漫画『凪のお暇』4巻までのネタバレあり感想と考察。28歳無職のリアルな生活を描く‥!

 

ウェブ広告で気になったのですがめちゃくちゃ面白かったです。
アラサー女子には是非読んでほしい一冊でした。

『凪のお暇』の感想一覧
原作漫画 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話 9話 10話(最終回)

 

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漫画【凪のお暇】とは?

『Eleganceイブ』にて、2016年8月号から連載中のコナリミサトによる漫画。
第8回ananマンガ大賞受賞。第11回マンガ大賞ノミネート作品第3位。
累計部数は100万部を突破しているヒット漫画。

 

『凪のお暇』を試し読みする!凪のお暇 1巻 コナリミサト

 

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漫画【凪のお暇】あらすじ

場の空気を読みすぎて、他人にあわせて無理した結果、過呼吸で倒れた大島凪、28歳。仕事もやめて引っ越して、彼氏からも逃げ出したけど…。元手100万、人生リセットコメディ!!(引用元

 

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漫画【凪のお暇】登場人物

大島 凪

心が優しいが上に貧乏くじを引く主人公・凪。
必要以上に空気を読んで結局は自分が損をしてしまう。

とある出来事をきっかけに仕事を辞め、東京郊外の家賃3万円のアパートに引っ越すことになる。

我聞 慎二

凪の元カレで営業部のエース。
自分と正反対で空気を読むことにいっぱいいっぱいになっている人間らしさや、早朝に起きて縮毛をストレートに整える健気な姿を目の当たりし、凪に心から惹かれるようになる。
一方で心から惹かれるからこそモラハラのような態度で凪に接してしまい、凪の退職や断捨離生活の原因となる。

ゴン

凪が引っ越したアパートの住人。凪の部屋の左隣に住んでいる。
刺青にロン毛姿。凪の彼への当初の印象は「リア充」。
根っからの人たらしで『モーゼの海割り』や『メンヘラ製造機』などの通り名がある。

うらら

凪が引っ越したアパートの住人。凪の部屋の右隣に住んでいる。
母子家庭で凪の幼少期と似た部分があるが「母親のことが大好き」という点が凪とは異なっている。
登場当初は大人びた発言や子どもらしからぬ達観した発言が目立ったが、それはよその子どもと自分を比べて妬んでしまう心を抑えるためであった。

うららの母

うららの母親。未亡人。女手1つでうららを育てる。綺麗で儚げな雰囲気がある。
うららの同級生の親たちからは『何かをオブラートに包んだ女たちのじんわりリンチ』を受けたり、母子家庭のことで色眼鏡で見られたり、「男を味方につけて生きている」と誤解されたりと散々な目にあっている。

凪の真上の階の老女

凪が引っ越したアパートの住人。凪の部屋の真上に住んでいる。
自動販売機の釣り銭を漁ったりパン屋さんにパンの耳をもらったりして生活をしている。
部屋に彼女の洗濯物が落ちてきたことがきっかけで部屋に入れてもらい、凪は彼女が日々の生活を工夫し楽しく過ごしていることを知る。

坂本龍子

凪がハローワークで出会った休職中の女性。
凪が勇気を持って話しかけたことで仲良くなる。
出会った当初は『幸運になる石』を勧めきたが、実は悪気はなく、本気で石が素晴らしいものだと思っている様子。
石の勧誘を続けることで友達がいなくなり凪にも石の話をするか悩んだ末の行動だった。
そんな彼女の気持ちを悟った凪は「そうゆうの抜きならまた会ってお話ししましょう」と言葉をかけ、以後ハローワーク帰りに公園で談笑したり恋バナをする仲となる。
実は高学歴であるが地頭がよくなく就活にことごとく失敗している。

 

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漫画【凪のお暇】感想・考察

日常生活の節々に「空気を読まなきゃ」と感じることがある。女性同士の会話だと尚更そうである。
この漫画はそんな「空気を読む生活」に疲れた主人公がお暇をもらい(つまり無職になり)自分を見つめ直す物語である。

以下、ネタバレを含みますので未読の方は注意してください。

会社での凪

凪の元いた会社の同僚たちですが、笑顔で嫌味を言い合うギスギスとしたイヤな女たちでした。

人間の闇を感じた。

女性なら誰しもが経験したことがあるであろう、あの嫌な空気が伝わってきて身震いしました。

自分のミスで凪が部長に怒られてるのに「なんかさー『みんなの前で大島さんみたいな大人しい子叱りつける暴れ馬な俺』的プレイ楽しんでない?キモイってはっきり言った方がいいよ」と言っちゃう同僚女子。

(凪のお暇 引用)

い、いる〜!
こういう女まじでいる🙄
自分が悪いことを棚にあげて話すり替える女いるよね・・・・。

他にもランチタイムはデュエルタイム。
素早くカードを出せなかった凪は女たちのサウンドバックにされます。

リアルすぎる。このやんわりとしたマウント争い。
凪の気持ちが分かりすぎて辛い。

(凪のお暇 引用)

「私なんて上司にムダに気に入られちゃうタイプだから!転職匂わせたらソッコー泣きつかれちゃってさー」
い、いるーーーーー!!!!
やはりどこの世界にもいるんだなあ、こういう女。
この同僚たち。スカッとジャパンに出演できそうな3人である。誰か成敗してくれ🤮

凪と慎二

凪の元カレである我聞さん。こじらせすぎてやばい。

営業部のエースで会社中の人気者。
高スペックの我聞慎二ですが、とにかくこじらせてます。

凪が会社を辞め、物も人間関係も全て断捨離して家賃3万のアパートへ引っ越した原因は慎二にあると言っても過言ではない。
凪は慎二が同僚社員と凪と会うのは性行為だけが目当てだと話しているのを目の当たりにしたことで過呼吸に陥り、即日会社を辞めてしまったのです‥。

(凪のお暇 引用)

 

会社での凪を見る限り同僚女子との人間関係なども限界だったので慎二1人の原因とは思いませんが、会社を辞めるキッカケを作ったのは間違いなく慎二。

しかしそんな我聞慎二。実は凪のことめっちゃ好きです。
慎二が同僚たちへ凪と会うのは性行為だけが目当てだと言っているシーンを見て「マジでこの男ないわ」と思ったわけですが(全読者がそうのはず)、それはその場のノリで言っているだけで実際には凪のことをかなり好きみたいでした

凪の引越し先の住所を聞き出して片道1時間かけて会いに行ったり、凪に「ありのままの私をあなたは愛してくれなくていいから、今後一切私に関わらないでください」と言われても「お前は絶対変われない。その様を見ててやるよ」と関係を切ろうしなかったり、さらにその帰り道で号泣するなど、かなり凪を大好きみたいです🙄

このギャップにはやられる。

最低な男だと思わせておいて実はめちゃくちゃ好きって何それ。

こんなの見せられて我聞慎二のこと好きにならん読者とかおるん?

胸キュンの嵐だった😌

嫉妬してゴンに見せつけるようにキスしたり、凪がゴンとヤってると知ったら凪を諦めさせようと説得したり、泣いちゃったり、泣いちゃったり、とにかく泣きすぎる我聞慎二こじらせ過ぎて可愛すぎる。

ちなみに慎二はまっすぐストレートの髪の女性が好みだったので凪とつき合ったらしいのですが、凪を好きになっていく過程がなかなか濃くてエモかった。

自身と正反対で空気を読むことにいっぱいいっぱいになっている人間らしさや早朝に起きて縮毛をストレートに整える健気な姿を目の当たりして、慎二は凪に心から惹かれるようになったようです。
それってなかなか深いところまで好きだよねえ。

(凪のお暇 引用)

「めっちゃ健気
すげえ可愛い

え マジか え 好き

俄然守りてえ
てか一生守る」

言われたい人生だった😭😭😭

しかし凪の立場からすると慎二がここまで凪を好いてることを知らない訳で、同僚たちに「ヤルためだけに会ってる」と言っていた慎二が全てなわけです。
慎二の本心を知らない凪からすれば慎二はただのモラハラ男で最低のヤリモク野郎である。

つき合っていた相手に影であんなことを言われていたと知ったらショックで寝込むレベル。
つき合っている最中も肝心なことは言ってくれないし、凪は価値観の違いを感じていました。
慎二とのいい思い出はほとんどないですね・・。

そんなこんなで、肝心なことを言わないところが慎二のマイナス点😩
会社や取引先の人たちには相手が求めている言葉をスラスラ言えるのに、なぜ凪にだけ素直な気持ちが言えないのか・・。
好きな相手には素直になれずに意地悪言っちゃうって・・・・マジで小学生か!

我聞慎二。自分で自分の首を締めていることに早く気づいてくれ。
今のところ全く凪に好かれてないぞ・・・・もっと素直になれ。

凪とゴン

一緒にいるともてなしてくれて、その時1番欲しい言葉をくれる、部屋の合鍵もすぐにくれる。
そんなゴンにやられて横たわる老若男女の屍を称して『モーゼの海割り』という通り名がついている。
他にも『メンヘラ製造機』の通り名がある。

そんなメンヘラ製造機の隣の部屋に住む凪。
自分の1番欲しい言葉をくれるゴンに次第に惹かれていき、身体の関係を持ってしまいます。

自分たちがつき合っているのかどうか悩む凪に、ゴンの仲間であるエリィは「ゴンとうまくやっていくコツは適度な距離を保つこと。依存は禁物」とアドバイス。

そう、ゴンは誰にでも優しいし誰とでもヤっちゃうし誰にでも合鍵渡しちゃう男でありました。
しかも厄介なのが悪気が全くないところ。

「目の前にいる人には誠実。目の前にいない人には不誠実」というエリィの言葉通り「みんなを幸せにしたい」と言った感じで求められたら断れないというタイプみたいです。

ゴンにハマっていくにつれてメンヘラ化していく凪の姿はなかなかリアルだった。

ゴンのことで頭がイッパイで何も手につかない。自炊も疎かになる。会いたくて会いたくて震える・・・。
メンヘラを絵に描いたような症状!

ゴンには悪気がないところが余計にメンヘラ達を苦しめるよねぇ。
本当にタチが悪い・・・・!!!!

凪はうららとうららの母のおかげで目を覚まし、メンヘラから脱出します。
ゴンに別れを告げるのですが、今度はゴンの方が凪に惹かれていくぽい🤔

今までメンヘラ落ちした女子達はゴンを害悪なドラックのようだと言っていました。
しかし凪は
「フライパンにいっぱい焼いたちぎりパンみたいな人」
「欲求不満な成人男性にとっての妖艶でやたら魅力的な女子中学生」
とゴンを表します。

そんな凪にゴンは「凪ちゃんって面白いな・・・・ラッキーゴーヤだって教えてくれたのも凪ちゃんだった・・・・凪ちゃんは壊れないかもしれない。だとしたら俺、凪ちゃんの通過点にはなりたくないなぁ」と思うのでした・・・。

え!?は!?何それ!?

メンヘラ製造機の心理マジでわかんねえ!!!まだモラハラ我聞慎二の方が分かりやすいわ・・・。

フラれて凪のよさに気づいたってか・・・女を散々メンヘラにしといて何が「凪ちゃんは壊れないかもしれない」だよ😡😡😡
自分の不誠実さのせいなのに今まで壊れてきた女がおかしいみたいな言い方すんじゃねぇ!!!

ゴンさん。とっても魅力的なキャラクターだとは思うのですが、私は苦手です。ていうか嫌い。
悪気がないとはいえ同時に複数の女性と関係持つなんておかしいし、自分がしていることで人が傷つくという発想に至らないところが謎。
「凪ちゃんは壊れないかもしれない」ではなく「凪ちゃんを壊したくない」と思えるようになってから出直してください。

結局はモテモテヒロインである凪

人間関係に疲れたOLがモノも人間関係も全てリセットして人生やり直す成長物語かと思えば、モテモテヒロインのラブストーリーを読まされていた。

凪さん。なかなかの王道ヒロイン!!!!!

慎二には愛されてるし、ゴンさんとは今後展開ありそうで、結局モテモテヒロインである。

作中で少女漫画を読みながら
「少女マンガの主人公はどの子も根っこは純粋で 友達想いだったり 部活に一途だったり ひたすらひたむきだったり はたまた不思議な力を持っていたり 愛される理由が必ずある」
と言っていた凪だけど、自分も割と当てはまってるやん。

純粋で友達思いでひたむき、不思議な力も持ってるような気がするし、凪には十分に愛される理由がある!!!!

そもそも性格がいいからこそ空気読みすぎてしんどかったんだろうし、アパートの住人や坂本龍子と関わることで着々と自分を見直して前に進んでいる。あと胸も大きいし。

結局凪はヒロインであってわたしたちとは違うのだ。
損しちゃう性格とか親近感持ったところで・・・営業部エースのイケメンな元カレとかいないし、隣にイケメンDJは住んでないしなあ🤮

だがしかし元々ハイスペで明るく元気な愛されヒロインよりかは感情移入できるのは確か。

これからも陰キャの希望として凪ちゃんを応援します😌