 愛されたかった」というキトリーの台詞で一緒に泣いた読者も多いのではないだろうか・・・。

そんな中でのカナタの「オレ達が家族だ!!!」にはグッときた。
これはルカじゃないけど「やっぱかっこいいや」てなりますわ。

刺客の正体とアリエスの正体。

クローン問題が衝撃的すぎて刺客の問題を忘れていたが、刺客問題も残っている。
ここまで一緒に旅をしてきた仲間の中に裏切り者がいるとは思いたくなかったが、刺客にも刺客なりの事情があった・・。

アストラ号の通信機が壊し謎の球体を出現させていた【刺客】シャルスだった。

シャルスはヴィクシア王政地区の王のクローン
生まれた時から自分がクローンだと知っていた。
小さい頃から「王の肉体になることが使命」「王の所有物であり人ではない」「健康な身体を保つことだけを考えろ」と言い聞かされて育った。
そしてゲノム管理法の成立で、王からクローンの処分が決まったと告げられ、刺客となる命令を受ける。

途中で球体を引っ込めたのは、アリエスを巻き込まないためだった。
アリエスはヴィクシア王政地区の王の一人娘・王女・セイラのクローンだった。

セイラはクローンを作ることには反対だった。
だが、王はセイラに内緒でクローンを作っていた。それがアリエスだ。
勝手にクローンを作られたセイラは、クローンを代理出産したエマと幼いアリエスを王政地区から逃した

その時に逃げたクローンがアリエスだと気づいたシャルスは、彼女を連れ帰って王に会わせようとしたのだ。

ということで刺客はシャルスで、
アリエスは王女・セイラのクローンだった。

わたしは読み進めていくうちで刺客は、シャルス、ウルガー、アリエスの誰かだと思ってたました。
最後までミスリードはありましたが(ウルガーが刺客発言とかな)、やはり1番怪しかったシャルスが刺客・・・。

それでもここまでの展開は予想はしていなくて鳥肌がたった・・・。
ぶっちゃけアリエスが無意識のうちに色々やっちゃってるパターンかと思ってました🤮

シャルスの生い立ちは壮絶すぎた。
【自分が何者なのか考え続け 後悔に苛まれ 自分に価値はないと思い知らされた】
というモロローグは、読んでいるだけで辛かった。

さらに涙腺崩壊シーンは続く。

シャルスの生い立ちを聞いた仲間たちは、「生まれや育ちは選択したものではない これから変わればいい」「一緒に帰ろう」と声をかける。
しかし「もうどうしようもないんだ」と絶望した表情のシャルス。

そしてシャルスは気球で自殺を図ろうとする。

ここですかさず運動神経抜群のカナタさんが気球を反重力シューズで飛び越えシャルスを力づくで取り押さえる!
しかし、どんどん迫ってくる気球。
カナタは右腕を宇宙空間へ持っていかれてしまい、シャルスは我に帰り気球をしまうーーーー。

カナタが右腕を失ってまで自分を救おうとしてくれたことでシャルスは「みんなのおかげで僕は自分になれた ボクはオリジナルとして生きたい みんなと一緒に帰りたい」と、王からの洗脳から抜け出す。

もう本当に泣いた。最高潮に泣いた。
カナタさん。やっぱかっこいいや・・・。

腕を失ってでもシャルスを止めたのもカッコよかったけど、
その後の「お前…アストラに帰ったら責任取れよ ずっとオレのそばで手伝うんだ 前に約束したよな お前はオレの右腕だ」ってカッコよすぎでしょ😭😭😭

責任感じてるシャルスに「オレはお前を恨んでねえ オレが選択して行動した結果だ あの時お前が球体を解除しなければオレは死んでた礼を言うぜ」という言葉かけるところもカッコよすぎる。
人の気持ちを推し量る力があって行動力もあって運動神経もよくて筋肉もある!これってもう最強じゃん。カッコよすぎる。(まあでも推しはウルガー。そこは譲れん)

何が1番思い出に残ってますか?

ここで私が1番泣いたシーンを紹介しておく。

遭難から146日。
惑星アストラに着陸する直前、全員で1番思い出に残ったことを言い合うシーン。
ここはダイジェストでいいシーンがカムバックして、感涙だった。

ザック「オレは船が落下した時だな あれはやばかった」
キトリー「アタシはイクルスで船が動かなくなった時かな さすがにもうダメかと思ったわよ」
ユンファ「私はシャムーアでみんなが倒れて歌った時ね」
ポリ姉「私は目的地が地球じゃないと知った時」
ルカ「オイラは銃突きつけられながら裸見られたことすね」
ウルガー「オレは 大将の腕に助けられた時だ」
アリエス「私もカナタさんの腕に助けられた時です」
フニ「フニもー!カナタの腕に抱えられてピューって!」
シャルス「ボクも その腕に助けられた時だ」

こんなん絶対泣くでしょ。
特にウルガーからの4連チャンでの「カナタの腕に助けられた」はやばかった。

成瀬
思い返せばピンチの時はいつもカナタさんに助けられてたな〜😭😭😭😭
アトラス号の一員じゃないのにわたしも一緒に旅をしてきたような感覚で・・・・ほんと泣いた😌

残る疑問点

5巻までに簡潔にまとめられている傑作漫画である本作ですが、謎のまま終わった部分もありました。

まず、ウルガーの兄・フィンが死んだ(おそらく暗殺された)理由。

フィンは生前、ウルガーに「大人達にだまされるな」と言っていました。

このことから人類が地球から惑星アストラに移住してきた歴史を隠していることを突き止めたのかな…?と推測しているんですが、作品内でフィンが殺された理由は明らかにされませんでした。
ここは読者の読解力に任せるわ〜ってことなんでしょうか?

特別に気になる疑問点はフィンの件くらいですが、主人公のカナタのバックグラウンドはもう少し広げて欲しいかったな〜と思ってます🤔
カナタの過去は、遭難して死にかけて恩師を亡くしたと約2ページで説明されただけで、あまり掘り下げられていません。
5巻内にまとめるには省かないといけない部分だったのかもしれませんが、せめてウルガーとシャルスくらいのページ数は欲しかったかな🙄

 

まとめ

『彼方のアストラ』を読んだ満足度を書いておく。

満足度 ★★★★★(星5つ中5つ)

「2巻まであんまり面白くなかった」「カナタのバックグラウンドが主人公にしては希薄」などの文句を言いましたが、めちゃくちゃ満足してます。
ここ数年で1番面白かった。

SF漫画としてのワクワク感、サバイバルをくぐり抜けるハラハラ感、同世代の男女の集まった青春要素、伏線回収での爽快感。それら全てが詰まった漫画ってそうそうない。
最後の方はエモすぎて感情が追いつかなかった😭5巻一気に読んだ後、すぐにもう1度読み直しました😌

成瀬
私がランキングつけれるなら『このマンガがすごい』で1位にする😭👍👍👍👍これが3位とかまじか🙄🙄🙄