映画『十二人の死にたい子どもたち』ネタバレあり感想・考察・レビュー。期待は裏切られたけど納得のラスト!

 

今年1番期待していた映画『十二人の死にたい子どもたち』見てきました〜!

普通に面白かったのですが、いろんな意味で期待を裏切られたw

そんな感じで感想とレビューを書いていきます!

 

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映画『十二人の死にたい子どもたち』とは

冲方丁による小説『十二人の死にたい子どもたち』を実写映画化。
2019年1月25日に公開された。
監督は『トリック劇場版シリーズ』『SPECシリーズ』『人魚の眠る家』などの堤幸彦。

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スタッフ・キャスト

原作 – 冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』
監督 – 堤幸彦
脚本 – 倉持裕
音楽 – 小林うてな
主題歌 – The Royal Concept「On Our Way」

キャスト

  • (7番)アンリ – 杉咲花
    やっぱり演技上手だわ・・・1番心動かされた。
    上からガミガミ言うキャラは苦手だけど花ちゃんだから見れた。
  • (5番)シンジロウ – 新田真剣佑
    マッケンさん、ガタイよすぎてとても病弱には見えなかったw
    彼はワイルドだったりヤンキーぽい役の方が合っている気がする。
  • (9番)ノブオ – 北村匠海
    個人的に北村匠海くんは賢くて嫌味な役が似合うと思ってるのではまり役だったと思う。(嫌味さはそんなに出てなかったけど)
  • (1番)サトシ – 高杉真宙
    高杉真宙くん、『散歩する侵略者』の時にも感じていたけど、無機質だったりミステリアスだったりする役がピッタリだよね!
  • (6番)メイコ – 黒島結菜
    ここまで憎たらしく演じられる黒島結菜ちゃんスゴイ。
  • (4番)リョウコ – 橋本環奈
    リョウコ役だけしばらくキャスト名が伏せられてて重要な役柄なのかと思ってましたが、そんなに出番も見せ場もなくて、ビックリしたw
    見せ場少なくても安定に可愛かったので眼福だったけども 😎
  • (11番)マイ – 吉川愛
    映画を見ていて「このギャルめっちゃ可愛いし、いい子じゃん!」と思って見てたのですが、帰ってキャスト調べてびっくり!
    映画『ひみつのアッコちゃん』の10歳バージョンのアッコちゃん役してた子じゃん!!!!
    1番の衝撃だった。

  • (8番)タカヒロ – 萩原利久
    『3年A組-今から皆さんは、人質です-』で初めて知りました。
    吃音症の子の役で、難しい役どころだと思いますが上手だった(=゚ω゚)ノ
    『あゝ、荒野』に出ていたみたいだけど全く記憶にないのでこれから応援します。
  • (2番)ケンイチ – 渕野右登
    初めて見る俳優さんでした。スターダストの「恵比チリDAN」の元メンバーらしいです。
    かなりいい味出してたのでこれから注目する。

  • (10番)セイゴ – 坂東龍汰
    こちらも初めて見る俳優さんでした。
    作中ではヤンキー姿でしたが、オフィシャルサイトだと普通にイケメンだった。通常の方がいいw

  • (3番)ミツエ – 古川琴音
    「最近どっかで見たことある!」と思ったらやっぱりチワワちゃんにも出てた子だった。
  • (12番)ユキ – 竹内愛紗
    初めて見る子だったけど清純そうで可愛いかったです。
  • (0番)??? – とまん
    ネットで調べてイケメン具合に驚いた。
    作中とはえらい違いだ・・・。

杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、橋本環奈、高杉真宙、黒島結菜あたりが知名度のあるキャストさんたちだと思うのですが、本作で初めてじっくり見るキャストの皆さんの演技にも引き込まれた(=゚ω゚)ノ
これは何人か日本アカデミー賞新人賞を受賞すると予想!

 

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映画『十二人の死にたい子どもたち』あらすじ

その日、12人のみ青年たちが、安楽死を求めて病院の密室に集まった。
「みんなで死ねば、怖くないから」ところが、彼らはそこで13人目のまだ生あたたかい死体に遭遇。
突然の出来事にはばまれる彼らの安楽死。あちこちに残る不自然な犯行の痕跡、次々起こる奇妙な出来事。彼らだけしか知らない計画のはず。
まさかこの12人の中に殺人鬼が・・・?
死体の謎と犯人をめぐり、疑心暗鬼の中ウソと騙し合いが交錯し、12人の死にたい理由が生々しくえぐられていく。
全員、やばい。気が抜けない。
いつ誰が殺人鬼に変身するのか?!パニックは最高潮に。彼らは安心して死ねるのか怯えながら殺されるのか。

(公式ホームページ引用 http://wwws.warnerbros.co.jp/shinitai12/)

 

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映画『十二人の死にたい子どもたち』ネタバレなし感想

原作未読で見に行きました。
第一声で言えるのは「思ってたのとは違った」ってこと。
予告の煽り具合で殺し合いの映画かと思っていたよ・・w

それがまさかの青春ミステリ!!!
きっと最初から青春ミステリで笑えるしほっこりするよ、って聞いてたらおもしろく見れていたと思います。

テンポがよくて退屈な時間は全くなかった!
そんなに難しくないし、予告で感じたグロやホラーシーンはゼロ。
グロいの苦手な人でも見れます。

ティーンに人気の俳優がたくさん出てるので若い人にオススメ。
内容的のも病んでる若者が見ると、感じるモノがあると思う。

 

 

 

以下、映画を見終えた感想になります。
展開などについても書いているのでネタバレにはご注意ください。

 

 

 

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映画『十二人の死にたい子どもたち』ネタバレあり感想・考察

普通に面白かったし、伝えたいことはわかった。
しかし設定とキャスティングで期待が大きかったので、少々期待ハズレには感じました。
そもそも予告のあの煽りはなんだったん!?
だれか一人くらい殺されるんかと思ってたわw

謎解きコメディーと聞いて見に行ってればまた違った感想が持てたかもですが、予告で失敗してる感があった。
まあキャスト目当てで見に行った人たちは満足できる出来だったかと思います(=゚ω゚)ノ

期待ハズレだった

『まさかこの12人の中に殺人鬼が・・・?』
『出口なしのノンストップ未体験・密室サスペンスゲームの幕が上がる』
などの予告文を見てサイコスリラー的な展開になるのかと思ってた。
予告映像を見た感じももっと怖い映画なのかと・・。

勝手にそういった展開を期待していただけですけど、肩透かしを食らった気分です。
R指定もないので、バトロワとかまではいかなくても何人か死ぬかと思ってたw
まさか誰一人として死なないとはなwwww

盛大な予告詐欺映画だった!!!!!

間違いなくノンストップ密室サスペンスゲームではなかった。
どちらかというと「若者たちの議論大会」のほうが正解でしょう。

12人の議論は見応えはありましたが、期待していたハラハラ感は全く得られませんでした。

12人は多すぎる

短い時間で12人が個性的に描かれているのは素直にすごいと思った。

しかしバックグラウンドの掘り下げ方がイマイチで、ラストの多数決は少々強引な気がしました。

わたしに登場人物たちの気持ちを読み取る力がないだけかもしれませんが、杉咲花、真剣佑、北村匠海くらいしかバックグラウンドはよくわかんなかった。

そこら辺は気になるので原作を読んで補完してみようかと思います。

生と死について考えさせられた

予告との違いには驚いたけど、普通に感動したし心を動かされるセリフもあった。

個人的に杉咲花ちゃん演じるアンリの主張に感じるものがあって考えさせられました(‘ω’)

アンリは『身勝手な大人たちに生を与えられた子ども達の叫び』を主張します。
彼女には母親のせいで幼児のまま弟が亡くなったという過去があり(説明はしょってすみません)「あの子は何のために生まれてきたの?」と訴えます。

何も考えずに子どもを作るバカ親のせいで子どもたちが苦しんでいる結果がこれです。

ネグレクトをするくらいならなぜ子どもを作ったのか?という考えが浮かびますが、バカにはそんな発想はないんでしょう。
しかし生まれてきてしまったらもう命。
いくらバカな親を恨んでも親を変えることはできないし義務教育中はバカ親の元で耐えなくてはならないのです・・・。

アンリは賢いのであの若さでそれに気がつくことはできたけど(考えた結果が死ぬことってのは置いておいて)、子どもたちは毒親の恐ろしさを知らず何も考えずに生きていくことが多い。
そしてバカ親と同じ道を歩んでクズ人生を繰り返していく(DQNの子どもはDQN原理ね)。

これは日本の未来のためにも由々しき事態だと思うわ・・・。
こういうバカ親のほうが子どもを残して、優秀な人ほど未婚で子供ナシが多い時代だし。

ってことで、アンリの叫びについては深く考えさせられた。
詳しくは知らないけどメイコの父親も毒親みたいだし、セイゴの母親は息子に保険金をかけて殺害しようとしているクズだし、タカヒロの親も毒親っぽい・・・・。
親のせいで子どもの人生が潰されている(΄◉◞౪◟◉`)

とくにタカヒロくんには同情。
親の知識がないせいで謎の薬を飲まされて人生の1番だいじな時期をつぶされている。
薬で思春期を台無しにしている子どもは多いので、この映画を観た親御さんたちにもいろいろ考えなおしてほしい・・・。
実は私も薬のせいで思春期を台無しにされた経験があるので、彼の未来が心配w

集いにきた12人の子どもたちはそれぞれ様々な理由で死にたいと思っているようでしたが、少なくともアンリ、メイコ、セイゴ、タカヒロの4人は親のせいで自殺を考えた子どもってことですね。
リョウコも芸能活動をさせてくる大人たちへの反発が大きい気がするので、彼女の親も毒親とすると5人になります。
それほどまでに未成年たちは親で人生が変わってくるってことです。

先ほど若い人にオススメの映画といいましたが、これは10代の子どもたちの親世代が見るべき映画かもしれない。
とは言え、アンリの親のようなどうしようもない毒親は見ない気はしますがw

 

まとめ

  • 思っていたのと違う。どちらかというと謎解きコメディー。
  • 若手俳優が多く出演していてキャスティングが豪華。
  • 生と死について考えさせられた。
  • 未成年者たちは毒親に人生をつぶされている。

まとめるとこんな感じの映画でした(‘ω’)

評価 ★★★☆☆(星5つ中3つ)
もう少し12人のバックグラウンドを掘り下げてくれたら面白かったかも。
グロくないし連ドラでやってほしい内容でした。

誰1人として死んでいないラストに肩透かし食らいましたがハッピーエンドでよかったと思います。
正直、全員の意見が一致するほどの議論をしているとは思えなかったですけどね。
アンリの心境変化はよく分かったけど、ほかの人たちはどういう経緯で心境変化したのだろうか?

12人もいれば何人か精神がおかしそうな人が混じっていそうなのに全員がいい子だったのが救いだったね。
まあでも、ハッピーエンドだったので温かい気持ちにはなれました。
ぜひ、12人にはこれからも友だち同士でいてほしい。
何か困ったときは連絡を取り合って支えあって生きてほしいな(‘ω’)

成瀬
マイちゃんが面白すぎて腹筋崩壊しそうだった・:*+.\(( °ω° ))/.:+

しかしこんな楽しい感じで描いたら真似して自殺仲間を集う人たちが出てくるんじゃないかとちょっと心配ですwww