映画『カメラを止めるな!』ネタバレあり感想・考察。パクリ疑惑も考えてみた。

 

高評価で話題の『カメラを止めるな!』近くの劇場でやってたのでちょっと前に見ました。

高評価の意味がわかりました。
特にどういう映画か知らずに見にいったので余計に新鮮で面白かったです。

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映画『カメラを止めるな!』とは?

2017年11月4日に先行公開後、2018年6月23日公開された。
当初は新宿K’s cinemaおよび池袋シネマ・ロサの2館で単独劇場公開だったが、SNS上の口コミで評判が広がり順次100館以上での上映拡大が行われた。
製作費わずか250万円〜300万円にして興行収入30億円以上の大ヒットを記録。

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映画『カメラを止めるな!』キャスト

監督・脚本・編集:上田慎一郎
主題歌 山本真由美「Keep Rolling」

日暮隆之 – 濱津隆之
日暮真央 – 真魚
日暮晴美 – しゅはまはるみ
松本逢花 – 秋山ゆずき
神谷和明 – 長屋和彰
細田学 – 細井学
山ノ内洋 – 市原洋
山越俊助 – 山﨑俊太郎
古沢真一郎 – 大沢真一郎
笹原芳子 – 竹原芳子
吉野美紀 – 吉田美紀
栗原綾奈 – 合田純奈
松浦早希 – 浅森咲希奈
谷口智和 – 山口友和
藤丸拓哉 – 藤村拓矢
黒岡大吾 – イワゴウサトシ
相田舞 – 高橋恭子
温水栞 – 生見司織

 

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映画「カメラを止めるな!」あらすじ

人里離れた山の中で、自主映画の撮影クルーがゾンビ映画の撮影を行っている。リアリティーを求める監督の要求はエスカレートし、なかなかOKの声はかからず、テイク数は42を数えていた。その時、彼らは本物のゾンビの襲撃を受け、大興奮した監督がカメラを回し続ける一方、撮影クルーは次々とゾンビ化していき……。(引用元

 

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映画『カメラを止めるな!』感想・考察

まず「高評価だから!」と「話題だから!」と期待せずに見ていればもっと衝撃的だったと思います。
私はめちゃくちゃ期待して見に行ったので「こんな感じなのか〜。まあ面白かった」という感じになっちゃいました。

それでもちゃんと面白かったし低予算ということを考えれば更に「すごい」と感じます。

※以下、ネタバレを含みますのでまだ映画を見てない人は絶対に映画を見終えたから読んだほうがいいです。

37分間のノーカット撮影

この37分間がめちゃくちゃ面白くなくて途中で帰ろうと思ったレベル。
正直面白くなさすぎてぼーっと見てました。

ですがきちんと映画を見ていなかったことを後悔した。
これらは全て伏線だったんです。

思えば謎の間合いや意味不明な行動は不思議でしたね。
エンドロールまで意味があったなんて思わなかったです。

最後に主人公がゾンビになった彼氏へトドメを刺すシーン引っ張りすぎだろ!と思ってたらそういうことだったんですね!

二段構えの脚本

やはりこの映画がヒットした最大の理由は二段構えのストーリーと脚本の斬新さだと思います。
二段構えのストーリーだけではなく、コメディータッチな話の進み方や37分ワンカット中に起こるトラブルが一癖も二癖もあって面白かった。

後半から一気にコメディーに

このコメディー感、とても好き。
正直映画を見に行っているという感じではなくて2時間ドラマ的な雰囲気もしましたが、前半と打って変わってテンポがよく見ていて飽きなかったです。

特に監督の娘の真央ちゃんと奥様の晴美さんが面白すぎて!
二人ともキャラ強烈すぎでしょ。

「ダサかっけえカメラマン変わった?」には思わず吹き出しました。

無名なキャストたち

出演者が全員知らない人なのにこんなに面白い映画が作れるってすごいですね。

棒読みの人なんていなかったし誰とは言いませんがドラマや映画に出ずっぱりのゴリ推し女優ゴリ押し俳優より良い仕事している気がする。
まあ見た目が華やかで棒読みの人を否定しているわけではないですけどね。なんだかんだ綺麗な人やイケメンは好きだし。

ともあれ映画がヒットしたのは脚本が面白いのもありますが、このキャストさんたちのおかげでもあると思います。
『カメラを止めるな!』がヒットしたことをきっかけで大手事務所に所属することになったキャストさんもいるようなのでこれからいろんな作品で彼等を見ることができるかもですね。

 

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パクリ疑惑・盗作問題

カメラを止めるな!にはパクリ疑惑や盗作問題があると言われています。

本映画の着想の元となった舞台『GHOST IN THE BOX!』を公演した劇団PEACEの主宰を務めていた和田亮一が、本映画の著作権は自身と劇団側にあると告発した記事が、2018年8月21日発売の週刊誌「FLASH」に掲載された。和田は本映画の鑑賞当初は「全然別物になっていた」「あの頃作ってた作品がこんな感じで命を与えられてて、本当にうれしかった」と感想を綴っていたが、8月の拡大公開時より「原案」として舞台名がクレジットされていることについて、あくまで「原作」であると主張している。(ウィキペディア引用)

という出来事があり、権利を巡る騒動が起きました。
映画鑑賞当初は「あの頃作ってた作品がこんな感じで命を与えられてて、本当にうれしかった」と好意的な意見を言っていたようですが8月の拡大公開時から「原案ではなく原作」と主張しだしたそうです。

対して製作サイド。

製作元のENBUゼミナールは映画公式サイト上で即日声明を出し、ストーリーは舞台と全く別物であり法的に著作権侵害が生じていることはない旨を発表し、監督・脚本の上田慎一郎も自身のツイッターで「舞台から着想を得た上で自身が脚本・監督・編集して作ったオリジナル作品だと思っている」と発言した上で、「和田や劇団側の主張にも耳を傾け、円満な解決を目指したい」と発言した。なお、上田は製作時の段階で舞台の作家側に快諾をもらった旨を綴っており、公開後も各種インタビューで舞台から着想を得たことを公言している(ウィキペディア引用)

この問題はこの映画が大してヒットしなかったら発展しなかったであろう出来事だと思います。
ですが和田さんという方も映画がヒットしたからお金欲しさに言っているわけではない気がします。
自分のアイデアで作ったものがアレンジされて世に出てヒットして評価されて「オリジナル作品」と言われればいい気がしないのは当たり前です。
エンドロールに名前は出ていますが「原案」クレジットだけでは納得行きませんね。私だったら。

しかしわたしはこの『GHOST IN THE BOX!』を観ていないのでこれ以上はなんとも言えないです‥。
そもそも「原案」と「原作」の違いもいまいちわからないし難しい問題です。

1つ言えるのは設定や登場人物を変えたところで1番肝心であるこの映画の魅力【二重構想】【コメディータッチ】なところが一緒というのが引っかかる。

でも構想が一緒の作品ってだけなら『桐島部活やめるってよ』や『ラッシュライフ』は『パルプ・フィクション』のパクリになってしまうことになるから難しい。
とりあえず『GHOST IN THE BOX!』のDVDが発売されるそうなのでそちらを見てから判断してみようかと思います。

余談ですが、エンドロールに和田亮一さんの名前が入っているもののきちんと承諾を取っていないところを見ると
ハイスコアガールの『Special Thanks』問題、ドラマ版『この世界の片隅に』のアニメ映画と無関係なのにエンドロールに「special thanks to 映画『この世界の片隅に』製作委員会」と表記しちゃう問題、などを思い出します(笑)

 

まとめ

面白い映画でしたが権利を巡る騒動など悪い意味でも話題になってしまった本作。

「低予算で作った映画なのに面白いのは脚本と役者の力だ」と思ってましたけど盗作疑惑の後には大きい声では言えないですね‥。
せっかく面白い映画だったのでこういったマイナスの騒動が起きるのは残念ですが面白かったのは事実なのでまだこの映画観てない人はぜひ観てみてください。