漫画『天国大魔境』2巻ネタバレ感想と考察。キルコの中身は男!?学園と外の世界の関係性を考える。不気味な赤ん坊の正体とは?

 

『天国大魔境』2巻読みました!
1巻からおもしろくはあったんだけど、2巻ではキルコの過去が明らかとなり、更に面白くなってきました。

まだまだ謎が多すぎるので、読み終えた後に得体の知れないワクワク感が沸いてきた\(^o^)/
続きが気になりすぎてしんどい。

それでは『天国大魔境』2巻の感想と考察を書いていこうと思いますー!

 

 

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漫画『天国大魔境』とは?

『それでも町は廻っている』や『木曜日のフルット』などの石黒正数による『月刊アフタヌーン』にて2018年3月号から連載中の漫画。
2019年の『このマンガがすごい』オトコ編1位に輝いた。

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あらすじ

「トマト天国」を目指して草壁農園へと訪れたマルとキルコ。
だが、そこは彼らの目的地ではなかった。
農園を後にしてフェリーに乗ったマルは船中でキルコの過去を知る事になる。

学園ではトキオがククから顔のない赤ちゃんのことを聞かされる。

学園の大人達は何を隠しているのか、未来の日本に何が起きたのか?
この世界の謎は深まるばかり!
(巻末引用)

 

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漫画『天国大魔境』2巻の感想と考察

1巻から面白くはあったけど2巻でグッと面白さが増した。

学園とマルとキルコサイド。
2つのストーリーが同時進行されているのですが、イマイチわからないことが多すぎて考察しがいがあります。

※読んだ後の感想になります。未読の方はネタバレご注意ください。

2巻で明らかになったこと(ネタバレ)

まずは2巻で明らかになったことについて書く。
考察していく上で必要なのでネタバレします。未読の方はご注意ください。

  • キルコの過去が明らかになった。
    5年前、キルコは電動カーレースの興行を生業としていた。
    キルコには春希という弟がいた。
    春希は稲崎露敏(いなざきろびん)という男に憧れていて、彼の役にたちたいがため”人食い”を退治するための銃作りをしていた。
    ある日、キルコが出場する電動カーレース中に、”人食い”が現れた。
    誰よりも”人食い”に気がついた春希は、1人で”人食い”に立ち向かう。
    手応えはあったが、春希はまだ子ども。”人食い”に食べられてしまう。
    春希の身体が”人食い”に飲み込まれているいくのを目撃したキルコは電動カーを使って”人食い”に向かっていった。
    春希の身体を取り戻したキルコだったが、春希の身体はすでに半分、”人食い”に食われていた。
    身体が半分になった春希は、姉・キルコの声を聞きながら意識を失う。
    そして再び、目を覚ました時、春希はキルコになっていた。
    10間眠っていたという春希が目をさますと、姿形が姉・キルコのものになっていたのだ。
    瀕死の状態で運び込まれたキルコと春希は、【人体実験や人食いの研修をしている】という噂のある怪しげな医者によって助けられたという。その医者は2人の治療をした後、街を去ったそうだ。
    つまり、今のキルコの中身は春希。男だ。
    キルコはこの事実をマルに告げて、自分がこの身体になった理由を知るために街を去った医者と、行方不明となったロビンを探していると話した。
    マルはキルコに好意を抱いていたので、相手の中身が春希(男)だったと知りショックを受ける。
  • 一方、学園内では、大人たちが子供たちの様子をカメラで監視していた。
    カメラにて10秒以上の密着を検知したり、「一切そんな知識を与えていないのに、なぜ口と口をひっつけようと思ったのか」という会話から、大人たちは子ども達に何かを隠している様子だった。
  • トキオとククは、壁をよじ登り小窓から”先生たち専用のドアの向こう”へたどり着く。
    「ほんものの赤ちゃん」とククが指差す保育器の中には、一つ目でイカの足のような生物が並べられていた。
  • 病に身体を蝕まれているタラオの容態が急変。トキオと話したがっていると言われ、治療室で2人きりになる。
    そこでタラオは「ここは危ない。ここから逃げて」とトキオに告げる。

2巻で新たに明らかになったことはこんな感じである。

更に簡単に要点をまとめると

  • キルコの中身は春希という男だった。
  • 学園の大人たちは子どもたちに隠していることがある。(主に性教育がされてない様子)
  • トキオとクク、保育器に横たわる不気味な赤ん坊を発見。
  • 瀕死のタラオ「ここは危ない。逃げろ」とトキオに忠告。

こんな感じ。

キルコの中身が男だということは1巻末のキルコの発言にありましたが‥この真相は衝撃的すぎる‥!!

この衝撃の事実にはマルと一緒に私もショックを受けました😭😭
「男だから気が合うのは当たり前」というセリフは、まあそうなんだけども‥‥マルの気持ちを考えると複雑すぎて吐きそう。
全てを含めてキルコを好きだったのに、「実は男でした」はショックだし、だからと言ってキルコ(春希)に悪気があった訳ではないし、なんなら向こうも壮絶な思いをして生きてきた訳だから、この思いはどこにも持っていきようがないよね。
「好きな女が実は男だった気持ちわかる?」とDQNと乱闘始めちゃうくらいイラついてしまうのも理解できる😢

キルコが探している稲崎露敏(いなざきろびん)と医者について考える

キルコの過去が明らかになったことで、ロビンと医者についても少し分かった。

ロビンは(1巻の時点での)キルコの彼氏かと思ってましたが、春希の憧れの人だったようです。
医者については謎だらけですが、春希がキルコの身体になった経緯を知っているのは医者のみということで、彼を探す理由は分かった。

この2人について考察してみる。

まずはロビンについて。
キルコの身体になった春希はロビンに相談しようと、浅草レース会に行きます。しかし、そこで「ロビンは死んだ。」と告げられる。
ロビンは人が失踪する事件を追っていて、犯人に目星をつけて調査していた。だが、結局本人もそのまま消えてしまった、ということだった。
つまりロビンは消えただけで死んだという確証はない。キルコ(春希)はロビンを探すことを決意します。

一方、隠れて人食いの研究をしたり人体実験をしている噂があった医者。
ロビンが人の失踪する事件で目星をつけた犯人とは医者のことだと思われます。

ロビンが医者を調査しているうちにロビン自身も医者に消された、という線がしっくりきますが、医者が悪いヤツかどうかの描写が全くないので、全然分かりません。
医者が喋ってるシーンなんて、キルコに写真を撮ろうと誘われて「僕はいいよ もう行く」と断っているシーンくらいだし。
むしろ春希の命を救ったしフツーにいいヤツじゃん?という思いの方が強い

成瀬
なんの根拠もないが、実は医者はいいヤツ説を推す。
もしくは悲しい過去を背負った研究者説。

学園の謎。大人たちが隠していること。

2巻まで読んで、学園の大人たちが子どもたちに隠していることが多すぎることが分かりました。

キスや、人を好きになると相手に触れたいという思いが湧くことなど子どもたちは知りません。
このことから性教育をしていないことが分かります。
そして保育器に横たわる不気味な赤ん坊。
明らかにわたし達が知っている赤ちゃんの姿ではありませんでした。

  • 性教育をしていない。
  • 不気味な赤ん坊の存在。

この2つの要素から思うに、トキオ達はクローンなんじゃないかと‥‥。
これならトキオとマルの顔がソックリな件も説明がつく。

1話でコナが描いていた魚の絵と10話でキルコが倒した人食い

『天国大魔境』2巻を読んで気になった点を書きます。

1話でコナが描いていた不気味な魚の絵
10話でキルコが倒した人食い

そっくりじゃないですか!?!?

クク「なんでこの魚手が生えてるの?」
コナ「さあ‥?他の魚を捕まえるためかな‥?」
クク「こんなの見たの?」
コナ「いや 想像だよ

という会話からコナは想像でこの絵を描いてようですが、10話で確かにその魚は存在してました。
どうして学園の外に出たことがないコナがこの魚を想像できたんでしょうか‥?
ミミヒメは予知能力を持ってるし、子ども達は特殊能力を備えているのだろうか‥。

外の外とはマルとキルコのいる世界なのか?

【外の外】と学園の関係性ですが、わたしは1巻を読んだ時点では外の外=マルとキルコのいる世界と漠然と思っていました。

しかしそんな単純な話だろうか?

世界線は同じだとしても時代は違うのではないかと感じ始めている‥。

成瀬

まだ情報が少なすぎて分からないんだけど、こういう想像するの楽しすぎる😌

ということで2巻も謎だらけで考察しがいがありました\(^o^)/
ワクワクが止まらなかった〜!!!!
キルコとマルの世界と学園の世界との関係性は気になって仕方ないです😩
早く3巻出ないかな🤔