映画『億男』ネタバレあらすじ&解説付きレビュー!何度見てもあきらが可愛すぎる!落語『芝浜』とのリンクが素晴らしい!

 

映画「億男」を見たので感想とレビューを書きます。

いろんな意味で面白い映画だった🤔
ヒットしなかったのが不思議なレベル。

教祖のような藤原竜也。胡散臭い北村一輝。主婦な沢尻エリカ。そんで主題歌がバンプ。
これだけの要素が揃っているのに興行収入爆死🙄
本当に不思議🙄何がヒットするのか分からないね映画って!

そんな感じで映画『億男』のネタバレ感想とレビューを書いていきます〜!
(ネタバレあらすじだけレビューだけを読みたい人は目次から飛んでね!)

(この記事は映画館で鑑賞後に投稿。
その後、VODサイトで再鑑賞してリライトしてます。)

 

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映画『億男』基本情報

2018年10月19日公開された。
著書に『世界から猫が消えたなら』『四月になれば彼女は』『百花』などがある川村元気氏の同名小説を大友啓史監督で映画化。
大友監督と佐藤健は『るろうに剣心シリーズ』に続きタックを組む。

スタッフ・キャスト

原作 – 川村元気『億男』
監督 – 大友啓史
脚本 – 渡部辰城、大友啓史
音楽 – 佐藤直紀
主題歌 – BUMP OF CHICKEN「話がしたいよ」

キャスト
大倉一男- 佐藤健
古河九十九- 高橋一生
大倉万左子- 黒木華
あきら- 池田エライザ
安田十和子- 沢尻エリカ
百瀬栄一- 北村一輝
千住清人- 藤原竜也

成瀬
ちなみに登場人物たちの名前には数字が含まれている。(あきら以外かな?)
なかなか凝ってますね🤔
百瀬に至っては苗字にも名前にも演じた北村一輝の名前にも数字が含まれているw

 

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映画『億男』のあらすじ

兄が3,000万円の借金を残して失踪して以来、図書館司書の一男(佐藤健)は、夜もパン工場で働きながら借金を返済している。
妻・万左子(黒木華)は度重なる借金の返済に苦心し窮屈に生きることしか選んでいない一男に愛想を尽かし、離婚届を残して娘・まどかと一緒に家を出てしまうのだった。

そんな踏んだり蹴ったりの一男だったが、突然宝くじが当たる。当選金額3億円!これで借金を返せるだけでなく、家族の絆を修復することができるはず。
だがネットを見ると、宝くじの高額当選者たちはみな悲惨な人生を送っているという記事ばかり・・・。

怖くなった一男は、大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九(高橋一生)にアドバイスを求めることにする。
久しぶりの再会と九十九プロデュースの豪遊に浮かれて酔いつぶれた一男が翌朝目を覚ますと、3億円と共に九十九は姿を消していた──

3億円と親友のゆくえを求めて、一男のお金と幸せをめぐる冒険が始まった。
九十九の家のパーティで出会った“あきら”(池田エライザ)と名乗る女性を頼りに、かつて九十九と起業した仲間=“億男”と呼ばれる億万長者たちに九十九の手掛かりを探る。
ギャンブル好きの実業家:百瀬(北村一輝)、マネーセミナーの教祖:千住(藤原竜也)、10億円を隠し持つ主婦:十和子(沢尻エリカ)…。
クセ者ぞろいの億男たちを渡り歩く“地獄めぐり”に翻弄される一男。
お金、友情、そして家族。すべてを失った男が最後にたどり着くのは?お金とは何か?幸せはどこか─

(公式ホームページ引用 http://okuotoko-movie.jp/)

映画「億男」ネタバレありあらすじ

一男は、あきらの手助けで九十九と起業したメンバーの一人・百瀬と会うことができた。
百瀬は競馬場のVIPルームで大金をかけて遊んでいた。

 

そんな百瀬に一男は九十九の居場所を訪ねる。
百瀬が言うには、九十九は最近、事業が上手く行っていなかった。
「金は持ち逃げされた可能性が高い。諦めろ」と3億円を諦めるように言う。

 

そして百瀬はなぜか一男とあきらに「100万円貸してあげるから好きな馬を選べ」と言い出した。
娘の誕生日月の馬を選んだ一男。なんと的中!
一気に1億円を手にする。

 

百瀬は数男にさらに、1億円をかけて3億円にすることを提案する。
次のレースは百瀬の馬が出走予定だ。
単勝には3倍がついている。1億円賭ければ3億円にすることが可能。

 

しかし一男が選んだ馬は着外だった・・・。
1億円を失った一男は百瀬を睨むが、百瀬は「はじめから馬券を買っていなかった」と言い出す。

 

「頭の中でお金がいったりきたりしただけで、お金は動いていない。」
百瀬の言いたいことは分かる。
しかし一男は落ち込んでいる・・・。
そんな一男に百瀬はフェイスブックを教えて、そこから九十九を知っている人物を探せばいいと助言する。

 

続いて、一男はフェイスブックから「バイカム」を起業したメンバーの1人・千住清人(藤原竜也)を探してコンタクトを取る。

 

千住はセミナーを開き、怪しげな演説でセミナー参加者から金を巻き上げていた。

 

一男は千住から、九十九が最後まで「バイカム」を売ることを反対していたことを聞く。
最終的には何も分からず、九十九の秘書をしていた安田十和子(沢尻エリカ)の居場所を教えてもらい、一男は十和子を訪ねることに・・・。

 

安田十和子は市営アパートに住む普通の主婦となっていた。
「バイカム」売却後に大金を手にした彼女は、周りの人物から「ずるい」と言われ、お金に振り回せる人生に疲れたようだ。
その後、お金に興味のない夫と出会い、今は幸せに暮らしているらしい。

 

「九十九の居場所は知らない」と言う十和子だったが、一男に「3億円見つかったらどう使うの?」と質問する。

 

「住むところがあればいい。食べれればいい。」お金にこだわりのない夫を運命の相手だと言う十和子。

 

そんな十和子は落ちぶれたわけではなく、畳の下や押し入れ・壁紙の間に大量の札束を隠していてお金に囲まれて生活していた・・・。
彼女の問いに、一男はますます3億円の使い道を考える。

 

九十九の居場所は見つからないが、一男は万左子に会い「3億当たったから一緒に暮らそう」と告げる。

 

しかし万左子は「貧乏でもあなたとはやっていけると思った。あなたはお金にとらわれすぎて変わってしまった」と言い、離婚届にハンコを押すように頼む。

 

万左子は一男が、娘が1番最初にやりたいと言ったバレエを「お金がかかるからやめさせよう」と言ったことに、夫婦生活の亀裂を感じたようだった。

 

一男は大学時代に九十九と行ったモロッコ旅行のことを思い出していた。

 

旅行中にお金に関するトラブルがいくつかあり、お金の価値はその時々で変わってくることを確信した九十九はモロッコ旅行中に大学を辞めて起業することを決意する。

 

当時の一男は、九十九がアルバイトで貯めたお金を株の投資に使って起業資金を貯めていたことや、自分と同じ大学生だと思っていた九十九が起業を考えていたことに驚いていた。

 

しかし、吃りがちの九十九が自分の夢をスラスラと話すところを見て、彼の夢を応援。

 

一男はそんな大学時代のことを思い出していたーーーーー。

 

 

そして、現代に戻る。

 

未だに九十九は見つかっていない。
一男は電車に乗る。
なんと・・・そこには九十九がいた。

 

九十九は「一切手をつけていない」と3億円を一男に返した。

 

九十九は一男の前から3億円を持って姿を消すことで、一男にお金について考える時間を与えていたのだ。

 

 

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映画『億男』ネタバレ感想・レビュー

いやー。お金について考えさせられる映画だった。
今後宝くじが当たった時のために参考にさせてもらいます^^
1万円の重さなんて九十九くんが教えてくれなかったら一生知らなかったと思うよ!

そんで期待してた藤原竜也さんと沢尻エリカさん。
私は沢尻エリカの大ファンなのであまりの出番の少なさにキレそうになったけど、西麻布時代のエリカ様は可愛かったなあ。
現在の主婦の姿のエリカ様もほぼスッピンで女優魂を感じました😌

藤原竜也は・・・藤原竜也だったな🙄
出番は少なかったけど期待通りだったw

あと北村一輝は途中まで誰か気づかなかったよw

そしてそして何度見てもあきらが可愛すぎる。
あきらは池田エライザちゃん史上最高に可愛いと思ってる🤔
この髪型とキャラ。似合ってるからもっとやってほしい♡

落語『芝浜』とリンクする結末。

予告映像を見て、勝手に『闇金ウシジマくん』とか『新宿スワン』みたいな話かと思ってました。
だが全然そんな映画じゃなかった。

一男、宝くじ当選。億男となる。

お金の使い道を億男・九十九に相談。

寝ている間に3億円持ち逃げされる。

3億円と共に消えた九十九を探す!

この前情報でスリリングな映画だと勘違いしていた私は、突如ロードムービーが始まって唖然w
そしてラストでも唖然。

「芝浜あ!?
そんなことで3億円持ち逃げしていいと思ってんのか!
ヒヤヒヤさせんじゃねえ」

と、わたしが一男の立場なら九十九をぶん殴りたい気分だった。
そもそも私が一男なら悠長に探し回ったりせず、即警察に通報^^

そんくらい拍子抜けするラストであったんだけど
一男と九十九の友情と信頼関係は素晴らしかった!!!!

「九十九が金を持ち逃げするはずがない」と信じて待っていた一男。
一男に信じてもらえたことで自らもお金と向き合えた九十九。

先ほども言いましたが、私なら3億持ち逃げされた時点で即通報^^
私には3億持ち逃げされても信じられる友だちなんていないので、一男のことを信じられない一方、羨ましくもありました🤔

ここまで信頼し合える相手がいるって本当にすごい😭
2人のロードムービーシーンを見れば納得の友情なんだけど、ここまでの信頼関係は奇跡。

金が絡んでも壊れなかった友情。
きっと2人は一生親友でしょう・・・!

成瀬
そんな2人がなぜ今までロクに連絡を取り合っていなかったのかが全くの謎である。
結婚式とか呼んでないんかな?

ちなみに物語とリンクしていた落語『芝浜』は大金の入った財布を拾った夫を真人間にするために「財布など拾っていない」と妻が嘘をつき真面目に働かすという内容。

「なるほどね〜」と言った感じで面白かったです。
大学時代から九十九は『芝浜』を得意としていたのでもっと早くに気づくべきだったな🤔←最後の最後まで分からなかったやつ。

モロッコ旅行で二人の友情の深さを知る

一男と九十九の大学時代。
二人はモロッコ旅行に出かけます。

このモロッコの旅最初すごい眠かったんだけど・・・すごくよかった!

いきなりのロードムービー突入と砂漠の映像で若干眠くはなったのですが、九十九の価値観と人生に大きく影響を与えたこのシーンなしではこの映画は語れません。

この旅行で九十九は【お金の価値はその時々で変わる】と確信しました。

まずは、ホテルまでの道案内をしてくれた現地人。
「お金はいらない」最初にそう言っていたにも関わらず、道案内が終わった途端、彼は金銭を要求してきます。
一男はお金を払おうとするんだけど、九十九は毅然とした態度で「最初に約束した」とお金は払いませんでした。

そんなシビアな一面を見せた九十九が、疲労で倒れた一男のために数十万の大金を即座に支払います。
一男は旅の疲れからか倒れてしまいお店のツボを割ってしまい、その賠償のお金が必要だったのです。

その時々の状況でお金の価値は変わる。
それを確信した九十九は、起業を決意。
そして後に仲間たちと「バイカル」を創業することになります。

つまりこの旅行が億男・九十九の原点だった。ということですねぇ
一男は借金を返すことで一杯一杯で忘れてしまっていたかもしれないですが、九十九はこの旅行のことをずっと覚えていて、ビジネスの活力にしていたのだと思います。
十和子にもモロッコの話はしていたみたいだし、九十九の人生に大きな影響を与えたのは間違いないですね!

成瀬
誰かの人生観が大きく変わる瞬間が見れた。いいシーンだった。

藤原竜也の宗教セミナーの効率の悪さ

藤原竜也の出番は少なかったけど破壊力がハンパなかったです。

「絶対に叶いまーす」

藤原竜也に言われても全く叶う気がしねぇwwww
なにこの溢れる胡散臭さwwww

映画『イエスマン』に出てきた怪しげな宗教思い出しましたw

で、この藤原竜也主催の宗教染みたセミナーなんだけど効率悪すぎない!?!?!

大きな会場に貧乏人を集めて貧乏人が捨てた万札や千円札を拾って集めてテープで貼り合わせて儲ける。
って・・・普通に赤字な気がする。

借金7000万円もある人が持ってる現金なんて大したことないだろうし、破れたお札を集めて修復するのに費用もなかなかかかる。

これだけのカリスマ性を持った藤原竜也ならもっと効率的な商売できそうですけどね🙄

百瀬がいた競馬場

競馬好きなわたしは、百瀬のいた競馬場がどこなのか気になって調べました!
おそらくですが・・・東京競馬場のダービールームなのではないかと🤔

ダービールームとか入ったことないから分かんですけどねw
死ぬまで1回入って優雅に競馬を楽しみたいものです!

 

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まとめ

満足度 100点満点中70点

興行収入6.3億円で大コケで話題となった『億男』
わたしは映画館に足を運びましたが、当時から評価は高めでした🤔

全体的にゆったりとしたテンポでいきなりロードムービー突入するので眠くなる人は眠くなると思いますw
しかし物語としてはよくできてるのは間違いない。

落語『芝浜』とのリンクや九十九の人生観が変わった瞬間、一男が自分の人生とお金と向き合って出した答えなど、なかなか深いところまで描かれていて考えさせられました。
これは見る人が見れば退屈だけど、見る人が見れば人生観が変わる映画だと思っています。

そんな感じでこの映画にはお金について考え直すいい機会をもらいました。
実際に宝くじ3億円に当選したらもう1回見ようと思いますw

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