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映画「初恋」基本情報
三池崇史監督初のラブストーリーとなるオリジナル作品。
2020年2月28日に公開された。
2019年の第72回カンヌ国際映画祭「監督週間」選出作品である。
【インタビュー】#窪田正孝、三池崇史監督と約10年ぶりのタッグ 海外でも話題の映画『初恋』で感じたものとは?
(※画像12点)@hatsukoi2020「この作品はラブシーンで男女を描くという形で“初恋”を表現してはいなくて。でもその方が自分の中ではしっくりしたんです」https://t.co/cytXDKMa7d pic.twitter.com/SjsCDbr9ux
— エキサイトニュース (@ExciteJapan) February 28, 2020
映画「初恋」スタッフ・キャスト
監督 – 三池崇史
脚本 – 中村雅
音楽 – 遠藤浩二
葛城レオ – 窪田正孝
モニカ(桜井ユリ) – 小西桜子
大伴 – 大森南朋
加瀬 – 染谷将太
ジュリ – ベッキー
権藤 – 内野聖陽
イェン – 顔正國
トゥアン – 段釣豪
市川 – 村上淳
組長代行 – 塩見三省
ヤス – 三浦貴大
登場人物一覧
葛城レオ ・・・窪田正孝
希有の才能を持つプロボクサー。
モニカ(桜井ユリ) ・・・小西桜子
不遇な家庭環境からアンダーグラウンドと関わるようになった少女。
大伴 ・・・大森南朋
悪徳刑事
加瀬 ・・・染谷将太
刑事と通じる策士
ジュリ ・・・ベッキー
ヤスの女
権藤 ・・・内野聖陽
懲役明けの武闘派
(画像出典 https://hatsukoi-movie.jp/)
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映画「初恋」あらすじ
欲望うずまく新宿・歌舞伎町。天涯孤独のプロボクサー・葛城レオ(窪田正孝)は稀有な才能を持ちながら、負けるはずのない格下相手との試合でまさかのKO負けを喫し、試合後に受けた診察で余命いくばくもない病に冒されていることを告げられた。
あてどなく街を彷徨うレオの目の前を、少女が駆け抜ける。「助けて」という言葉に反応し咄嗟に追っ手の男をKOする。が、倒した男は刑事! レオは懐から落ちた警察手帳を手に取ると少女に腕をひかれ現場を後にする。少女はモニカ(小西桜子)と名乗り、父親に借金を背負わされ、ヤクザの元から逃れられないことを明かす。さっきレオが倒した男は刑事の大伴(大森南朋)で、ヤクザの策士・加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策中。その計画のためにモニカを利用しようとしていた。ヤクザと大伴の双方から追われる身となったレオは、一度はモニカを置いて去ろうとするが、親に見放され頼る者もいないモニカの境遇を他人事とは思えず、どうせ先の短い命ならばと、半ばヤケクソで彼女と行動を共にする。
かたや、モニカと共に資金源の“ブツ”が消え、それを管理していた下っ端組員のヤス(三浦貴大)が遺体で見つかったことを、その恋人のジュリ(ベッキー)から知らされた組員一同。組長代行(塩見三省)のもとで一触即発の空気が漂う中、刑期を終えて出所したばかりの権藤(内野聖陽)は、一連の事件を敵対するチャイニーズマフィアの仕業とにらみ、組の核弾頭・市川(村上淳)らと復讐に乗り出す。ヤスの仇を自らの手で討ちたいジュリもそれに続いた。
一連の黒幕と疑われたチャイニーズマフィアのフー(段鈞豪)もまた、売られたケンカを買ってシノギを乗っ取ろうと、モニカとブツの行方を追うために、構成員のチアチー(藤岡麻美)に命じて兵力を集めにかかる。
ヤクザと悪徳刑事にチャイニーズマフィア。ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは……。欲望がぶつかりあう人生で最も濃密な一夜が幕を開けた!
(公式ホームページ引用 https://hatsukoi-movie.jp/)
以下、映画鑑賞後の感想になりますのでネタバレにご注意ください。
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映画「初恋」感想・レビュー
喜怒哀楽・すべてが詰まった、人生で最高に濃密な一夜を描く極上のラブストーリー。
このキャッチコピー。ピッタリだった。
三池崇史監督が初めて手がけるラブストーリーということで、窪田正孝とヒロインの恋愛シーンがメインと思っていた。
それが思いの外、バイオレンス色が強くてびっくり。
蓋を開けてみればヤクザ映画でした🙄
実は私、バイオレンス色の強いこの手の映画は大の苦手で、孤狼の血なんかは怖すぎて途中で見るのやめました。
ってことで映画冒頭から「わーどこまでヤクザのドンパチシーンやるんだろ」ビビりながら見ていた訳ですが、終わってみれば全然平気だったw
目を覆うような暴力シーンはあったものの我慢できるレベル。
それどころかコメディチックで笑ってしまったw
私のようなザコメンタルでもこの映画を楽しめたのは全て染谷将太くんのおかげです(΄◉◞౪◟◉`)
公式HPでは刑事と通じる策士と紹介されていた加瀬(染谷くん)ですが、コイツは見せかけでただのヘッポコヤクザ。
加瀬は、悪徳刑事・大伴(大森南朋)と共謀し、ヤス(三浦貴大)とモニカ(小西桜子)に罪を擦りつけ、“ブツ”を横取りする計画をたてます。
しかしいざ実行となると、やることなすこと上手くいかず、びっくりするほどに計画どおりに進みません。
当初の計画は、大伴がモニカを連れ出し、その隙に加瀬がヤスからブツを横取り、最終的にはモニカがブツを盗んで逃げたことにしてモニカは殺処分・・・という恐ろしいものでした。
まず、大伴が、余命宣告されてイライラしていたプロボクサー・葛城レオ(窪田正孝)に出くわしたのは運が悪かったことにしよう。
それにしても、加瀬が襲撃中にヤスに顔を見られ、間違って銃殺してしまったのは、ヘッポコヤクザとしか言いようがないw
さらに雇った中国人はヤスの彼女・ジュリ(ベッキー)に返り討ちにされて逃げられてしまうのも詰めが甘すぎる。
このブログを読んでくれている人ならお分かりでしょうが、私はなんでもツッコミを入れたくなる性格。
しかしここまでやってくれるとツッコミを入れる気すら起こりませんでした😂😂😂
ここまでされたら・・・おもしろすぎて好きw
恋愛要素は少ない。だがしかし、だからこそ余韻が残る。
「初恋」という映画タイトルからして、恋愛要素の強い映画なのかと思っていた。
余命わずかのボクサーとヤクザに売られた少女が力を合わせてヤクザから逃亡するとかそんな感じの映画なのかと🤔
確かにそれでも間違いのない映画だったのだけど、実際には染谷くんのヤラカシとベッキーの復讐をハラハラしつつ、その間にレオとモニカを見守る。そんな感じの映画だった。
あまりにヤクザサイドの話が主で、むしろレオ(窪田くん)とモニカ(小西桜子)の恋愛がオマケなんじゃないの?と思えるほど。
しかしこれくらいの恋愛要素の方が私は好きかも。
タイトルは言いませんが、最近映画館の予告でよく流れている壮大な恋愛を描いた映画・・・予告映像を見ただけで小っ恥ずかしいw
劇中でレオとモニカがお互いにハッキリと恋愛感情を伝えるシーンはありません。
それでも2人の間に芽生えた感情を読み取ることはできた。
これこそ真のラブストーリーなのではないだろうか?
今後の未来を観客に想像させる終わり方もベストだったと思う。
ただ、欲を言えば、家に帰るまでのところで終わってもよかった気もしているw
ボクシングシーンと治療シーンまではいらなかったかもなぁ。(まぁそこまで不満でもないですけど)
初恋=初恋との決別?
安易な私は、モニカの初恋相手が実はレオだったとか、レオの初恋相手がモニカだったとか、そんなラストを想像していたんだけど、まさかのリュウジくん再登場www
ヤクザとの闘争シーンから無事に離脱したレオとモニカは、偶然、リュウジとその嫁に出会います。
しかもリュウジの奥さんは妊娠中。
心の拠り所であった初恋相手が、自分以外の誰かと幸せになっていることを知ったモニカ。
モニカは声を振り絞って「おめでとう」とリュウジに伝えます。
この邂逅シーン。
とてもよかった。
ヤクザから解放され、自由の身となったモニカが、初恋と決別。
これで本当に1から人生をスタートできる。
初恋というタイトルは初恋相手と決別するという意味だったんですね。
なかなか深い。
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まとめ&満足度
満足度 100点満点中 75点
ここ最近の三池崇史監督の作品は、漫画原作の映画が多かったこともあってつまらないものが多かった。
久々に三池監督の作品をおもしろいと思えました(´・ω・`)
たださ・・・1番いいところで急にアニメになったのはなんだったのwww
予算足らんかったんかなぁ(΄◉◞౪◟◉`)
まあ言い出したらツッコミどころだらけなんだけど、染谷くんとベッキーが面白すぎてコメディ映画として楽しめましたw
恋愛要素の割合もちょうどいいしバイオレンス具合もグロすぎない。
誰でも(雑魚メンタルでも)楽しめるエンタメ映画だと思います!
映画「初恋」を観たので感想とレビューを書く。